城南海・・・最高の歌声でした。が・・・
母がピアノ教室をしていた家に育った僕は、気が付いた頃から音に囲まれて育ってきた関係上、音にはとてもうるさい人間になってしまいました。特に時々我が家を訪れる調律師の人が来た時は、ピアノの構造と調律風景が見られる貴重な時間。そして僕の耳もその音を聞いて「もっと下」とか「もうちょっと上げて」なんて思っていました。これが後に音程を綺麗にトレースする歌の素晴らしさを知った原因にもなっています。そんな僕がカラオケバトルで『城南海』という歌手を知り、一度でいいからこの人の歌を生で聞きたいと思うのは当然の成り行きだったと思います。彼女の歌は音程が正確なので聞いててとても気持ちがいいのです。そして、今回始めて彼女の歌声に触れて来ました。
結論から言えば彼女の歌声は『素晴らしい』の一言です。
事前にCDを何枚か買って聞いたのですが、どれも昭和歌謡のような感じでキラッとする曲がありません。とても残念に思えてなりませんでした。あえて言えば(あくまで個人的にですが)『月と月』が曲としていいなぁと思った程度。普通、曲はワンフレーズを聴くと、きっとこの後はこうなるだろうと想像出来てしまうのですが、この曲は案外それを崩してくれるので好きになったのかもしれません。もっとも彼女のボーカルとしての才能は他を寄せ付けない物がありますので購入する価値としては充分過ぎるほどあります。しかし、その伴奏のアレンジの低さと言ったらこれまた他の追従を寄せ付けないものがあります(笑。こんな伴奏では彼女の歌が引き立つはずがありません。そういう意味からするとこれらのCDに点数を付けるとすれば30点くらいでしょうか?優・良・可・不可の通知表なら間違いなく不可に入ってしまいます。ただ、彼女の歌声だけは完璧に優を超えて優+と言っても過言ではありません。
そして池袋の椿山荘で開催された『城南海 Dinner & Live Show 2017』に行って来ました。Dinner Showではなく、Dinnerの後に彼女のミニコンサートを聞くというものです。
まずはDinnerです。ちょっと僕の期待が大き過ぎたのかもしれませんが、椿山荘ですからそんなひどいものは出されないと思っていたのです。それが・・・半端ではなく低級。まず席についてすぐ、ボーイさんが「お飲み物は何がよろしいでしょうか?」と来てくれたのですが、彼の息のニンニク臭さと言ったら「もう何でもいいから持って来て!話したくないから。」って言いたいほど。この時点で椿山荘の従業員の教育レベルが急激に下がった事を知りると同時に「シェフは大丈夫か?」と心配になりました。そしてその心配は見事的中。なんでこの素材をこんな味付けにしてくれたの?なんでこんな硬い肉を使うの?(隣の女性は「ナイフで切っているだけで手が痛くなる」って言ってましたので、みんながそう感じていたのだと思います。)お客さんのお目当ては城南海ですから、Dinnerなんかどうでもいいと思っているのでしょうか?それともシェフが若造か新人?・・・理解に苦しむ料理に圧倒されました。たとえお目当てが城南海であっても、少なくとも椿山荘の名を語るのですからそれなりの料理は出してもらいたいものです。
そしていよいよステージの開幕。いきなり・・・ピアノの音が強過ぎて彼女の歌声が台無し。座席の所為?・・・でも太鼓の時はそれほど強くなかったので、タダ単にミキサーの人のセンスが悪さだけみたい。しかもそのピアノの低レベルな事といったら半端じゃない。まるで学芸会の低級伴奏。コードにリズムを付けて弾いているだけみたいな。きらりと光る不調和音なんてものも一切無し。音楽性をまったく感じられません。ピアノが邪魔でギターもほとんど聞こえず。あれだったらギターの必要はありません。他にチェロもいたのですが、この人が3人の中では一番まともだったかも。
それにしても、こんな伴奏じゃ彼女の声が可哀想過ぎます。彼女の歌の凄さがみんな消えてしまっています。声帯が壊れるはずです。まるでキラキラ光る最高のダイヤモンドが付いた指輪の台座がハンダ・・・みたいな。今日来た人はヘタクソなピアノ伴奏を聴きに来たのではないのですから、もっとピアノは引っ込んで、彼女の歌声を表に引き出すような伴奏とミキシング、そしてアレンジを考え直したほうが良いと思いました。ちなみに、彼女のyoutubeで耳に良いのは、伴奏が裏方でしっかり彼女の歌を表に引き出すものです。決して伴奏が強く出ていません。最期に彼女がほんのワンフレーズですが伴奏もマイクもなしに地声で聴かせてくれました。これはもう本当に鳥肌モノでした。僕らの円卓の人も「スゲー」って。みんな同じに感じているんだなぁと、知らない人たちではありますが一体感が持ってしまいました(笑。
参考までに僕が良いと思っている彼女のyoutubeです。
https://www.youtube.com/watch?v=fZiJM7Yvh5g
https://www.youtube.com/watch?v=-0LFz8LCOoc
https://www.youtube.com/watch?v=NvJJW3Qe-Io
https://www.youtube.com/watch?v=GXXCodx28z0
みんな素晴らしい伴奏ですね。控え目なのにしっかり彼女の歌声を引き出しています。
ということで、彼女の歌声は最高!で超一流。しかし、その他はみんな三流以下という悲しい感想しか持てませんでした。
もしかして、これは彼女の超一流を目立たせるための策?(笑。
【蛇足】
これは完全に個人的見解で世間一般の見解とはずれているかもしれませんが、一般のコンサートと一線を画しているイベントですから、やはりある程度の服装で臨むべきと思います。ある程度のTPOを考えて来て頂きたいものです。城さん自身もラフな格好ではなかったでしょ。それから大騒ぎをしていた一部のオヤジ。まるでカラオケでもやっているかのような騒ぎ。品が無さ過ぎます。少人数のコンサートですから近親感が沸くのも解るのですが、やはりみんなお金を払って時間を作って来ているのです。その人たちの目にあれがどう映ったか?決して楽しい気持ちになるとは思えません。城さんのためにも下品な行動は慎むべきだと思いました。
ということで、総てにおいて城さんの歌声だけが秀で、その他は総て彼女の将来に良くない影響をもたらすように思え、ステージで一生懸命に歌っている彼女が可哀想になってしまいました。
彼女は僕にとって始めて出会えた素晴らしい才能の持ち主ですのでとても大切にしたい歌手です。だからそう思えてしまったのかもしれませんし、だからこそ言い辛い事も書いてみました。心当たりの方はとても気分を壊すかもしれませんが、僕も彼女を応援している一人です。人はそれぞれに色々な考え方がありますから、もしかしたら僕の考えが違っているのかもしれません。でも少なからずそういう人も見に来ていることをご理解願えたら幸いです。
母がピアノ教室をしていた家に育った僕は、気が付いた頃から音に囲まれて育ってきた関係上、音にはとてもうるさい人間になってしまいました。特に時々我が家を訪れる調律師の人が来た時は、ピアノの構造と調律風景が見られる貴重な時間。そして僕の耳もその音を聞いて「もっと下」とか「もうちょっと上げて」なんて思っていました。これが後に音程を綺麗にトレースする歌の素晴らしさを知った原因にもなっています。そんな僕がカラオケバトルで『城南海』という歌手を知り、一度でいいからこの人の歌を生で聞きたいと思うのは当然の成り行きだったと思います。彼女の歌は音程が正確なので聞いててとても気持ちがいいのです。そして、今回始めて彼女の歌声に触れて来ました。
結論から言えば彼女の歌声は『素晴らしい』の一言です。
事前にCDを何枚か買って聞いたのですが、どれも昭和歌謡のような感じでキラッとする曲がありません。とても残念に思えてなりませんでした。あえて言えば(あくまで個人的にですが)『月と月』が曲としていいなぁと思った程度。普通、曲はワンフレーズを聴くと、きっとこの後はこうなるだろうと想像出来てしまうのですが、この曲は案外それを崩してくれるので好きになったのかもしれません。もっとも彼女のボーカルとしての才能は他を寄せ付けない物がありますので購入する価値としては充分過ぎるほどあります。しかし、その伴奏のアレンジの低さと言ったらこれまた他の追従を寄せ付けないものがあります(笑。こんな伴奏では彼女の歌が引き立つはずがありません。そういう意味からするとこれらのCDに点数を付けるとすれば30点くらいでしょうか?優・良・可・不可の通知表なら間違いなく不可に入ってしまいます。ただ、彼女の歌声だけは完璧に優を超えて優+と言っても過言ではありません。
そして池袋の椿山荘で開催された『城南海 Dinner & Live Show 2017』に行って来ました。Dinner Showではなく、Dinnerの後に彼女のミニコンサートを聞くというものです。
まずはDinnerです。ちょっと僕の期待が大き過ぎたのかもしれませんが、椿山荘ですからそんなひどいものは出されないと思っていたのです。それが・・・半端ではなく低級。まず席についてすぐ、ボーイさんが「お飲み物は何がよろしいでしょうか?」と来てくれたのですが、彼の息のニンニク臭さと言ったら「もう何でもいいから持って来て!話したくないから。」って言いたいほど。この時点で椿山荘の従業員の教育レベルが急激に下がった事を知りると同時に「シェフは大丈夫か?」と心配になりました。そしてその心配は見事的中。なんでこの素材をこんな味付けにしてくれたの?なんでこんな硬い肉を使うの?(隣の女性は「ナイフで切っているだけで手が痛くなる」って言ってましたので、みんながそう感じていたのだと思います。)お客さんのお目当ては城南海ですから、Dinnerなんかどうでもいいと思っているのでしょうか?それともシェフが若造か新人?・・・理解に苦しむ料理に圧倒されました。たとえお目当てが城南海であっても、少なくとも椿山荘の名を語るのですからそれなりの料理は出してもらいたいものです。
そしていよいよステージの開幕。いきなり・・・ピアノの音が強過ぎて彼女の歌声が台無し。座席の所為?・・・でも太鼓の時はそれほど強くなかったので、タダ単にミキサーの人のセンスが悪さだけみたい。しかもそのピアノの低レベルな事といったら半端じゃない。まるで学芸会の低級伴奏。コードにリズムを付けて弾いているだけみたいな。きらりと光る不調和音なんてものも一切無し。音楽性をまったく感じられません。ピアノが邪魔でギターもほとんど聞こえず。あれだったらギターの必要はありません。他にチェロもいたのですが、この人が3人の中では一番まともだったかも。
それにしても、こんな伴奏じゃ彼女の声が可哀想過ぎます。彼女の歌の凄さがみんな消えてしまっています。声帯が壊れるはずです。まるでキラキラ光る最高のダイヤモンドが付いた指輪の台座がハンダ・・・みたいな。今日来た人はヘタクソなピアノ伴奏を聴きに来たのではないのですから、もっとピアノは引っ込んで、彼女の歌声を表に引き出すような伴奏とミキシング、そしてアレンジを考え直したほうが良いと思いました。ちなみに、彼女のyoutubeで耳に良いのは、伴奏が裏方でしっかり彼女の歌を表に引き出すものです。決して伴奏が強く出ていません。最期に彼女がほんのワンフレーズですが伴奏もマイクもなしに地声で聴かせてくれました。これはもう本当に鳥肌モノでした。僕らの円卓の人も「スゲー」って。みんな同じに感じているんだなぁと、知らない人たちではありますが一体感が持ってしまいました(笑。
参考までに僕が良いと思っている彼女のyoutubeです。
https://www.youtube.com/watch?v=fZiJM7Yvh5g
https://www.youtube.com/watch?v=-0LFz8LCOoc
https://www.youtube.com/watch?v=NvJJW3Qe-Io
https://www.youtube.com/watch?v=GXXCodx28z0
みんな素晴らしい伴奏ですね。控え目なのにしっかり彼女の歌声を引き出しています。
ということで、彼女の歌声は最高!で超一流。しかし、その他はみんな三流以下という悲しい感想しか持てませんでした。
もしかして、これは彼女の超一流を目立たせるための策?(笑。
【蛇足】
これは完全に個人的見解で世間一般の見解とはずれているかもしれませんが、一般のコンサートと一線を画しているイベントですから、やはりある程度の服装で臨むべきと思います。ある程度のTPOを考えて来て頂きたいものです。城さん自身もラフな格好ではなかったでしょ。それから大騒ぎをしていた一部のオヤジ。まるでカラオケでもやっているかのような騒ぎ。品が無さ過ぎます。少人数のコンサートですから近親感が沸くのも解るのですが、やはりみんなお金を払って時間を作って来ているのです。その人たちの目にあれがどう映ったか?決して楽しい気持ちになるとは思えません。城さんのためにも下品な行動は慎むべきだと思いました。
ということで、総てにおいて城さんの歌声だけが秀で、その他は総て彼女の将来に良くない影響をもたらすように思え、ステージで一生懸命に歌っている彼女が可哀想になってしまいました。
彼女は僕にとって始めて出会えた素晴らしい才能の持ち主ですのでとても大切にしたい歌手です。だからそう思えてしまったのかもしれませんし、だからこそ言い辛い事も書いてみました。心当たりの方はとても気分を壊すかもしれませんが、僕も彼女を応援している一人です。人はそれぞれに色々な考え方がありますから、もしかしたら僕の考えが違っているのかもしれません。でも少なからずそういう人も見に来ていることをご理解願えたら幸いです。
解散して以来、これ!と言うア-ティストに出会えませんでした。
ある時、近所のラゾーナ川崎で、綺麗な歌声に惹かれ足を止めました。その時は、それぐらいで終わりましたが、そのあとカラオケバトルで、凄い歌が上手い!と思ってみていたら、ラゾーナで、見た彼女でした。
今回初めてディナーショーに行きます。
ディナーショー自体初めてで、楽しみにしていましす。
そんなに、酷いのか…と。
今年は、改善されていることを、望みます。
始めまして。。。
総てが彼女の歌唱技術におんぶに抱っこしていた感がありました。
椿山荘のディナーショー、楽しみですネ。
僕は上記の理由でもう行くのを辞めましたが、アドバイスとしては純粋に彼女の歌声だけ聞いて、他の総てに目を瞑っていただければ素晴らしいティナーショーです。
是非思いっきり楽しんで来て下さい。
コメントをありがとうございました。
オリジナルは、おっしゃる通り、当たり障りのない曲調で魅力が感じられず…彼女が歌っているのだから、きっと素晴らしいに違いないと何度も聴いてはみたのですが…とても残念です。
と言うわけで、ディナーショーの選曲は、どのような感じでしょうか?
カバー曲ばかり、歌ってほしいのが、本音ですが…。
ただ本当に惜しいのは総てが彼女の歌声に頼りきっていることです。基本的にボーカルは常に正確に(リズムと音程)を刻んで行くのですが(ジャズだとそうでもないですが)、ライブでは伴奏にアレンジがあったり時折ボーカルにもアレンジがあったりするのが普通です。しかし、伴奏はベタでCD以下。コードにリズムを付けているだけみたいな伴奏ですからアレンジのしようもありません。しかも何故かそのベタなピアノの音がアンバランスに大きく、ミキサーの技術も相当低いので彼女の歌声が殺されてしまっている感さえありました。
あのままでは残念ながら彼女の進展はないと思います。最低限ベース共有下で、リードと伴奏で別の旋律を重ねてまとめられるくらいの技術は欲しいものです。あんな低次元な伴奏なら僕のような素人でも出来ますし、アレンジだって僕のような素人の方がよほど気が利いた物ができると思います。
将来を楽しみにしている歌手ですので、是非メンバーを総取替えして新たな城南海としてスタートしてくれる事を望んでいます。
もしかしたら、もうそうなっているかもしれません。はたまた伴奏とアレンジ、及びミキサーの技術を上げたかもしれません。というより、そうなっていて欲しいと願っています。もしあのままで一年も過ごすようなら僕は彼女の音楽性を疑ってしまいます。是非彼女には我慢することなく確固たる信念をもって彼女の歌声の魅力を最大限に引き出すにはどうしたらいいのか?考えていただきたいと願って止みません。
良くなっていたらまた行きたいので、出来ましたらまた感想などを聞かせていただけたら幸いです。