Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

日本聖公会 日光真光教会

2016-05-30 09:43:41 | 教会巡り
5/26~28と、妹の結婚式のため日光に滞在しました。日光は前回訪れたのは'08年で二度目です。



宇都宮から日光線で日光駅到着。世界遺産になった影響はやはり大きいようで電車内は外国人観光客が多く、しかも多くが夏の格好だったのにオドロキまぁ、日本は湿気が多いので暑く感じるのかも…。私も避暑地だから涼しいとばかり思っていたらこの日は意外と暑かった

ちなみに、日光にはステンドグラスの友人が住んでおり、アトリエを訪ねることができました。感謝

日光で一番見たかったのがガーディナー後期の珠玉作、日光真光教会。前回も見ましたが教会は何度見ても良いものです



礼拝堂は栃木県の有形文化財です。重厚な石造り。



東照宮のお膝元によく教会など建てたものだと思いますが、この地が古くから外国人の避暑地であったことを鑑みると納得です。







入ってすぐ、西側の窓には4人の福音記者とキリスト教諸聖人のシンボル(恐らく殉教道具?)を描いたステンドグラスが入っています。





洗礼室には鳩のステンドグラスが。洗礼を受けたら聖霊が降るという取り合わせがいいですね。



礼拝堂側面にはシンプルなロゾンジュのステンドグラス。



今回はオルガンもちゃんと見てきました。リードオルガンは燭台がついているので、かなり古いものと思われます。ペダルにMILLERとメーカー名が…。





小さくてうまく撮れませんでしたが、至聖所には「キリストの変容」のステンドグラスが。

教会の扉は全ての人を迎え入れるように、大きく開かれていました。普段教会(に隣接した家)に住んでいるため余計にそう思うのかもしれませんが、やはりこのように誰もが教会へ自由に出入りできるようにするには、それを見えない場所で支える人の存在が不可欠です。教会好きの一人としてこの場を借りて篤くお礼申し上げたいと思います。

さて結婚式ですが、こちらは何と日光東照宮。妹夫妻はクリスチャンではありませんので…。神前式への参列は初めてで、色々と勉強になりました



↑「見ざる・言わざる・聞かざる」三猿。





一番の見どころ、陽明門はがっつり修復中。終了は平成31年予定…!?



唐門も修復中。この奥が拝殿・本殿。挙式はその脇の祈祷殿で行われました。大勢の観光客ががやがやと見守る中で…(笑)挙式中は撮影禁止だったので、プロによる写真は後でのお楽しみ

ちなみにこの日、私も初めて黒留袖着ました紋付姿だった父は、外国人観光客から「サムライ!!」と言われていた(笑)






唐門の彫刻の人物群(上)は心なしか、ゴシック建築のタンパン(下)にも似ている気がします。参考までに写真を並べてみました。



暗くてうまく撮れなかったけど、眠り猫。猫としては仔猫サイズ!?挙式前にはここでも新郎新婦が記念撮影してました。全く知らない人たちにも撮られてた(笑)



新郎新婦と親族の控室から撮影。東照宮の社務所は、東京カテドラルを手掛けた丹下健三氏によるものだそうです。丹下さんは晩年洗礼を受けられ、東京カテドラルでご葬儀をされたとか…。

3日目は父が最近再び陶芸に凝り出したため益子へ今回は見れなかったけど輪王寺、二荒山神社などもいずれまたゆっくり見てみたいです







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夏期休暇2015・大分の旅

2015-10-06 09:00:23 | 教会巡り
花巻はあっという間に涼しく(むしろ肌寒く?)なりました。9月半ばに夏期休暇を取っていましたが実はその前後も色々立て込んでいまして、ブログの更新が遅れましたが今年の夏季休暇は大阪と大分で過ごしました。

大分1日目は由布院へ。由布院は大学卒業時に卒業旅行で訪れて(と言ってもツアーでほんのちょこっとだけ)2度目。早朝5時半くらいに家を出て電車で仙台、仙台空港から福岡まで一気に飛び、バスで由布院まで…実に遠かった2日目をゆっくり過ごしたかったので、とりあえず一番行きたかった由布院ステンドグラス美術館へ行ってしまうことにしました。





残念ながら中が撮影禁止だったので外観のみ。煉瓦造りの洋館と教会から成っており、那須や川奈に比べてこじんまりとした印象。1800年代からのイギリス、フランス、ドイツなどのステンドグラスの他、エミール・ガレの作品やステンドグラスの下絵など…小型のパイプオルガンもあって何とお触りOK小さいけど本格的な音が出るもので感激でした。でも楽譜持ってなかったのが残念…オルガンを弾くようになってからというもの、暗譜はしたことがなかったので

ステンドグラスで面白いと思った作品では、フリーメイソンのステンドグラス。勿論教会にはおおっぴらに飾れないでしょうから、個人宅にあったもののようですが…。

図録やポストカードがあれば欲しいと思ったのですが、売店には見当たらず…作ってないのかな?なので中の様子はこちらのHPでご覧ください

由布院ステンドグラス美術館

美術館を出てすぐのところに、体験工房もありました。周辺は見事に田圃だらけ(笑)もう秋だなぁ…

この日は猫が9匹いる宿に宿泊遊べるかと思いきや全然寄ってこないツンデレ猫たちでした(笑)でもご飯もおいしく露天風呂も貸切でゆったりできたので満足



翌日は寄り道しながら駅前まで歩き、レンタサイクルを借りました。お天気にも恵まれ、清々しい朝でした連れ合いが言うには、由布岳はモーセが十戒を授かったシナイ山に似ているらしい…

「右手に行けば色んなお店があるよ~」というレンタサイクル屋のおじさんのアドバイスを見事にスルーしてまでも行きたかったのは…キリシタン墓地。観光スポットからは離れており、周囲には民家が点在しています。あまりにも静かで、よそ者の私たちが侵入するのは憚られてしまうほど…。

最初入口を間違えてしまったため、行けども行けども普通のお墓ばかり(キリシタン墓地と言ってもそれだけで独立しているわけではなく、普通の墓地の一角にあるのです)。山の中で随分迷いましたが、一旦降りてみたら案内板発見…どうやらキリシタン墓地への入口はもうちょっと先だったようです。







↑によると、由布院のキリシタンは、約410年前の天正8年(西暦1580年)湯布院郷士の一人奴留湯(ぬるゆ)左馬介が部下とともに洗礼を受けたことに始まるそうです。その翌年には伝道所が設置され、天正14年には立派な教会堂が建てられ、領主フランシスコ大友宗麟の庇護もあり、信者は1500人とも2000人とも言われましたが、幕府の禁教により慶長19年(西暦1614年)以降、厳しい「宗門改め」が行われてキリシタンは一応終焉したものの、いわゆる隠れキリシタンとなった者も多くいたとのこと。大分県指定有形文化財になっているそうです。



薄暗い中、苔むした伏墓が点在しています。四角い穴が開いているのは、十字架を挿していた跡だと思われます。墓石の脇に花瓶が刺さっているのは、今でも花を供える人がいるのでしょうね。



十字架が彫られた墓石を発見。



土手には彼岸花。この時の湯布院は、田んぼや川沿いなど、どこへ行っても彼岸花が綺麗に咲いていました。ほぼ午前中いっぱい山歩きに付き合わされてしまった連れ合いですが、「まぁ、これだけ苦労して訪ねたんだから、今は天国にいるキリシタンの方々も喜んでるんじゃないかな~」と…(^_^;)

そしてカトリック由布教会。やはり観光地から少し離れた所にひっそりと建っています。誰もいなくて扉も閉まっていたけど、外から見た限りではステンドグラス入ってるっぽい…。





お昼は由布院シャガール美術館のカフェで。目の前には見事に金鱗湖が

名残惜しいけども15時頃由布院を後にし、同じ大分県の杵築へ向かいました。連れ合いの神学校時代の同級生がこちらにいて、会う約束をしていたので…。

城下町の風情が残る杵築の街を、ちょっとだけ歩きました。見事な瓦屋根のカトリック杵築教会も車の中からちらっと見ました。後でまた来ればいいやと思っていたけど、その「後で」は結局ありませんでした…(;_;)旅は一期一会、何でも見つけた、出会った時に買うなり写真を撮るなりしないと後悔しますね…

連れ合いの同級生が牧会していらっしゃる、日本基督教団杵築教会。礼拝堂の側面には見事なステンドグラスがこれだけ大きなものは、地方では珍しいのではないでしょうか?良く見ると、ナギットや別の板ガラスを接着剤で?貼り付けている所もあります。大胆





そしてこれまた立派なパイプオルガンも…ちょっとだけ触らせてもらいました。でも、恥ずかしい話自分の楽譜じゃないと同じ曲でも不安になる…右手/左手で音取らなきゃならないとか自分が間違いやすいところとかの書き込みがないからね

この日は杵築へ宿泊し、翌日杵築教会の礼拝に出席させて頂きました。駆け足だったけど良い旅でした。これでクリスマスまでもうひと頑張りできますちなみにお土産にいっぱい頂いたかぼすは、後日ゼリーになりましたよ







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教区青年の集い&ゴスペルコンサート

2015-03-21 21:09:43 | 教会巡り
3/20、21と、奥羽教区青年の集いに初!参加してきました。午前中に依頼品の発送も無事完了したので心置きなく出かけることができました

今回はゴスペルシンガーのジョン・ルーカスさんによるワークショップ&2日目のコンサートにバックコーラスで参加させて頂きました教会で毎週ワーシップソングを歌う会をやったりして日頃歌う機会は多々あるのですが本格的なゴスペルは初めてで、発声とかも普段やらないようなのもあったり、英語だし振り付けもあるし、「!!」の連続でしたがすごく勉強になったし楽しかったです

ワークショップ&宿泊でお世話になった舘坂橋教会には、アンティークガラスにグリザイユ焼き付けしたステンドグラスが入っていました。うちの教会にも玄関上にステンドグラスが入っているのですが、それと同じ、フランス在住の画家・高橋一昭氏によるデザインで、フランスの工房で制作されたとお聞きしました。色遣いの華やかな中にもしっとりとした落ち着き感を感じるステンドグラスでした。









ハードながらも楽しい2日間でした!!


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釜石市2教会

2015-02-27 10:15:40 | 教会巡り
もうすぐ2月も終わりますね。いつもの月より2~3日足りないだけでこんなに早いなんて…。

3月、4月はステンドグラスに加えて教会の奏楽でも忙しくなりそうです。前回お知らせした世界祈祷日に加え3月8日に行われる「震災4年を覚えての礼拝」でも夫が説教をすることになり、そのついでに!?奏楽を頼まれ、4月5日にはイースター礼拝の奏楽しかも今年は何と受洗者が与えられ、礼拝の中で洗礼式と聖餐式があるのでいつもより曲数が多いのです

ブログにはなかなかアップできませんが、でもステンドもちゃんとやってます。今はガラスに触っているよりも紙の上でデザイン画を描いてることが多いです

昨日は震災を覚えての礼拝(うわ、気付けばあと1週間後じゃないか)の会場である新生釜石教会へお邪魔し、オルガンの練習をさせて頂きました。全く極度の心配性(ある面においてだけ)なもので…

釜石でお昼にする予定で出発。私は初めての釜石新華園本店の釜石ラーメンはあっさりしてて美味しかった

約束の時間まで30分ほどあったので、カトリック釜石教会に行ってみました。教会の隣には震災の復興活動をしている「カリタス釜石」のベースもありました。



教会の扉は開いていたので、聖堂でしばし静かな時間を過ごさせていただきました。正面に掲げられた十字架のイエス様は、この街の人々の痛みや苦しみをつぶさに見、共にそれを背負っておられるような気がしました。

13時過ぎ、新生釜石教会へ。三陸の海をイメージしたステンドグラスがとても素敵でした。こういうカラフルでかつすっきりした色使いやデザイン、好きだなぁ





前奏後奏、讃美歌の伴奏にはアーレンの電子オルガンを使い、献金の時は被災したリードオルガンを弾くことにしました。アーレンのオルガンは昨年奏楽の講習会で初めて弾いて、今回2回目。最初はいつものリードオルガンと違うタッチに戸惑うも、鍵盤の感触はエレクトーンに近い感じ(電子オルガンだからか)。さすがにペダルはにわかにはできなかったけど、右の方にバスカプラーという魔法のストップがあることに気付き(笑)、それを入れると不思議と自分が上手くなったような錯覚を覚えて(笑)(笑)実に楽しい思いをさせて頂きました



↑アーレンオルガンとステンドグラス



↑被災リードオルガン。このオルガンを修理した時の様子が2012年の『教会と音楽』にも載っているようです。これで大中寅二の「静かに平和を祈る心」を弾くことにしました。

釜石を出てすぐ雪が降り始め、今日も朝から雪・雪・雪全く丁度いいタイミングでお邪魔したものです

お忙しい中暖かく迎えて下さった先生や信徒の方々に感謝します。8日は頑張ります
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那須トラピスト修道院

2014-09-14 15:42:04 | 教会巡り

先の日記の翌日9/11(木)、母・夫と共に那須トラピスト修道院を訪ねました。那須の中でも福島の白河にほど近い、人里離れた山の中にひっそりと建っています。

母の実家がある那須は、小さい頃は毎年のように訪れていましたので、ここで作っているトラピストガレットも昔から馴染みのあるもので、母も幼少の頃からよく食べていたようです。那須の祖父母もクリスチャンではありませんでしたが、家を建てる際トラピスト修道院を建て替えた時の廃材を頂いたり、この近くにあったカトリックの診療所のお世話になっていたということを今回初めて聞かされ、キリスト教との思いがけないご縁に驚いています。

修道院という場所は一般人が近づけない場所だとばかり思っていましたが、最近『修道院のお菓子と手仕事』(大和書房)という本を買い、修道院内の場所によっては一般人も入れるということを知りました。修道院の中に入るのは初めてでドキドキしていましたが、インターホンを押して見学したい旨を伝えたところ、シスターが親切に聖堂を案内して下さり、神父様ともお話することができました。とても気さくな方で、修道院の生活のことを色々と教えて頂き、帰り際には夫の説教が祝されるようにと仰ってくださいました。

帰りに売店でトラピストガレットや絵葉書を購入しました。ちょっと暗くて申し訳ないのですが、以前から欲しかった伊万里焼の聖母像も見つけて買いました。伊万里の聖母トラピスチヌ修道院で作っているものだそうです。クリスマス3点セット(プレゼピオ)も、クリスマスまでには買えたらなと思っています。

感謝の思いで修道院を後にし、修道院へ向かう途中で見つけた教会へ寄ってみました。車を走らせている途中で下のマリア様を見つけ「おっ!?」という感じで…。

  

カトリック那須教会。周辺に人の気配はなく静まり返っていましたが扉が開いていました。周辺にはトラピスト以外にもいくつかの修道院やカトリックの施設があるようです。

 トラピスト修道院とその周辺はまるで別世界のように静かで、全身が洗われるような思いがしました。今まで色々な教会を訪れましたが、ここまで自然豊かでかつ観光地化されていない場所に建つ教会を訪ねるのは初めてだと思います。特に修道院では小声での会話すら憚られるほど、しかし神様の声を聴くにはこの上なくふさわしい場所だろうなと思いました。修道院内の掃除や庭、畑の手入れも隅々まで行き届いていることも一目でわかり、ここには1日1日を感謝しながら丁寧に生きる幸いがあるのだなと思って帰ってきました。

ちなみに個人的なコレクションをブログ初公開(プロテスタントのくせにマリア様大好きなのです)。一番右が今回買った伊万里焼の聖母像。一番左だけ天使ですが、左から2番目は留学中エクス・アン・プロヴァンスの蚤の市で一目惚れして買った木彫りの聖母子像。結構お高かったですが細部までとても丁寧に作られていて、これを逃したらもう会えないとすら感じて買った、宝物です。その足元にある小さいのは、ファチマへ行った時に売店でもらったもので、暗い所で光ります(笑)あとの3つの聖母像は教文館で購入、素焼きのは韓国のものらしいです。フォトスタンドに入っているのはブルージュにあるミケランジェロ作の聖母子像(私も実物見ました)で、フォトスタンドごと結婚祝いに頂いたもの。瓶入りのお水はルルドとファチマのお水です

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