Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

ビーチコーミング

2011-01-02 20:56:54 | 日記
2011年の年明け2日目は、家族で海に行きました。といっても、勿論この季節ですから泳ぐわけではなく、制作に使えそうな貝殻やビーチグラスを拾うため連れてってもらいました。

まだ年明けたばかりのこんな寒い日でも、海に着くと既にもう誰かが砂浜を歩いた形跡が・・・。かの有名なマーガレット.F.パワーズの「足あと」の詩を彷彿とさせる光景。



よく見ると、わんこの足跡も(笑)



なかよし





貝殻は沢山拾ったのですが、最近はビンもみんなリサイクルされてしまうせいでしょうか。昔に比べて砂浜を歩いていてもなかなかビーチグラスが見つけづらくなったなと思います。最初の3箇所くらいではほとんど見つからず、なるべく岩場の多そうな場所を求めて車で移動を繰り返し・・・最後の場所では結構沢山拾えました



海も場所によって色んな表情を見せると思います。例えばフランスでもノルマンディーなど北の方だと冷たく整然とした感じがするし、ニースやサントマリードラメールなど南の方だときらきら光が反射して、優しく穏やかな感じがしたり・・・時には人を飲み込んでしまうほどの凶暴さを見せ付けることもあるけれど、それでもまややは海って優しいな、と思います。

ガラスは美しいけれど、同時にその鋭利な切り口には人や生物を傷つける危険な側面をも併せ持っています。普段作業している時はつい忘れがちですが、いつも危険と隣りあわせであることを肝に銘じなくてはいけません。海にとってだって、割れたガラスビンは本来自然界には存在しない異物だし、危険物。自分の身体に入ったら痛みを覚えずにはいられないものだと思うのです。

だけど海は、その尖ったガラス片を長い年月のうちに丸くてすべすべしたビーチグラスにして、私たちの元へ返してくれる。環境面からするとビンを海へ捨てることは好ましくないでしょうが、それでも自然の浄化能力!?って人間が考える以上にすごいんだなと思います。勿論、それに甘えてちゃいけないでしょうけどね。

そこからさらに連想すると、真珠を作るあこや貝というのもすごいなと思うわけです。だって、身体に入った異物から、あんなきれいな宝石を作りだせるんですから。海にしろあこや貝にしろ、痛さを優しさに変えられる力っていうのかな。そんなものを感じます。

ちょっと哲学チックなことを考えながら海辺を歩きましたが、今日拾ったものは近々洗って乾かそうと思います。これで何ができるかお楽しみに!!
コメント (2)
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