Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

オルガンメンテナンス

2015-03-02 10:29:48 | 教会音楽
奏楽や毎週土曜に教会でやっているゴスペルソング会など、音楽関係の話題が増えてきたので、新たに教会音楽カテゴリを作りました

で、昨日は日頃滅多に見ることのないものを間近で見る機会に恵まれました。教会のリードオルガンのメンテナンスです。前任牧師のお連れ合いの方が現在オルガン修理の勉強をされているとのことで、花巻のオルガンを見に来て下さいました。自分の学習の整理も兼ねて、ここでその記録を残します

解体が始まりました!



次々と取れていきます。



今までネジを外さなくても開けられる背中の蓋しか開けたことがありませんでしたが、ストップはこういうふうに内部と繋がってたんですね…初めて見ました。



鍵盤の下の板が取れたところ。右膝でスウェルを押すと、この蓋が開くんですね。これを使わないのは確かに勿体ない…。





①Melodiaのストップを引っ張ると、右側のリード蓋が開きます。



後ろから見たところ。暗くて撮りづらかったけど、リードが並んでいます。



ビリビリする音を直します。オルガン内部に入ってるリード抜きで引っ張り出してお掃除。よく目を凝らして見ないとわからないようなほこりが大きく影響するんですね。



↓これが大袋。この裏側に小袋があります。袋に穴が開いていると空気が逃げてしまい音が出なくなります。このオルガンは穴が開くまでは行ってなかったけど、テープで補強しておきました。日頃つい曲のテンポに合わせてペダルを速く踏んでしまいがちですが、袋を傷める原因になるそうなので今後は気を付けます



前側の板を外していきます。



ネジが多いので、どこのネジだったかわからなくならないようにしています。さすが!!



いつも踏んでるペダルの奥にこんなものがあったとは!!



横倒しにして掃除機をかけます。



日頃バスカプラーはよく使うのですが、一部下の音が出ない部分があり、トゥレブルカプラーはストップを引き出しても弱いので使っていませんでした。それを直すため、今から鍵盤を解体します。見学者も鍵盤やストップの拭き掃除をお手伝いしました。「こんなに汚かったんだ…」としみじみ



これはいつのオルガン?と思っていたら鍵盤に「46」の数字が。私が生まれる前からご苦労様です



これで二重に音が出るようになってたのか!!しかも何故か右の方に厚紙(カードみたいな)が挟まっていた。道理で音が出ないわけですが一体どうやって入ったんだろう?????



鍵盤をひっくり返したところ。私もお手伝い。赤のフェルト部分に同じ形のフェルトを切って糊で貼って、厚みを足しました。これで鍵盤を押した時に、下の金属部分により届きやすくなるわけですね。掃除機や袋に貼ったテープや糊…と、身近にあるものがどんどん登場するのに驚きでした。



今から取り外した板を元に戻します。今回オルガンの内部を見てみて、改めてピアノとは全然違う楽器なんだということがよくわかりました。


ついに終了!!午後2時半位から開始して、終わったのが8時半位でしたので、ほんとに1日仕事なんですね。音の幅が格段に広がったし、ビリビリするのもなくなって本当に感激でした。仕組みがわかるとオルガンに対する愛着も増しますねこれからも大切に弾いていきます















コメント
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