ご紹介が遅くなってしまいましたが、11月に完成した新作です。カトリックのご一家からの依頼で、結婚30周年記念にとのことで、家族全員の霊名をイメージしたキャンドルホルダーをペアで制作しました。日中に撮ったものと、夜間キャンドルを入れて撮ったものを一緒にご覧ください。
ご両親のイメージ。お父様の霊名は「パウロ三木」。1597年に長崎で殉教した、日本二十六聖人の1人です。パウロ三木のステンドグラスで私が思いつくのは、四谷のイグナチオ教会の地下聖堂のもの。あとは舟越保武の二十六聖人像くらい。聖人事典などを見ても、特徴的なアトリビュート(持ち物)が何も書いておらず、実は一番悩んだモチーフでした考え抜いた末、二十六聖人が殉教した時、梅の花が咲く季節だったことと、長崎の教会で殉教者のシンボルとしてよく用いられるモチーフの椿を小羊と組み合わせました。
お母様の霊名は「パウラ」。お父様の霊名が「パウロ」だったので、パウロの娘ということで、女性形の「パウロ」になったそうです。なので使徒パウロのイメージでデザイン。ステンドグラスだとパウロは大抵書物と剣を持った老人か、落馬するシーンが描かれることが多いんですが、剣は物騒なんで(笑)信望愛とかパウロの残した言葉からアプローチできないかなと考えた末、手紙とペンに。最初は羽ペンを考えたのですが、この時代の一般的な筆記具は葦ペンだったそうなので、そちらにしてみました。手紙にはコリントの信徒への手紙Ⅰ13章13節「それゆえ、信仰と、希望と、愛、この3つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。」をギリシャ語で書きました。ラテン語、ギリシャ語が読める方は読んでニンマリしてください
ちなみに今回、パウロを知るために、聖書のパウロ書簡の他、青野太潮さんの『パウロ 十字架の使徒』を読みました。大変勉強になりました私はパウロの言葉の「弱い時にこそ強い」も好きだなぁ…。
ご長女、次女。ロザリオのマリアとマグダラのマリア。「ロザリオ」はラテン語の「ローザ」(バラ)、さらにロザリウム」(バラの花冠)に由来する言葉だそうで、実際ロザリオは元々数珠状のバラの実で作られたとか。ロザリオの鎖をイメージした真鍮のボールで上部を縁取りをし、上京時に四谷のサンパウロで見つけた十字架のメダイと、留学時にパリで買った不思議のメダイをくっつけちゃいました。こんな使い方しちゃっていいのかどうかですが…
ご長女、次女をイメージした天使と、ご長男の福音書記者ヨハネ(鷲)。聖書にはヨハネ福音書の3章16節「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」をギリシャ語で。ルターが「小聖書」「聖書の中の聖書」と呼んだ箇所です。私はギリシャ語わからないので、こういう時はいつも連れ合いの出番
仲良し天使は特に気に入ってますいつか、ヨハネと同じ要領で他の3福音書記者もデザインしたキャンドルホルダーもいいなと考えています。自分の中で、今後の発展が期待できそうなモチーフです。
左はマタイ13章45、46節「真珠商人のたとえ」。「また、天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払い、それを買う。」自宅で作ったナギットを真珠のイメージでくっつけました。一つは玉虫色の入ったガラスで、よく見ると虹色に光ります。
右は結婚式でよく歌われる典礼聖歌103「しあわせな人」(曲:高田三郎)からイメージ。ぶどうの粒も、うちで作ったものです。右下には結婚記念日が…
♪しあわせな人 神をおそれ 主の道を歩むもの
ひたいに汗してかてを受け 恵みと平和に満たされる
実り豊かなぶどうの木のように 妻は家庭をうるおす♪
制作中、久々に「高田三郎の典礼聖歌」のCDを聴きました。残念ながら↑の聖歌は入っていませんでしたが、美しい
仕上がった作品は結婚記念日に間に合うように発送させて頂きました。ご家族の皆様の上に、今後も幸多きことを祈っています
ご両親のイメージ。お父様の霊名は「パウロ三木」。1597年に長崎で殉教した、日本二十六聖人の1人です。パウロ三木のステンドグラスで私が思いつくのは、四谷のイグナチオ教会の地下聖堂のもの。あとは舟越保武の二十六聖人像くらい。聖人事典などを見ても、特徴的なアトリビュート(持ち物)が何も書いておらず、実は一番悩んだモチーフでした考え抜いた末、二十六聖人が殉教した時、梅の花が咲く季節だったことと、長崎の教会で殉教者のシンボルとしてよく用いられるモチーフの椿を小羊と組み合わせました。
お母様の霊名は「パウラ」。お父様の霊名が「パウロ」だったので、パウロの娘ということで、女性形の「パウロ」になったそうです。なので使徒パウロのイメージでデザイン。ステンドグラスだとパウロは大抵書物と剣を持った老人か、落馬するシーンが描かれることが多いんですが、剣は物騒なんで(笑)信望愛とかパウロの残した言葉からアプローチできないかなと考えた末、手紙とペンに。最初は羽ペンを考えたのですが、この時代の一般的な筆記具は葦ペンだったそうなので、そちらにしてみました。手紙にはコリントの信徒への手紙Ⅰ13章13節「それゆえ、信仰と、希望と、愛、この3つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。」をギリシャ語で書きました。ラテン語、ギリシャ語が読める方は読んでニンマリしてください
ちなみに今回、パウロを知るために、聖書のパウロ書簡の他、青野太潮さんの『パウロ 十字架の使徒』を読みました。大変勉強になりました私はパウロの言葉の「弱い時にこそ強い」も好きだなぁ…。
ご長女、次女。ロザリオのマリアとマグダラのマリア。「ロザリオ」はラテン語の「ローザ」(バラ)、さらにロザリウム」(バラの花冠)に由来する言葉だそうで、実際ロザリオは元々数珠状のバラの実で作られたとか。ロザリオの鎖をイメージした真鍮のボールで上部を縁取りをし、上京時に四谷のサンパウロで見つけた十字架のメダイと、留学時にパリで買った不思議のメダイをくっつけちゃいました。こんな使い方しちゃっていいのかどうかですが…
ご長女、次女をイメージした天使と、ご長男の福音書記者ヨハネ(鷲)。聖書にはヨハネ福音書の3章16節「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」をギリシャ語で。ルターが「小聖書」「聖書の中の聖書」と呼んだ箇所です。私はギリシャ語わからないので、こういう時はいつも連れ合いの出番
仲良し天使は特に気に入ってますいつか、ヨハネと同じ要領で他の3福音書記者もデザインしたキャンドルホルダーもいいなと考えています。自分の中で、今後の発展が期待できそうなモチーフです。
左はマタイ13章45、46節「真珠商人のたとえ」。「また、天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払い、それを買う。」自宅で作ったナギットを真珠のイメージでくっつけました。一つは玉虫色の入ったガラスで、よく見ると虹色に光ります。
右は結婚式でよく歌われる典礼聖歌103「しあわせな人」(曲:高田三郎)からイメージ。ぶどうの粒も、うちで作ったものです。右下には結婚記念日が…
♪しあわせな人 神をおそれ 主の道を歩むもの
ひたいに汗してかてを受け 恵みと平和に満たされる
実り豊かなぶどうの木のように 妻は家庭をうるおす♪
制作中、久々に「高田三郎の典礼聖歌」のCDを聴きました。残念ながら↑の聖歌は入っていませんでしたが、美しい
仕上がった作品は結婚記念日に間に合うように発送させて頂きました。ご家族の皆様の上に、今後も幸多きことを祈っています