2021年の市民芸術祭が終わりました。今年は10月30日~11月1日の予定でしたが、衆議院選挙の関係で会場が変わって1週間延期になり、会期も2日間に(まぁ、締め切りが延びたということで…)。ご来場下さった皆様、どうもありがとうございました
季節は秋ですが、今年のお花は「春と修羅」の冒頭部分をイメージしてみました。以前合唱で「春と修羅」を歌ったことがあり、長い曲なので偏らないように「今日はこの部分」と決めて練習してはいたのですが、結局何年か経って覚えているのは一番最初の↓の部分だけだったりするんですよね…。
春と修羅
(mental sketch modified)
心象のはいいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の湿地
いちめんのいちめんの諂曲模様
(正午の管楽よりもしげく
琥珀のかけらがそそぐとき)
いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
雲竜柳で雲と、雲にからまったあけびの蔓、オレンジのバラで琥珀、オンシジウムとデルフィニウムで光を表し、作中に登場するノバラも入れてみました。お花器も雲っぽい形状のものを選んでみました。本当はノバラの実が雲竜柳の間から覗くようにしたかったのですが、実際手元に来たのが1本で、しかも枝が横向きについていたのでこんな形状になりました。事前にこう活けたいとイメージ図を描いたりしていても、実際のお花を見て臨機応変に変えなければならないこともありますが、逆にそこから思いもよらない面白いものができあがることもあります。また、最初は黄色が強いように思ったのですが、オレンジのバラが1日たって開いてきて、黄色の強さが気にならなくなりました。花もまた生き物であることを実感しました。
会場の真ん前にある、ぎんどろ公園の鮮やかな紅葉。もうすぐ冬ですね
季節は秋ですが、今年のお花は「春と修羅」の冒頭部分をイメージしてみました。以前合唱で「春と修羅」を歌ったことがあり、長い曲なので偏らないように「今日はこの部分」と決めて練習してはいたのですが、結局何年か経って覚えているのは一番最初の↓の部分だけだったりするんですよね…。
春と修羅
(mental sketch modified)
心象のはいいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の湿地
いちめんのいちめんの諂曲模様
(正午の管楽よりもしげく
琥珀のかけらがそそぐとき)
いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
雲竜柳で雲と、雲にからまったあけびの蔓、オレンジのバラで琥珀、オンシジウムとデルフィニウムで光を表し、作中に登場するノバラも入れてみました。お花器も雲っぽい形状のものを選んでみました。本当はノバラの実が雲竜柳の間から覗くようにしたかったのですが、実際手元に来たのが1本で、しかも枝が横向きについていたのでこんな形状になりました。事前にこう活けたいとイメージ図を描いたりしていても、実際のお花を見て臨機応変に変えなければならないこともありますが、逆にそこから思いもよらない面白いものができあがることもあります。また、最初は黄色が強いように思ったのですが、オレンジのバラが1日たって開いてきて、黄色の強さが気にならなくなりました。花もまた生き物であることを実感しました。
会場の真ん前にある、ぎんどろ公園の鮮やかな紅葉。もうすぐ冬ですね