絵付けばかりしているとどうしても組み立ての練習がおろそかになりがちなので、ここらで集中して組み立ての特訓をすることにしました。真ん中には大きな楕円形の絵付けピースが入る予定です。
このパターンはまず、製図にかなりの時間を取られました。ピース数も百を優に超えるものとなったためガラスカットにもかなりの時間がかかり、さらには組み立ての順番や鉛線の通し方を考えるのも苦労しました。
ステンドグラスの先生の話によると、ヨーロッパ中世においては、修道士が修行の一環としてステンドグラスの制作をしていたのだそうです。幾何学模様は神の秩序を表し、また、複雑な組み立ては天国へと至る道のりを瞑想する手助けにもなっていたとか・・・(そういえばシャルトル大聖堂の床にも、天国へ至る道を表しているという迷路がありましたっけ)。
最初のうちは少しやっただけでへとへとでしたが、慣れてくると手を動かすスピードも速くなり、楽しくなってきました。確実に天国への階段を一歩一歩昇っている・・・とよいのですが
ちなみにこちらは、'09年に留学した際、モンサンミッシェルで撮ったもの。きっとモンサンミッシェルの修道僧たちも、天国を夢見ながらステンドグラス制作に勤しんでいたに違いありません。