Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

水仙月の四日(丸パネル)

2025-03-10 19:40:14 | パネル
「しゆ、あんまり行つていけないつたら。」雪狼のうしろから白熊の毛皮の三角帽子をあみだにかぶり、顔を苹果のやうにかがやかしながら、雪童子がゆつくり歩いて来ました。
 雪狼どもは頭をふつてくるりとまはり、またまつ赤な舌を吐いて走りました。
「カシオピイア、
 もう水仙が咲き出すぞ
 おまへのガラスの水車
 きつきとまはせ。」

(宮沢賢治「水仙月の四日」)



昨年も作った「水仙月の四日」。今年は雪狼も一緒。残念ながら動物園に実物を見に行く機会を作れず、写真集を元に絵付けしました。狼の絵付けしながら思ったのは…(狼って、ほぼ犬だよね!?)
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カトリック松が峰教会

2025-03-10 19:19:40 | 教会巡り
昨年夏以来、久々の教会巡り記事。2/18、連れ合いが那須でお仕事だったので途中まで同乗。那須からは電車で宇都宮へ行き、カトリック松ヶ峰教会を見学しました。日本に現存する最大の大谷石建造物だそうです。

  

まるでヨーロッパの教会さながらの壮麗さちょうど受難節が始まる前で、入り口に昨年の枝を回収するボックスが置いてありました。



この冬はご葬儀で休暇が取れなかったので、お仕事終了後、那須の北温泉に1泊してのんびりさせて頂きました。那須の温泉の方にはあまり行ったことがなく、ここまで雪が降っているとは思ってもみませんでした…駐車場から宿まで雪の下り坂をひたすら歩く、歩く!何とも大変な所に来てしまったよ…寒かったけど江戸時代からある(!)お部屋に泊まってキッチンで袋ラーメン作ったり、看板猫ちゃん2匹とも触れ合い、勿論お風呂も…で楽しく過ごせました。これでまた、イースター&各種総会まで頑張る…!!
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八面体ランプ(生徒さん作品)

2025-03-10 19:01:38 | ステンドグラス教室
生徒さん作品No.4。可愛らしい八面体ランプ八面体でカーブを入れる、という条件で前もって購入してもらったランプベースに合わせて自分でデザインを考え、模型を作ってからガラス作業へ…という課題です。

 

ランプベースがバラのモチーフなので、そこからイメージを広げていきました。上から順にクリア、半透明、不透明なガラスに移行しています。裾にはボールチェーンをあしらい、後でビーズ等の飾りを付けられるように細い真鍮を曲げて作った輪っかを付けました。初めてにしては難しい作業の連続でしたが、よく頑張りました次は八面体のテラリウムです。

 

↑こちらは参考作品として昨年12月に作ったもの。私も久しぶりのランプ制作でした。ガラスは最初全部水色にしようかと思ったけど、水色が足りなかったので緑を混ぜました。かえってその方が良くなったかも…。裾には銅線を捩じったものを埋め込んで飾りと補強を兼ねています。

 

教室では実際に生徒さんの前で課題と同じものを作り、見て頂くことにしています。こちらはそこで作った八面体ランプ。光を透すガラスを選び、小さめの吊り下げ仕様にしました。また、裾にはビーズの飾りが付いています。

先日仙台へ行った際にL●FTで見つけてお迎えしてしまった花京院&イギーちゃんも一緒にエメラルドスプラッシュ絶賛放出中(笑)
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うれしいひなまつり♪

2025-03-10 18:45:13 | お花
2月になり、桃や菜の花が出回り始めました。どちらも時期を逃したら入手できない花材。昨年はお雛様のステンドグラスが完成したのが4月で、その頃にはもう売っていなくて悔しい思いをしたので、今年は見つけ次第すぐに活けました。桃は買った時には真っすぐだったのですが、両手で少しずつ折り曲げて柔らかな曲線を出しました。勉強になった〜。



お花の先生がお雛様のステンドグラスを気に入って下さり、3月3日まで2度、お花を入れ替えて飾り続けました。



2回目はシックな壺に桃とレンギョウ、ユキヤナギ、かすみ草を活けました。壺が思いのほか大きくて、ユキヤナギとかすみ草を買い足しましたが、どうにかまとまってひと安心。もう少し色のついた花で華やかな雰囲気にしても良かったかなと思います。



3回目は前回のレンギョウとユキヤナギ、カスミソウを生かしつつ、チューリップとアルストロメリアを足して、横に流す形にしました。あえてお雛様の前にレンギョウとユキヤナギを持ってきたのは、平安時代の御簾のイメージ。お花の隙間からそっと覗いてみてください、って感じです。これが結構好評だったようで嬉しく思っています。

年度末、年度初めは忙しくて、今年も雛祭りに行けませんでした。地域によっては旧暦まで飾っている所もあるようなので、機会があれば…。
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タヌキ(セロ弾きのゴーシュ)

2025-03-10 18:32:35 | パネル
狸の子は俄かに勢いがついたように一足前へ出ました。
「ぼくは小太鼓の係りでねえ。セロへ合わせてもらって来いと云われたんだ。」
「どこにも小太鼓がないじゃないか。」
「そら、これ」狸の子はせなかから棒きれを二本出しました。
(宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」)



先日のキツネに続いて今度は小太鼓係のたぬ背景のガラス、自分では絶対買わないようなのを頂いて、一体いつ使うんだろう…と思っていたけどついに細切れだけになり、どうしてもこの形でしか切る事ができませんでした。本当は首より下で分割できれば良かったと思うんですが、自分の作品だと手持ちのガラスの都合でデザインが左右されること、実はよくありますあとはもう本当に細切れだけ…。



タヌキとキツネ。ちなみに近所で両方とも目撃したことがあります。タヌキは雑食なので街中にも出るようですが、キツネにはびっくりでした…
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