Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

2024 教会バザーのお知らせ

2024-10-24 11:10:00 | お知らせ


今年も花巻教会バザーを行います。11/2(土)10:30~14:00です。

例年通りの友愛セール(本・食器・日用品など)、手作りケーキ・ハンドメイド作品等の販売、喫茶コーナーに加え、今年もステンドグラスとプラバンのワークショップがあります!ワークショップ参加ご希望の方は早めに(終了1時間前くらいまでには)お越し頂けると有難いです。皆様のお越しをお待ちしております
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どんぐりと山猫(F4サイズ)

2024-10-24 10:41:51 | パネル
すきとおった風がざあっと吹くと、栗の木はばらばらと実をおとしました。一郎は栗の木をみあげて、「栗の木、栗の木、やまねこがここを通らなかったかい。」とききました。栗の木はちょっとしずかになって、「やまねこなら、けさはやく、馬車でひがしの方へ飛んで行きましたよ。」と答えました。
「東ならぼくのいく方だねえ、おかしいな、とにかくもっといってみよう。栗の木ありがとう。」
 栗の木はだまってまた実をばらばらとおとしました。
(宮沢賢治「どんぐりと山猫」)



「どんぐりと山猫」、9月に作ったものより大きいF4サイズです。普段よりちょっと大きめで時間がかかりました。何年も思い描いていたものをやっと形にすることができました。

少し前の話になりますが、この作品を作るために9/7(土)、大迫の山歩きツアーに参加しました。前年の同時期も同じツアーに参加したのですが、その時は朝から雨で、一番見たかった笛貫の滝には行くことができませんでした。1年越しでしたが、今度は笛貫の滝に行けて本当に良かったです



  

「どんぐりと山猫」に登場する「笛ふきの滝」のモデルとされる、笛貫の滝。看板はありますがまさに道なき道!?自力ではとても辿り着けそうにありません…ガイドさんについて、「もののけ姫」の舞台みたいな場所をひたすら歩きました。所々、歩きやすいように石や木が投げ込んでありますが、「歩く時は必ず石か木の上を歩くように」と言われました。さもないと泥の中に足がずぼっ!…そんな場所です。こんな山深い場所を子どもがたった一人で…今の時代では信じられないですね



思いがけず、きのこの楽隊にも出会いました!今度はこれだけでも作品になりそう…。岩手の自然はインスピレーションの宝庫です




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10月お花

2024-10-24 10:32:07 | お花
急に声がどこか別の世界に行ったらしく聞こえなくなってしまいました。そしていつか十力の金剛石は丘いっぱいに下っておりました。そのすべての花も葉も茎も今はみなめざめるばかり立派に変わっていました。青いそらからかすかなかすかな楽のひびき、光の波、かんばしく清いかおり、すきとおった風のほめことばが丘いちめんにふりそそぎました。
(宮沢賢治「十力の金剛石」)



今回のお花は剣山なしで水盤に生けるのに初挑戦!ノイバラ3本を絡ませて安定させ、間にりんどうとカスミソウを挿しました。予想はしていたけどやっぱり難しい。2箇所だけこっそりワイヤーの力も借りました
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10月WS&イベント

2024-10-24 10:20:20 | 日記
10/5(土)市内銀河モールさんにてPOLAマルシェに出店しました。

10/13(日)、14(月・祝)土澤アートクラフトフェアに出店しました。お天気にも恵まれ、良い写真がいっぱい撮れました!

     

 



また、今回は東京の友人が土澤に初出店!というスペシャルな出来事がありました。その前後で岩手を存分に楽しんでくれたようで大変嬉しく思っています。在住10年を超えて、私もすっかり岩手の人だなぁ…

10/20(日)、花巻市大迫町・亀ヶ森8区自治公民館にてステンドグラス体験。10名参加。



  

地域柄か時期柄かりんご率高め。今回も全員怪我なく無事に作品を完成させることができて良かったです
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9月のお花

2024-10-16 17:19:28 | お花
さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光は運動場いっぱいでした。黒い雪袴をはいた二人の一年生の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て、「ほう、おら一等だぞ。一等だぞ。」とかわるがわる叫びながら大よろこびで門をはいって来たのでしたが、ちょっと教室の中を見ますと、二人ともまるでびっくりして棒立ちになり、それから顔を見合わせてぶるぶるふるえましたが、ひとりはとうとう泣き出してしまいました。というわけは、そのしんとした朝の教室のなかにどこから来たのか、まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり、いちばん前の机にちゃんとすわっていたのです。そしてその机といったらまったくこの泣いた子の自分の机だったのです。(宮沢賢治「風の又三郎」)



今年からお花の先生に勧められて、ステンドグラスといけばなのコラボをしています。おかげで、以前よりも何をどう活けようか、より積極的に自分のやってみたいことを模索できるようになりました。それだけでなく、道を歩いていても今はどんなお花が咲いているのか目に入るようになり、歩く楽しみが増えました。

又三郎君が転校してきた翌日にあたる9月2日、ちょうど庭に咲いていた(秋海棠と水引、何もしなくとも毎年必ず出てくる強い人達!)お花を中心に生けてみました。菊みたいなエゾアスターだけは産直です(何と、青虫さんが2匹も潜んでいた〜!

「ああ、りんどうの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ。」カムパネルラが、窓の外を指さして云いました。
 線路のへりになったみじかい芝草の中に、月長石ででも刻まれたような、すばらしい紫のりんどうの花が咲いていました。
「ぼく、飛び下りて、あいつをとって、また飛び乗ってみせようか。」ジョバンニは胸を躍らせて云いました。
「もうだめだ。あんなにうしろへ行ってしまったから。」
(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」)



線路や列車を連想させるようなお花器に、「銀河鉄道の夜」に登場するすすきとりんどうを生けました。お花器と天の川がうまい具合につながった!今回は足元を葉っぱで隠さずにあえて見せています。すすきがもう少し長くても良かったかも…。

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