
アメリカオニアザミはアザミ亜科アザミ属の植物です。
(同じキク科でもキク亜科の花は舌状花と筒状花の両方で構成されてますが)アザミ亜科の頭状花序は筒状花だけでできています。つまり、花の円周部の花弁のような舌状花を持ちません。

アメリカオニアザミは恐ろしく鋭い棘を至る所に(茎だけでなく葉や花下部にも)もっていますので、こうやってマクロ写真を撮影しようとしてちょっとでも棘に触れようものなら「イタタッ」と悲鳴を上げなければなりません(場合によっては 怪我をすることもあります)ので注意が必要です。
アップで見ると黒いマッチ棒のようなものの先に白い花粉が付いています。

さらにアップで見ると、こんな風。
黒っぽい棒状の器官は雄しべ筒といって複数の雄しべが合着し筒になったものです。
白い花粉粒の内部は実は雌しべで、雌しべの花糸が雄しべ筒の中を貫通して上の伸びるとき花粉を花柱に擦りつけて伸びています。

(背後に見える茶色い棒は花序を固定するため ギシギシの茎を二つ折りにして挟んでいるためです)
雄しべ筒の先から雌しべの柱頭が花粉をつけて伸長しています。

雌しべの花柱の先が2つに割れています。割れ目の内側が柱頭として成熟します。

これなど、Y字型の柱頭に早くも花粉粒がついていますが、これが他の花から」ハチなどによって運ばれた花粉かどうかは不明です。(自家受粉を避けるため、雄しべと雌しべは活動期を変えているので、そうであってほしいのですが)
さてここからは、花後の綿毛です。

全部が全部、このようになるわけではありませんが、アメリカオニアザミの綿毛の集団はときとしてえも言えないほど美しい姿を見せてくれることがあります。

以下、同じような写真になりますが m(_ _)m

さきほど「えも言えないほど美しい」と書きましたが、普通は「えも言われぬ」ですよね??

「えも言われぬ」の「え」って何なのでしょうか?

日本語辞典 > ルーツでなるほど慣用句辞典 によると
「得も言われぬ」で、〔語源〕は「言葉で表現することができない」の意から。
となってますが・・・ 「得も」の〔語源〕については何も書いてありません "(-""-)"

OKWaveにベストアンサーがありました:
「え」は動詞「得(う)」の連用形が副詞化したものです。(中略)古典文法では「陳述(叙述・呼応)の副詞」などと呼び、下に打消の語を伴って「…できない」の意味を表します。「も」は係助詞で強意を表します。
「え行かず」で「行くことができない」。「も」を加えることでそれをより強めた言い方になります。

「えも言はず」は「言うに言えない」「表現できない」といった意味で、よい意味悪い意味両方に使います。
・「えも言はぬ匂ひ」…「すばらしい匂い」
・「えも言はぬ者」…「言うに足りない者」
なるほど!調べてみるものですね !(^^)!
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