安城総合運動公園のソフトボール場の両サイドにモクゲンジが植わっています。とくにライト側芝生は並木になってますから一斉に黄色い花をつけるとキレイです。
「モクゲンジ」の名前の由来はムクロジの中国名である「木患子」を誤ってこの木にあてたため、木患子の日本語読みであるモクゲンジになったと言われてます。
学名は Koelreuteria paniculata。
属名の Koelreuteria(モクゲンジ属) はドイツの植物学者 Joseph Gottlieb Koelreuter に因みます。
小種名がpaniculata (円錐花序) という名前の通り、見事な円錐花序です。
ひとつひとつの花はとても小さいです。全体は黄色いのですが、朱色をした部分があります。
モクゲンジの黄色い花弁は咲きだすとすぐ折れ曲がって(反転して)その折り目に付属体と呼ばれる朱色の器官ができます。
褐色のドーナッツ型をした器官が見えます。これは雄しべの葯の部分です、葯がくっついているんですね。
それが咲き広がるときに花弁の中ほどが折れ曲がって折れ目がオレンジ色になり、ドーナツ形にくっついていた雄しべは離れて伸長するようです。
モクゲンジの花は雌雄異花で、同じ株に雄花と雌花をつけます。
これまで見てきたのは(たぶん)雄花です。
上は成熟した雄花。花弁が強反転し 折り目に朱色の付属体をつけます。おしべは長く伸びて葯を展開します。
そしてこちらが 雌花。
雌花といっても雄しべもあります。
雄しべに囲まれた中心から雌しべが出ています。
雌花にも雄しべが付いていますが、雄花の雄しべのように伸長しません。
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