アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

赤白のハス - 伊賀八幡宮

2023-07-20 16:00:00 | みんなの花図鑑
撮影日:7月18日

前回ここを訪れたのは6月30日でしたので、ほぼ20日後の再訪です。
7月いっぱい楽しめるそうです。



今回は11時ごろと、ちょっと時間が遅く、閉じかけてつぼみ状態になっている花が多かったです。




新聞記事に「ピンク色の大賀ハスが咲き誇っている」とありました。ピンクのハスは大賀ハスだったんですね(´∀`)




家康の旗印「厭離穢土 欣求浄土」ですが、一般的には「戦で穢れた乱世を平和な極楽浄土へ変えよう」と解釈されています・・・この「浄土」にハスの花がぴったりだったんでしょう、伊賀八幡宮のホームページにそのことが書いてあります。




その家康ですが、宗派は浄土宗です。
三河一向一揆の発端は、家康の家臣が守護使不入を侵害して、浄土真宗本願寺派(当時)の寺に立ち入ったことだと考えられています。



一揆が起こると岡崎城に参じていた武士の半数が一揆側に付き、家康をあと一歩のところまで追い詰め、家康をして信仰の強さを思い知らさせることになりました。



三河一向一揆の拠点となったのが、三河三ヵ寺(岡崎佐々木上宮寺、岡崎針崎勝鬘寺、安城野寺本証寺)です。
江戸時代に書かれた『三河後風土記』には上宮寺住持の檀那たちが兜に「進足は極楽浄土、退足は無間地獄」と書いてあったとあります。



じつはその「進足は極楽浄土、退足は無間地獄」をみて大樹寺の登誉上人が、家康からもらった白旗に「厭離穢土 欣求浄土」と記したと先の『三河後風土記』にはあります。
安城野寺の本證寺のお堀に咲くハスは 白い花が多いです。なので、白いハスを見ると浄土真宗のイメージにつながります。
(写真は伊賀八幡宮の白いハスです)

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という古い諺があるそうですが、
「泥に象徴される俗世に生れても大輪の蓮華(悟り)を咲かせる蓮」という意味の中国の成句から来ているそうです。


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