もうひとつ、矢作川の河川敷のイネ科。こんどは ヨシ(アシ) です。
ススキが 比較的陸地の乾燥した土地を好むのに対し、オギとヨシは河川敷など湿った場所を好みます。でも、オギの穂と ヨシの穂は見かけがだいぶ違いますから、遠目で 区別できます。こんな風に、節節がしっかりして もさもさと穂を出しているのが ヨシ(アシ)です。
オギとヨシを比べれば、ヨシのほうがより水に近い方を好むようです。
オギの穂が ススキそっくりで銀色なのに対し、ヨシ(アシ)の穂の色は全体的に薄茶色に見え、洪水を浴びたかのように汚れて見えます。
でも 陽に透かして見れば、銀色に輝きます。
ところで葦のことを ヨシ(アシ)と記してきましたが、どうちがうのでしょうか?
これはもとは「あし」だったのだが、「あしは悪しに通ず」ということで「忌み言葉」として嫌われ、「よし」=良しになったのだ、という俗説があります。
でも、どうしても「あし」としか表記しない使い方もあります。
夏に日よけにするよしずは「あしず」ではありません。
人間は考える「よし」である? とは言いません。
日本書紀や古事記などでは日本を古名で「葦原中国 (あしわらなかつくに)」と呼んでいました。
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