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セイバンモロコシは イネ科モロコシ属(Sorghum;ソルガム)の帰化植物。
「日本で広がったのは戦後、現在では道端で普通に見られる。若葉には青酸が含まれ、牧草とはならないようである。原産地ははっきりしていない。」(三河植物観察「セイバンモロコシ」)
セイバン(西蕃)は「西の方に住んでいる野蛮な種族。西方の蛮族。また、西域(せいいき)」(日本国語大辞典) の意。
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イネ科の花は花びらを持たないので地味な緑色のものが多いのですが、近くで見るとこのようにきれいなものもあります。
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イネと同じで、全体は円錐花序の花穂で、個々の粒々を「小穂(しょうすい)」といいます。
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小穂からぶら下がっているのが雄しべの葯(花粉を入れた袋)です。
葯の下方には穴が開いています。風が吹くと葯が揺れ、花粉が飛び散ります。
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小穂の穎(えい:もみがらになるところ)から出ているブラシのようなのが 柱頭です。
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ただし、典型的なセイバンモロコシは小穂から長い針のような 芒(のぎ)が出ているのですが、この個体にはそれがないので、「ヒメモロコシ」というのが正解かもしれません。
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