アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

クサネム - こまい花15

2020-08-23 12:06:44 | みんなの花図鑑
マメ科の蝶形花の代表で、ナツハギの蝶形花を観賞?したので、今度は 水田雑草のクサネムの 蝶形花を観察します。見出し画像は 裏から見たクサネムの花。


クサネムの葉は常に太陽の方向を向いていて(日周運動)、太陽が沈むと葉を閉じて寝ます(就眠運動)。ネムノキと同じように眠ったり、葉が羽状複葉で似ているので、クサネムと名付けられました。




見出し画像と同じ裏から見た蝶形花です。模様の入っている大きな花弁は 虫に花のありかを知らせるフラグになるので旗弁と呼ばれています。




前から見たクサネムの蝶形花です。
奥の模様が入っているのが 先ほど裏から見た 旗弁 です。 旗弁の前面?にも赤褐色の模様が描かれています。
蝶形花には 旗弁のほかに2種類の花弁があります。いずれも左右対称で 全体が蝶のように見えるので 蝶形花と呼ばれてます。
残る2種類の花弁は 翼弁と舟弁(または竜骨弁)と呼ばれますが、上の画像では 開いて無くてはっきり分かりません。




これは クサネムの豆です。「豆果は節果。豆果は長さ3~5㎝、扁平で、6~8個の小節果からなり、熟すと裂開しないで、節から切れて落ちる。」(三河植物観察「クサネム Aeschynomene indica L.」)
さてここで ダイズの蝶形花や ナツハギの蝶形化の時と同じ質問です。
Q. クサネムの豆の下には 花が写ってますが、これまで見てきたようにシベが写ってません。シベはどこにあるのでしょうか? シベはダイズの豆のように、いつまでも隠れたままで受粉してまめができるのでしょうか?




何気なく撮った花の写真ですが、左端の花には 旗弁が無くて 代わりにシベが見えてます!




これはまだ青い豆果ですが、その付け根を見てください。受粉後のシベが残ったままの花後の花が写ってます。
花と豆果、こんなに大きさが違うんですね。




そして ありました、ありました、シベがむき出しになった 花が (^^)/
シベは 舟弁という花弁に包まれていたのですが、成熟期にはこのように 花弁が開いて 中からシベが伸びて授粉態勢に入るようです。舟弁の両側に やや萎れてついているのが 翼弁です。



シベがキレイなので、同じ花を別の角度から撮ったものです。



トリミングしてみました。


2 コメント

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フォロワー登録させて頂きます (hanahana)
2020-08-23 14:41:15
こんにちは! hanahanaと言います

ついつい見逃している花。 名前も覚えようともしなかった花
とても綺麗で 私もこれからは何気なく歩くのではなく 注意しながら愛着を持って歩きたいと思います。
お写真もとても綺麗で楽しく見させていただきます
宜しくお願い致します。

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Re: hanahanaさん^^ (アブリル)
2020-08-23 14:58:09
はじめまして hanahanaさん♪
私も今しがたhanahanaさんのblog記事「今日は送り盆?」「水やり やーめた」に共感し、読者登録させていただこうかなと思っていたところです^^
私自身は端から庭仕事をしませんが、ガーデニングのこと教えてください。
こちらも読者登録させていただきますので
どうぞよろしくお願いします(^^♪
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