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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

このきなんの木? - マホニア篇

2023-10-14 15:00:00 | みんなの花図鑑

安城デンパークの花木園で 樹名板の無い木について
先日は「このきなんの木?」とタイトルして マサキの仲間の「ツルマサキ」を取り上げましたが、今回はこういう花を今咲かせている木についての質問です。



花はあとでじっくり観察するとして、花以外の特徴はこの硬くて鋭い棘をもった葉です。



花の写真を撮ろうと、ちょっと手で触れようものなら、「イタタタ!」となります。




花にハチが来ていました。


ハチってウェストが細いんですね。今にもちぎれそうです"(-""-)"







最後にもう一度、花の全体像。
いわゆるマホニア(ヒイラギナンテン)と呼ばれる種類の木であることは間違いありません。



問題は この刺々しい葉のマホニアが何かということです!




〔候補1〕マホニア ’チャリティー’

マホニアというと 一番にマホニア・チャリティーが浮かびます。
しかし、安城デンパークには何本もマホニア・チャリティーがありますが、現在はこんな状態で、花はまだ咲いていないのです。
(10月11日撮影@安城デンパーク)




これは おととしの1月6日に撮った ヒイラギナンテン ’チャリティー’ です。



そしてこちらは去年の11月17日に撮ったマホニア・チャリティーです。
マホニア・チャリティーの花は、この頃から咲き始めるようです。まだ一か月以上あります。
ということで、マホニア・チャリティーではないようです。



〔候補2〕マホニア・ベアレイ

そこで、もうひとつ候補になりそうなマホニアの木を紹介します。「マホニア・ベアレイ」といって、現在このような花が咲いています。




「茎は直立し、葉は奇数羽状複葉で、広卵形から卵状楕円形の小葉が3~7対つきます。表面は革質で光沢があり、縁には先端が棘状になった粗い鋸歯があります。」(botanic.jp「マホニア・ベアレイ」)



マホニア・チャリティーの葉よりいっそう硬質で棘も鋭いです。



おととしの11月1日の撮影です。



同じ木の20年1月6日の状態です。
2つの候補のうちでは 後者の「マホニア・ベアレイ」のほうがずっと近い気がします。




なお、「葉が似ているので よく間違われるけれど、この木ではない!」という木も参考のため2つほど挙げておきます。

〔参考1〕ヒイラギ

これはモクセイ科のヒイラギです。(2020-12-09撮影)


ヒイラギの花はこのように白い小さい花です。(2020-11-24撮影)



〔参考2〕ヤバネヒイラギモチ

これはモチノキ科のヤバネヒイラギモチ(または シナヒイラギモチ)です。(19-12-27愛知県緑化センターにて)



モチノキ科なので赤い実をつけます。(19-12-22 安城デンパークにて)





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