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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ベゴニアの雄花・雌花 - デンパークの花1

2022-06-11 06:00:01 | みんなの花図鑑
安城デンパークで見た花を紹介します。
第1回はベゴニアです。

ベゴニア(含む木立ベゴニア)

安城デンパークの花壇に植えてあったベゴニアの白花です。


白いほうが「ウィスキー」、以下に出て来る赤いほうが「ジン」という品種名のようです。

さてベゴニアの花には、雄花と雌花があるのをご存じですか?
上の「ウィスキー」の画像には 雄花と雌花の両方が写っています。
どちらが雄花で、どれが雌花でしょうか?




これは「ジン」の雄花です。




それに対して これは「ジン」の雌花です。




雄花です。
たくさんある黄色い器官は雄しべです。




こちらは 雌花です。
中心にある黄色い器官は、こんどは雌しべです。




こちらは また 雄花です。雄花と雌花ともに赤い花被片の中心に黄色いシベがあるので 外観はよく似ています。
でも簡単な区別ほうがあります。




がく片の下側(上の画像では 上側)を見れば、簡単に区別できます。
雌花では このように3枚の翼状突起を持つ子房がありますが、雄花にはそれが無いのです。




ベゴニアは蜜腺を持たない花で、花粉を媒介してくれる虫たちには「花粉のみを報酬とする花(花粉花)」です。それでも、雄花は花粉を与えることで虫を呼ぶことができるからいいのですが、花粉花の雌花はそれもできないので、あれこれ対応策を考えて来ました。そして雌花のほうも めしべの柱頭を雄しべに似せて虫たちを騙すことを考えたのです。これを進化といいます (´∀`)
(このあたりのことは Web site of FUKUHARA, T. (Fukuoka Univ. of Education) 「6-5-1. 報酬としての花粉」を参考にしました。




愛知県緑化センターの本館前にあった木立性ベゴニアです。
ひとつの株に 雄花と雌花をつけます。


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