アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アメリカタカサブロウ - こまい花6

2020-08-17 09:33:24 | みんなの花図鑑
キク科のアメリカタカサブロウです。
もしかしたら タカサブロウかもしれません。


タカサブロウか、アメリカタカサブロウかは、果実の種子を見て判定します。

上の画像には まだ緑の若い果実が写っています。この部分だけトリミングしたものが 下の画像です。

タカサブロウも アメリカタカサブロウも、キク科ですから、たくさんの筒状花(管状花)で出来ています。果実もこの突起の一つ一つが果実です。
タカサブロウの果実は 種子に翼が付いていますので、上から見たとき、眼(👁)のような形をしています。
アメリカタカサブロウのほうは種子に翼が付いていないので、上から見たとき 菱形(◇)が整列したような配置をしています。
この画像を見ると、眼のかたちというより 菱形なので、アメリカタカサブロウで正解と思われます。




アメリカタカサブロウもタカサブロウも キク科キク亜科タカサブロウ属の植物です。こうして拡大して見ると小さいながらも菊の花そっくりです。
中心に 筒状花(管状花)の集団があり、周囲に 舌状花が花びらのように付いています。
その下に 緑の萼片のようなものが出ていますが、キク科の花では たくさんの小花をまとめて包んでいたので、萼ではなく「総苞」といいます。
アメリカタカサブロウは タカサブロウに比べて 上から見ると総苞片の間が離れています。



筒状花の部分を見ると、中心部はつぼみの状態で、周囲のほうが開花しています。白いガラス細工みたいな2つに分かれて開いているのは めしべの柱頭でしょうか?




だとすると、黄色い突起は おしべ ということになりますね




キク科は大きく分けると、キク亜科とタンポポ亜科に分けられます。タンポポ亜科の頭状花はみな舌状花ばかりで5歯です。タカサブロウ属は キク亜科です。こちらは 筒状花だけのものと、筒状花と舌状花の両方を持っているものとの2種類があります。
タカサブロウ属の頭状花は 筒状花と舌状花の両方を持っているグループになります。



コメントを投稿