![](https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/400w/img_ff9a79d9609e34de66861541844a70aa322175.jpg)
台湾で流行の先端を行くカップルは、著名人でも10代のインフルエンサーでもない。「置き忘れられた」服を着てみせることでセンセーションを巻き起こしているのは、80代の2人組だ。
張萬吉さん(83)と妻の許秀娥さん(84)は先月、インスタグラムでフォロワー60万人近くを集めた。
夫婦は、ファッション誌のヴォーグやマリ・クレールの台湾版でも特集された。
夫婦は台中近郊の町で、数十年にわたりクリーニング店を経営。利用客が取りに来なかったり置き忘れたりした衣服を、夫婦は長らく捨てることができなかった。
孫の張瑞夫)さん(31)は、これらの服で夫婦の退屈を和らげるアイデアを思いついた。
瑞夫さんはAFPに対し「祖父母は経営が振るわなかったため、通りをぼんやりと見つめていました」と語った。 「2人が楽しめる新しいものを見つけたかったのです」
夫婦はカメラの前で自然体だ。
「これらの服を着てみせることで、私は30歳若返った気分になります」。AFPの取材に張さんは笑顔で答えた。「多くの人が『あなたは今有名で、若く見える』と言います」
許さんも同じように感じている。「私は年を取っていますが、心は年を取っていません」「きれいな服を着て、楽しいことをしに出かけるのが好きです」
夫婦に注目が集まったことで、置き忘れた服を取りに来る利用客も。また、店を見ようと静かな町を訪れるファンもいるという。
張さんは、置き忘れられた服を数えなくなったが、現時点で少なくとも400着はあると見積もった。(c)AFP/Amber WANG