外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

スポーツと景気

2009-01-05 22:10:15 | スポーツ全般
東洋経済新報社が発表した2009年度上半期の産業天気図、すなわち産業ごとの業績予想をお天気マークで表した資料を見て、思わず息を飲みました。

全32業種に晴れマークは皆無。
曇りマークが6業種、残る26業種は全て雨マークなのです。

ちなみに曇りマークの業種は、造船/重機、鉄道/バス、パルプ/紙、ソフト/サービス、情報/通信、スーパー/コンビニ。

社会人スポーツ、あるいはプロ・スポーツに対して積極的に関わってきた鉄鋼、自動車、石油/石炭製品、食品/飲料、放送/広告、家電/AVなどの業界は、軒並み雨マークとなっています。

更に、同じ雨マークでも、豪雨の業界が多いということです。


このような経済状況が長引くようであれば、運動部の休部/廃部、あるいはプロ球団の身売りなどの話題が必ず浮上してきます。

そして、競技会/番組のスポンサー減少、選手たちの就職先減少、企業所有のグラウンド/体育館の廃止、監督/コーチとしての社員出向の見合せなどの形で、確実に学生スポーツにも影響が及んでくるでしょう。


経済の危機は、スポーツにとっても重大な危機です。
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一般受験組の頑張り

2009-01-05 00:27:06 | スポーツ全般
早稲田スポーツを応援していると、スポーツ推薦枠で大勢の有力選手を毎年獲得する他大学を羨ましく思う時が度々あります。

一方で、私の母校のようにスポーツで全く無名の公立高校を卒業した選手が、スポーツ強豪校出身者と伍して頑張っている姿には、理屈抜きに感じ入ってしまいます。

高校で全国レベルのトップアスリートとなること自体、価値のある素晴らしいこと。
そして、現代の学生スポーツで頂点を目指すためには、高校のトップアスリートの獲得が必要です。
一般受験組だけで安定した戦力を整えることは、チーム・スポーツでは残念ながら不可能でしょう。

でも、トップアスリートだけを集めれば必ず勝てる組織になるかといえば、そういうわけでもありません。


スポーツ推薦で入学した選手たちが『一般受験で入学して、試合に出る可能性もない上級生たちが、何故あんなに練習するんですかねぇ』と話すのを聞いた時があります。

つまり、スポーツ推薦組の部員にとっては主力組入りは当然のこと。
もし彼らが上級生になっても二軍どまりとなれば、それは彼らにとって大きな挫折を意味します。
クサってしまい、鍛練を続ける意欲を失う者も出てくるでしょう。

プロであれば、挫折した選手を解雇して新しい選手を入れることによって、常に戦う組織としてのモラルを維持することになるのでしょうが、学生スポーツではそうもいきません。

スポーツ推薦組ばかりで固めた大学に案外脆い場合があるのは、上を目指す意欲を失ったスポーツ推薦組の存在が原因なのではないかと私は考えています。

一方、早稲田の一般受験組は、四年間下積みのまま過ごすことになるかも知れないという覚悟と決意をもって入部してきます。
そして彼らが一年生の夏を過ぎるあたりまで残ると、もう、ちょっとやそっとでは挫けません。

スポーツ推薦組が、高校時代に身に付けた高いレベルの技量を一般受験組の目の前で見せて、スタート時点では一歩リードする。
かたや一般受験組は、体力面での遅れを取り戻すとともに、スポーツ推薦組の技を吸収して、最後にはスポーツ推薦組のレギュラーの座をも脅かすレベルに達する。

その緊張関係が早稲田の運動部の強さの源泉です。
そして、それが応援するファンの立場からも早稲田スポーツの魅力だと思います。

大学でも順風満帆に競技人生を送るスポーツ推薦組のトップ選手たちの中には、一般受験組の気持ちが、在学中には理解できない者もいるかも知れません。

でも、いつの日か彼ら自身がアマチュア・スポーツの指導者となった時、あるいは組織づくりをする立場となった時に、早稲田の一般受験組の部員たちの常に頑張る姿勢が如何に価値のあるものだったかを知ることになるでしょう。


こんなことを考えているうちに正月休みも終わり、仕事始めとなりました。
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