鳩山内閣で「公立高校の無償化」の実施が決まったと報じられています。
実は、つい最近まで「公立高校の無償化? 公立高校って元々タダみたいなもんじゃないのか」というぐらいの認識しかありませんでした。
そこで調べてみると、現在の都立高校は、年間授業料12万円ぐらい必要だと知り、ちょっと驚きました。
私の高校時代(1971-1974)、都立高校の授業料は月800円!
緒費用を加えて月1000円強という感じでした。
ラーメンが一杯120円-150円という時代でしたから、一ヶ月あたりの学費はラーメン10杯分もあれば余裕でお釣がくる、良き時代だったわけです。
私の父親に尋ねてみたのですが、「お前の高校の授業料? いくら払っていたのかなあ。全く記憶にないよ」という具合ですから、あまり負担感はなかったのだろうと思います。
それが現在は年間12万円。
私立より遥かに安上がりだとはいっても、都立高校の授業料は過去38年間に12倍も値上がりした計算になります。
公立高校に通う費用がそんなに値上がりしているとは知りませんでした。
一方、38年前の大卒初任給が月4万円。それが2009年に20万円。
初任給の方は、たった5倍の伸びです。
この伸び率を都立高校の授業料にあてばめれば、月4000円(年間4万8千円)で済む計算。
公立の授業料は、このぐらいが上限だろうというのが私の感覚でした。
以上のように考えてくると、「公立高校の無償化」は、かなりインパクトのある決定だと思えてきました。
この施策が恒久的となれば、少子化対策の大きな柱になることは間違いないでしょう。
また個人的には、このところ私立に押されっ放しだった都立高校、中でも母校の青山高校の人気が、もう少し上がってくれたらいいなと。
私たちの時代は、早大学院や慶応義塾高校を蹴って都立に来る生徒が少なくなかったんですから。
都心エリアでは日比谷や戸山あたりが伝統校として受験生に人気が高いようですが、青山も決して負けないぐらい良い学校ですと、愛する母校をPRしておきます。
(*^_^*)