今日、北朝鮮の金正日総書記が亡くなったというニュースが世界中を駆け巡りました。
強力な統治体制を敷いていたワンマン指導者が、その権力を継承する前に亡くなった場合、何が起きてもおかしくない状況となるのは、国家でも企業も同じなのではないかと私は考えています。
特に、北朝鮮の場合は、株主による牽制を受けない非上場企業と似たところがありますから。
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非上場企業のワンマン経営者の周囲には、その権力を拠り所にしている取り巻きが必ずいます。
リーダー死亡によって拠り所を失った勢力が、どんな動きをするのか。
取引先や債権者は、不測の事態も想定して備えなければなりません。
こんなケースもあります。
ワンマン経営者の御曹司が当然に経営権を継承する。
そうと思いきや、これまで羊のように従順であった番頭格の役員が豹変して、御曹司を駆逐してしまう。
そんなケースを、銀行マンとして何度も目撃してきました。
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一方、ワンマン経営者の目の黒いうちは、部下の10人のうち10人がおかしいと思っていても改廃することのできない事案を抱えている企業もあります。
例えば、経営者の郷里に設けた工場が、赤字の垂れ流し。
その事実を役員の誰もが認識しているにも関わらず、その経営者が健在であるうちは、「この工場を閉鎖しましょう」と誰も言い出せない。
ワンマン経営者の死去によって、地元とのしがらみがなくなり、長年の経営上の懸案が解決の方向へと一気に動き出す。
そんなことも珍しくありません。
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今回の一件。
政治の視点だけでは、判断を誤るように思います。
それは、現在の北朝鮮は中国の紙幣が流通する、実質的に中国の経済圏といってよい現実があるからです。
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北朝鮮という国家は、紆余曲折はあっても、最終的には韓国と統一されるはずだ。
私たち日本人の多くは、そのように考えています。
しかし、現実の経済活動の視点に立つと、中国に飲み込まれてもおかしくないのです。
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とにもかくにも、ユーロ危機に加えて、新たな不安要因を抱えることになった金融市場は、膠着状態の感が更に強くなっています。
膠着状態が強まる > ボラティリティが低くなる > オプション価格が低くなる > 銀行の収益機会が減少する
すなわち、金融機関にとっても、更に辛い局面に突入したということです。
(T_T)
強力な統治体制を敷いていたワンマン指導者が、その権力を継承する前に亡くなった場合、何が起きてもおかしくない状況となるのは、国家でも企業も同じなのではないかと私は考えています。
特に、北朝鮮の場合は、株主による牽制を受けない非上場企業と似たところがありますから。
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非上場企業のワンマン経営者の周囲には、その権力を拠り所にしている取り巻きが必ずいます。
リーダー死亡によって拠り所を失った勢力が、どんな動きをするのか。
取引先や債権者は、不測の事態も想定して備えなければなりません。
こんなケースもあります。
ワンマン経営者の御曹司が当然に経営権を継承する。
そうと思いきや、これまで羊のように従順であった番頭格の役員が豹変して、御曹司を駆逐してしまう。
そんなケースを、銀行マンとして何度も目撃してきました。
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一方、ワンマン経営者の目の黒いうちは、部下の10人のうち10人がおかしいと思っていても改廃することのできない事案を抱えている企業もあります。
例えば、経営者の郷里に設けた工場が、赤字の垂れ流し。
その事実を役員の誰もが認識しているにも関わらず、その経営者が健在であるうちは、「この工場を閉鎖しましょう」と誰も言い出せない。
ワンマン経営者の死去によって、地元とのしがらみがなくなり、長年の経営上の懸案が解決の方向へと一気に動き出す。
そんなことも珍しくありません。
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今回の一件。
政治の視点だけでは、判断を誤るように思います。
それは、現在の北朝鮮は中国の紙幣が流通する、実質的に中国の経済圏といってよい現実があるからです。
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北朝鮮という国家は、紆余曲折はあっても、最終的には韓国と統一されるはずだ。
私たち日本人の多くは、そのように考えています。
しかし、現実の経済活動の視点に立つと、中国に飲み込まれてもおかしくないのです。
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とにもかくにも、ユーロ危機に加えて、新たな不安要因を抱えることになった金融市場は、膠着状態の感が更に強くなっています。
膠着状態が強まる > ボラティリティが低くなる > オプション価格が低くなる > 銀行の収益機会が減少する
すなわち、金融機関にとっても、更に辛い局面に突入したということです。
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