早稲田大学野球部、今年の十大ニュースの後編です。
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第1位:岡村猛監督が始動
応武さん勇退の後をうけて、岡村猛さん(佐賀西高校から1974年早大入学。現役時代は同期の山倉主将(元巨人)らと共に、二塁手として活躍)が、早大野球部の監督に就任されました。
新チーム発足と同時に新監督も着任するというのが一般的だと思いますが、岡村さんの場合は、新年1月に入ってから、ようやく着任するという異例のスタートでした。
さて、ネット裏から眺める岡村さんのチーム統率手法は、とても新鮮です。
早稲田野球のスピリッツ継承に加えて、プロ水準の技術指導を、何名ものOBをコーチに招いて分担して行なうというスタイルは、学生野球の世界では珍しいのではないでしょうか。
広岡さん、徳武さんという大先輩は別格として、岡村さんの1学年先輩にあたる八木さん、吉澤さんをコーチにお招きした点も見逃せません。
一般的には、自分よりも後輩をコーチとした方が何かとやりやすいというのが、いわゆる体育会的発想というもの。しかし、岡村さんは八木さんたちの豊富な野球指導の経験を重視して、1学年違いの先輩にコーチをお願いされました。
また、岡村さんが学生コーチやトレーナとの打ち合わせに、とても長い時間を割いていらっしゃる光景も、たびたび目にします。
経験豊富なOBの方々、そして献身的に活動する学生コーチたちの力を総合的に活用する。
その目標は、学生野球ならではの高潔な精神、そしてアマチュア最高レベルの技量の両立。
それが、岡村さんの目指す野球なのだと私は想像しています。
大企業の組織を動かすという、マネジメントの経験が豊かな岡村さんならではのアプローチですし、実際に先輩方から協力を受けることができるのは、岡村さんのご人徳。
懸案となっている投手力整備についても、お考えがあるように思います。
この岡村さん流のスタイルが必ず花開くはず。2012年の早稲田に注目です。
第2位:東日本大震災で練習一時休止
本年3月11日、東北地方を中心に大地震と津波が発生。そして福島原発で事故が発生し、一時は東京の浄水場まで放射能汚染が及びました。
そのために、早稲田の野球部も、活動を休止して部員を一時帰省させるという異例の展開に。
部員のご家族が避難生活を余儀なくされるというケースもありました。
ただでさえ岡村さんの着任が遅れただけに、この活動休止は、春季リーグ戦への深刻な準備不足につながってしまったと思います。
そんなこともあってか、この年末年始の練習オフは最小限にとどめられ、2012年に向けて野球部は気合十分。
すでにアクセル全開です。
第3位:新主将に佐々木くん
新チームの主将に佐々木くん(外野手。早稲田実業)が選ばれました。
よく「主将は内野手が望ましい」と言われます。しかし、誰にも真似ができないような真摯な練習ぶりは、主将の素質十分でしょう。
早実3年生の秋、佐々木くんは誰よりも早く東伏見の練習に参加し、これまで鍛錬を積んできました。
2011年の春季リーグで彼の才能は開花し、大学ジャパンにも選ばれる活躍をしたのは記憶に新しいところです。
2012年も、これまで以上に濃密な練習をこなして部員全員を引っ張り、試合では核弾頭として早稲田打線の起爆剤となる。
それが佐々木くんに期待される主将像なんだと思います。
リーグ戦の閉会式で、佐々木くんが天皇賜杯を受け取る晴れ姿を想像し、みんなで応援いたしましょう。
第4位:2009年春以来となる慶応から勝ち点
数年前、あるTV局が、『伝統の一戦と聞いて、思い浮かべるスポーツの試合は?』と街頭インタビューをしたところ、『早慶戦』と回答した人がダントツの1位でした。
ちなみに、そのTV局は『巨人・阪神戦』という回答を期待していたようですが・・・
そんな伝統の早慶戦で、このところ早稲田はヤラレっ放しでした。
リーグ順位がどうであれ、慶応だけには勝って欲しいというのが早稲田ファンの気持ちです。
ただ、2011年秋に久々に慶応から勝ち点を取ったものの、プロ野球のクライマックス・シリーズへの配慮から、閉会式終了後の学生席での『早稲田の栄光』と『勝利の拍手』は割愛されてしまいました。
2012年こそは、大いに『早稲田の栄光』を唄い、応援部リーダーによる伝統の『勝利の拍手』で、早慶戦勝利の感激を堪能したいと思います。
第5位:早大OBの和田・青木がメジャーリーグへ
このブログでも大きく取り上げたとおり、早大四連覇メンバーから、和田くん、青木くんが、2012年からメジャーでプレーすることになりました。
四連覇時代の早稲田は『アマチュア最強打線』とメディアから呼ばれる、強打のチームでした。
オープン戦で、ドラフト候補の社会人投手を滅多打ちにしたり、リーグ戦でも法政などの強豪を相手に、たびたび二桁得点を記録しました。
そんな東京六大学の歴史に残る強力チームで主力だった二人ですが、和田くん、青木くんとも、いわゆるスモール・ベースボールの技を磨きに磨いて、ここまできた選手だといえます。
クレバーな選手たちですから、きっと対応していけるはずと信じます。
自分たちの持ち味を更に高めて、メジャーでも一花咲かせてもらいたいですね。
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第1位:岡村猛監督が始動
応武さん勇退の後をうけて、岡村猛さん(佐賀西高校から1974年早大入学。現役時代は同期の山倉主将(元巨人)らと共に、二塁手として活躍)が、早大野球部の監督に就任されました。
新チーム発足と同時に新監督も着任するというのが一般的だと思いますが、岡村さんの場合は、新年1月に入ってから、ようやく着任するという異例のスタートでした。
さて、ネット裏から眺める岡村さんのチーム統率手法は、とても新鮮です。
早稲田野球のスピリッツ継承に加えて、プロ水準の技術指導を、何名ものOBをコーチに招いて分担して行なうというスタイルは、学生野球の世界では珍しいのではないでしょうか。
広岡さん、徳武さんという大先輩は別格として、岡村さんの1学年先輩にあたる八木さん、吉澤さんをコーチにお招きした点も見逃せません。
一般的には、自分よりも後輩をコーチとした方が何かとやりやすいというのが、いわゆる体育会的発想というもの。しかし、岡村さんは八木さんたちの豊富な野球指導の経験を重視して、1学年違いの先輩にコーチをお願いされました。
また、岡村さんが学生コーチやトレーナとの打ち合わせに、とても長い時間を割いていらっしゃる光景も、たびたび目にします。
経験豊富なOBの方々、そして献身的に活動する学生コーチたちの力を総合的に活用する。
その目標は、学生野球ならではの高潔な精神、そしてアマチュア最高レベルの技量の両立。
それが、岡村さんの目指す野球なのだと私は想像しています。
大企業の組織を動かすという、マネジメントの経験が豊かな岡村さんならではのアプローチですし、実際に先輩方から協力を受けることができるのは、岡村さんのご人徳。
懸案となっている投手力整備についても、お考えがあるように思います。
この岡村さん流のスタイルが必ず花開くはず。2012年の早稲田に注目です。
第2位:東日本大震災で練習一時休止
本年3月11日、東北地方を中心に大地震と津波が発生。そして福島原発で事故が発生し、一時は東京の浄水場まで放射能汚染が及びました。
そのために、早稲田の野球部も、活動を休止して部員を一時帰省させるという異例の展開に。
部員のご家族が避難生活を余儀なくされるというケースもありました。
ただでさえ岡村さんの着任が遅れただけに、この活動休止は、春季リーグ戦への深刻な準備不足につながってしまったと思います。
そんなこともあってか、この年末年始の練習オフは最小限にとどめられ、2012年に向けて野球部は気合十分。
すでにアクセル全開です。
第3位:新主将に佐々木くん
新チームの主将に佐々木くん(外野手。早稲田実業)が選ばれました。
よく「主将は内野手が望ましい」と言われます。しかし、誰にも真似ができないような真摯な練習ぶりは、主将の素質十分でしょう。
早実3年生の秋、佐々木くんは誰よりも早く東伏見の練習に参加し、これまで鍛錬を積んできました。
2011年の春季リーグで彼の才能は開花し、大学ジャパンにも選ばれる活躍をしたのは記憶に新しいところです。
2012年も、これまで以上に濃密な練習をこなして部員全員を引っ張り、試合では核弾頭として早稲田打線の起爆剤となる。
それが佐々木くんに期待される主将像なんだと思います。
リーグ戦の閉会式で、佐々木くんが天皇賜杯を受け取る晴れ姿を想像し、みんなで応援いたしましょう。
第4位:2009年春以来となる慶応から勝ち点
数年前、あるTV局が、『伝統の一戦と聞いて、思い浮かべるスポーツの試合は?』と街頭インタビューをしたところ、『早慶戦』と回答した人がダントツの1位でした。
ちなみに、そのTV局は『巨人・阪神戦』という回答を期待していたようですが・・・
そんな伝統の早慶戦で、このところ早稲田はヤラレっ放しでした。
リーグ順位がどうであれ、慶応だけには勝って欲しいというのが早稲田ファンの気持ちです。
ただ、2011年秋に久々に慶応から勝ち点を取ったものの、プロ野球のクライマックス・シリーズへの配慮から、閉会式終了後の学生席での『早稲田の栄光』と『勝利の拍手』は割愛されてしまいました。
2012年こそは、大いに『早稲田の栄光』を唄い、応援部リーダーによる伝統の『勝利の拍手』で、早慶戦勝利の感激を堪能したいと思います。
第5位:早大OBの和田・青木がメジャーリーグへ
このブログでも大きく取り上げたとおり、早大四連覇メンバーから、和田くん、青木くんが、2012年からメジャーでプレーすることになりました。
四連覇時代の早稲田は『アマチュア最強打線』とメディアから呼ばれる、強打のチームでした。
オープン戦で、ドラフト候補の社会人投手を滅多打ちにしたり、リーグ戦でも法政などの強豪を相手に、たびたび二桁得点を記録しました。
そんな東京六大学の歴史に残る強力チームで主力だった二人ですが、和田くん、青木くんとも、いわゆるスモール・ベースボールの技を磨きに磨いて、ここまできた選手だといえます。
クレバーな選手たちですから、きっと対応していけるはずと信じます。
自分たちの持ち味を更に高めて、メジャーでも一花咲かせてもらいたいですね。