外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

山下り

2016-02-26 08:33:07 | 大学駅伝
箱根駅伝が終わって、2か月近く経とうとしています。

今年の箱根駅伝では、復路第6区で、山下りのスペシャリスト三浦選手(4年、西脇工業)が突然の故障で出場できなくなるというショッキングなニュースがありました。

その危機を救ったのが佐藤淳選手(3年、明和高校)
その佐藤くんの記事が早スポに載りました。
【連載】『箱根路の足跡』第6回 佐藤淳 | 早稲田スポーツ


補欠選手の待機状況や心理など、とても具体的に話してくれているので興味深いです。

そして、山下りによる脚へのダメージが いかに深刻なものなのか、彼の言葉に驚きました。
レース後の日常生活にも影響がでるほどのダメージなのですね。

今回の記事を読み、突然の起用に応えてチームの危機を救った佐藤くんに改めて拍手を贈りたいと思います。

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大学スポーツにおけるスポーツ推薦制度のあり方に一石を投じる出来事がありました。
サッカー界に一石を投じるプロ入り。室屋成、そして明治大学の英断。 - Number Mobile


スポーツ推薦によって明治大学に進学した室屋選手が、大学3年生をもって円満退部してプロ入りしたのです。
そして、大学には これまで通り在籍します。

自己推薦や指定校推薦ならいざ知らず、スポーツ推薦(=大学の運動部が推薦)で入学した選手は、4年間 大学の運動部で活動することが義務づけられます。
もし、途中退部するならば、大学も退学しなくてはなりませんし、出身高校からの新たなスポーツ推薦にも悪影響が及ぶものと思われます。

しかし、今回は4年に1度という五輪がある年。
その晴れ舞台を目前に控えている事情に鑑み、明治の大学当局が"英断"を下したことになります。

今回のような決断をする必要が他の競技種目でも生じる可能性があるのでしょうか。

たとえばラグビーW杯やスーパーラグビーに参戦する日本チームには、大学生選手も選ばれています。
エディー・ジョーンズ 前監督は、大学生選手がジャパンの合宿から自分の大学に戻るとフィットネスが とたんに落ちると嘆いていたそうです。
それを考えると、ジャパンに選ばれた大学生は、大学ラグビー部を休部してトップリーグで鍛練に励む方が良いのかも知れません。

その代わり、その選手は大学の公式戦には出場できなくなってしまいます。
となれば、何のためにスポーツ推薦か、ということになります。

難しい問題です。





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