中東政治の第一人者である酒井啓子さん(東京外語大教授)が、ソマリア沖の海賊に関連して、東洋経済にとても興味深い記事を書かれていました。
国家が崩壊すると、国家に代わり人々の日常生活を支える何らかの秩序が必要となり、多くの場合、イスラムなどの宗教が力を発揮する。
しかし、国際社会は宗教を秩序の拠り所とする集団を認めず、寄り合い所帯で力の無い暫定政権支援を選ぶ。
その結果、全く改善されるあてのない無秩序の中から貧困と荒廃が生じ、それに行き詰った住民は、略奪という非合法行為に走る。
その略奪行為が、国境を越えて組織化されて、犯罪網として確立する。
酒井さんは、このような状況で力点を置くべきは、犯罪の取締りであり、その原因であり貧困や生活の窮状を改善することであると説きます。
すなわち、国家を相手にする軍隊ではなく、犯罪を取り締まる警察が必要であり、その発生原因である貧困を解決しない限り、何も解決しないと。
その考え方によれば、9.11事件が発生した時に、これを軍隊で解決しようとしたブッシュ政権の選択は誤りであったということになります。アフガニスタンも同じことが当てはまります。
酒井さんの指摘は、非常に納得のいくものだと感心しました。
ところで、酒井啓子さんは私の高校の後輩。
私が卒業した後に彼女が入学してきたぐらいの年次の差です。
同じ先生に同じ教科書で教わったのに、私とは比較にならない聡明さ。(苦笑)
とにかく彼女は見上げた後輩です。
聡明な後輩といえば、中大教授の故・高窪統さん。
彼を刺殺した容疑者は、忘年会で高窪教授から声をかけてもらえなかったことが犯行の理由の一つだと話していると報道されています。
何たる身勝手な理屈なんでしょうか…
国家が崩壊すると、国家に代わり人々の日常生活を支える何らかの秩序が必要となり、多くの場合、イスラムなどの宗教が力を発揮する。
しかし、国際社会は宗教を秩序の拠り所とする集団を認めず、寄り合い所帯で力の無い暫定政権支援を選ぶ。
その結果、全く改善されるあてのない無秩序の中から貧困と荒廃が生じ、それに行き詰った住民は、略奪という非合法行為に走る。
その略奪行為が、国境を越えて組織化されて、犯罪網として確立する。
酒井さんは、このような状況で力点を置くべきは、犯罪の取締りであり、その原因であり貧困や生活の窮状を改善することであると説きます。
すなわち、国家を相手にする軍隊ではなく、犯罪を取り締まる警察が必要であり、その発生原因である貧困を解決しない限り、何も解決しないと。
その考え方によれば、9.11事件が発生した時に、これを軍隊で解決しようとしたブッシュ政権の選択は誤りであったということになります。アフガニスタンも同じことが当てはまります。
酒井さんの指摘は、非常に納得のいくものだと感心しました。
ところで、酒井啓子さんは私の高校の後輩。
私が卒業した後に彼女が入学してきたぐらいの年次の差です。
同じ先生に同じ教科書で教わったのに、私とは比較にならない聡明さ。(苦笑)
とにかく彼女は見上げた後輩です。
聡明な後輩といえば、中大教授の故・高窪統さん。
彼を刺殺した容疑者は、忘年会で高窪教授から声をかけてもらえなかったことが犯行の理由の一つだと話していると報道されています。
何たる身勝手な理屈なんでしょうか…