外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

1990年春の早慶決戦

2012-01-14 18:44:15 | 大学野球
オフ会の仲間から、1990年春の早慶決戦を記録した画像を教えてもらいました。

理屈を超えた、この感動。
平日開催にも拘わらず、神宮球場を埋め尽くした大観衆。
それは、野球部、応援部、早慶戦支援会、一般学生、そして大学当局の全てが、慶応に勝ちたいと頑張ってくれたからです。

早慶戦は、誇り高き文化です。

なお、この画像は、i-modeなどの携帯電話環境では観ることができないようです。
また、私のアンドロイド型タブレットでは開きましたが、iPhoneではダメでした。
ぜひPC環境で。
パソコン用リンク
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寝坊しました

2012-01-14 17:50:48 | 大学野球
今日の東伏見は、午前9時から練習が始まりました。
徳武さん、安田さんが指導におみえになりました。

新人は、茂木くんと早実組が参加。

もっと私は、前夜の深酒がたたって、大幅に遅刻してしまいまして、打撃練習の一部と走り込みしか見学することができませんでした。

明日は、きちんと早起きしたいと思います。

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さて、野田首相が内閣を改造しました。

政治がやらなくてはならない施策は、概ね明らかになっています。
それなのに、民主党も自民党も、なかなか足並みが揃いません。
この切迫した状況を前に、全く情けないというしかありません。

少し前に、欧州の首脳の一人が、こんなことを言いました。
「今や、右翼と左翼という区分で現在の政治を考えることはできない。」
「ローカリストとグルーバリスト、あるいは大きな政府を求める者と小さな政府を求める者とに区分すると、現在の状況の多くを説明することができる。」
ローカリストは、地域主義者と呼ぶことができるでしょう。

この考え方は、日本の政治状況を考える場合にも有効であると思います。
例えば、こんな具合に考えてみました。

現在の日本の政党の枠組みは、右翼と左翼の時代を引きずっており、ローカリストとグローバリストが民主党と自民党の中に混在している。
従って、消費税増税、TPP、農業、医療などに具体的な判断を求められたときに、その弱点を露呈して、与党も野党も機能不全に陥ってしまう。

いわゆるマニュフェスト選挙は、このあたりの政党の弱点を上手に隠してしまいます。
すなわち、ローカリストの主張も、グローバリストの主張も、玉虫色に取り入れてマニュフェストを作成して選挙を戦い、議席を得る。
しかし、予算編成の段階になると、マニュフェストに掲げた施策の幾つかが現実には両立しないと判明。
この時点で、同一政党内でのローカリストとグローバリストの対立が顕在化し、ちっとも組織決定できなくなってしまうわけです。

次の選挙では、事前に予算案を政党ごとに作成し、それをマニュフェストとして掲げて選挙に臨むというのがいいですね。
そうすれば、選挙の前に否応なしに政党再編の動きが巻き起こり、現実に則した政治グループが形成されていくのではないかと。

自分の所属する政党の中で協議と調整が出来ない政治家に、他の政党との調整ができるはずがありません。
民主党の菅さんや鳩山さん、あるいは自民党の安倍さんといった面々は、それができないで首相の座を去ったのです。
勇退ではなく、敗退です。

ですから、メディアに対して偉そうなことを発言したり、党内で調整に動いたりしないで、山奥で炭を焼いたり陶芸にいそしんだりして、静かに暮らしていただければと思います。

元首相といっても、例えば中曽根さんと彼らとは、大関と幕下ぐらいの違いがあるのですから。
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休暇を取るぞ

2012-01-13 00:21:43 | ビジネス
前にも話題にしましたが、昨年に取得できなかった長期休暇を、いよいよ強制的に取らされることになりそうです。

心の奥底では、早稲田の沖縄キャンプに合わせて消化しようと思っていたのですが、そうはいかない状況となってきました。

ここは、エイヤッと割り切るしかなさそうです…
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You can close your eyes

2012-01-11 22:51:23 | ビジネス
私が銀行に就職した、二年目の冬。
勤務する横浜市内の支店が、隣の支店を吸収統合するということになりました。

ある朝、臨時の朝礼で、支店統合の話が一般行員たちに初めて知らされたのです。

バブル経済崩壊後の1990年代後半、邦銀各行は、海外拠点の撤退、国内拠点の統廃合、そして合併など、激烈なリストラを経験することになりましたから、そこで実務上のノウハウが、嫌でも蓄積されていきました。
本部によるシステム・サポートも充実していきました。

しかし、私が経験したのは1980年ですから、支店の統廃合は極めて稀なケース。
したがって経験の浅かった私は、支店統合によって、どんな業務負担が生じるのか思いが至らず、
「ふーん、支店統合か…」と、ボンヤリと考えるだけでした。
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本当に大変な準備作業でした。

吸収される支店に存在する、全てのCIF(顧客番号)、全ての預金口座番号を、新たに手作業で作る必要がありました。
支店の会議室に、臨時の端末機が何台も設置され、朝から晩まで、口座開設オペレーションが行われました。

そして、新しい口座番号の預金通帳を事前に作成し、お客様をお待たせすることなく新通帳への切り替えができるようにしました。

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そうして迎えた支店統合の日。
積み重ねた準備が奏功して、窓口においでになるお客様への対応は、予想以上に円滑に進みました。

しかし、バックオフィスでは、様々な問題が。
同じ事務規定に則しているにもかかわらず、2つの支店の現場で行われていた事務処理のプロセスが、微妙に異なったのです。

伝票の点検、綴り込み、翌日に向けた準備等々において、役職者も担当者も、悶々とする毎日となってしまいました。

それに加えて、統合により消滅する支店から移ってきた行員たちは、心の奥底では「業績は悪くなかったのに、自分たちの支店は取り潰された」と、深く傷ついていました。

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そんな状況で迎えた年末のある日、私と、一年後輩の慶応ボーイ・Tくんが支店長室に呼ばれました。

支店長からの指示は
「学生時代を思い出して、学園祭のようなクリスマス・パーティーを企画してほしい」
「職場での序列、あるいは出身店を忘れてしまうような催しを考えてくれ」

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支店長の意図が私たちにも良く理解できました。

そこで私とTくんは、早稲田祭や三田祭のノリで支店の会議室にステージと客席を設営しようと決意しました。

会議室に、自宅からハイパワー・アンプと大口径のスピーカーを持ち込んで、ちょっとしたジャズ喫茶のサウンドを実現。
折畳み机などを針金で天井まで組み上げて、閉鎖された空間のステージとダンス・エリアを作りました。

その外側は、お取引先のお寿司屋さんやオデン屋さんにも出店を設けていただき、ステージとは別空間の飲食・歓談スペース。

その週は、終電近くまで毎日作業して、当日は2人とも有給休暇を取って、朝から準備しました。

その結果は、もちろん大成功!
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そのステージでの思い出です。
私はアコースティック・ギターを抱えて、「はっぴいえんど」の「朝」、そして、ジェームス・テイラーの「You can close your eyes」を1人で歌いました。
続いて、若手行員たちがステージに登り、「なごり雪」や「あの日に帰りたい」などを歌い、私が伴奏とバックコーラスを担当しました。

かたやTくんは、支店に数多く届いたお歳暮の品々を活用して、チャリティー・オークションを企画。
私がBGM準備を担当し、クインシー・ジョーンズの「アイアンサイド」、BS&Tの「スピニング・ホイール」、チェイスの「黒い炎」などをちりばめたカセット・テープを流し、オークションの後は、ダンス・タイム!
ソウル・ミュージックととスイング・ジャズを交互に、大口径のスピーカーからガンガンと流しました。

今から三十年以上も昔のことですが、我ながら良くやりました。
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その時の思い出の歌、「You can close your eyes」です。


携帯用リンク
パソコン用リンク

Well the sun is surely sinking down
But the moon is slowly rising
So this old world must still be spinning 'round
And I still love you

ほら 夕陽が沈んでいくよ
代わって 月がゆっくり昇ってきた
時の流れは きっと昔から変わることなく廻っているんだね
その証拠に 僕は今も君が好きなんだから

So close your eyes
You can close your eyes, it's all right
I don't know no love songs
And I can't sing the blues anymore
But I can sing this song
And you can sing this song
When I'm gone

そう 瞳を閉じてごらん
できるだろう うん それでいい
僕はラブ・ソングを知らないし もの憂いブルースも唄えない
でも 僕はこのメロディが唄えるよ
君も 唄えるだろう 僕がいなくても

 
It won't be long before another day
We gonna have a good time
And no one's gonna take that time away
You can stay as long as you like

じきに 朝がやってくる
二人で 素敵な時間を過ごそう
誰も 邪魔することなんか できないさ
いつまでいても いいんだからね
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週べ今週号

2012-01-10 22:01:37 | 大学野球
週刊ベースボール今週号では、広島で活躍している福井くん(済美高校)が、自主トレ風景、そして連続写真による投球フォーム解析で登場します。



詳しくは週べを買ってお読みいただきたいのですが、解説の香田勲男さんが、「決して大きくない体をいっぱいに使った、直す要素の見当たらない完成されたフォーム」と絶賛してくださっています。

プロ野球は、実績を出してナンボという厳しい世界。
早大ドラ1トリオの中で最もプロ向きとの前評判どおり、福井くんは良いスタートが切れました。

二年目は、各球団のマークも厳しくなるでしょうが、ぜひ充実したシーズンを過ごしてもらいたいと思います。
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吉永くん(日大三高)が東伏見の練習に合流した記事も載っています。

東伏見で少し言葉を交わしましたが、とても好感の持てる若者です。

もっとも、岡村監督は、スポーツ推薦といえども特別扱いしない方です。
昨年度も、有原くんや高梨くんたちが入寮したのは、チーム内で具体的に結果を示してからでした。

吉永くんについても、「競争で勝ち抜いた学生を、神宮で起用します。」と岡村さんはコメントされており、吉永くんが自力で頭角を現してくることを期待されています。
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マスコミは、すぐに30勝だの、300奪三振だのと、個人記録を見出しにして騒ぎたてます。

でも、そんな雑音に惑わされることなく、まずは体づくりに専念してもらいたいです。

下級生時代は、ぼちぼち
しかし、上級生になる頃には、手のつけられないような大エースに。
そんな青写真を描いて、毎日の練習に取り組んでくれたらと私は思います。

そして、同期の部員たち、そして同期の一般学生の皆さんたちと様々な経験を積んで、二度とない青春の四年間を過ごしてもらいたいです。

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今日の東伏見(1/9)

2012-01-09 16:50:24 | 大学野球
今日は成人の日。
東伏見駅前にも、「祝_成人」の看板が立ちました。
街や電車でも、晴れ着姿の女性を見かけ、ちょっと華やいだ雰囲気を感じました。
昨日までの冷たい北風も吹かず、今日の東京は絶好の成人式日和だったと思います。

新成人の皆さん、そしてご家族の皆さん、
おめでとうございます。
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一方、野球部には、郷里で成人式を終えた部員たちが合流。
昨日よりも、人数がグッと増えました。


今日は、投手陣の練習を多めに見学いたしました。
とても穏やかな天気でしたので、キャッチボールする投手たちも、とても気持ち良さそうです。

投手部門の新人は、吉永(日大三高)、内田(早実)、ジャルキン(早実)の3人が参加していました。

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今日も、安田さんと八木さんが指導においでになりました。

野手陣の打撃と守備の練習には、八木さんが常に目を光らせ、安田さんはブルペン、室内、右翼ポール脇の三ヶ所を頻繁に行ったり来たり。

そして、岡村監督は、その全てを移動して、練習の進捗状況をチェックしていらっしゃいました。


各投手の特徴や力量を把握しようと、目を光らせる安田さんです。

横山くんらの合流により勢揃いした新年度の早大投手陣が、安田さんの目に、どのように映っているのでしょうか。
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練習の最後に、江塚くん、白沢くんら新成人たちが整列して、全部員を前に決意表明をいたしました。

来たるシーズンに向けて、各自、期するものがあるようです。
郷里で見守るご家族や友人たちに吉報を届けることができるよう、彼らには若者らしく元気に頑張ってもらいたいです。
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今日の東伏見(1/8)

2012-01-08 18:03:56 | 大学野球
まず、ご連絡です。

2012年度の早慶レガッタ開催日が、4月15日(日)と決定しました。

公式HP

真冬の寒さが続く今日この頃ですが、春うららの隅田川で戦われる伝統の早慶対校レガッタまで、あと98日なんですね。

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さて、今日の練習はお昼から始まりました。



今日は、8名の新人が練習に参加しました。
昨年から参加している茂木遊撃手(桐蔭学園)に加えて、加藤捕手(静清高校)と早実6名。
なお、昨日は参加した吉永投手(日大三高)でしたが、今日は姿を見せませんでした。

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練習内容は、守備の基本プレーの反復、そして持久走。

成人式のために欠席している部員が大勢いる分、一人一人の練習の内容は濃いように見えました。

なお、広島カープでの入寮を目前に控える土生くん、塚田くんが自主練習に来ていました。
土生くんは濱くん(境高校。昨年度・新人監督。証券会社に内定)を相手に、塚田くんは羽鳥くん(伊奈学園。捕手。私立高校の英語教師に内定)を相手に最後の練習し、東伏見グラウンドから飛び去って行きました。

広島入りする2人、ガンバレ!
そして、濱くん、羽鳥くん、ご苦労様。
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今日も、OBの安田さん(小倉高校)、八木さん(興国高校)、小宮山さん(芝浦工大柏)がグラウンドにご登場。

安田さんは、ブルペンと室内で精力的に指導にあたっていらっしゃいました。

そして、聞き及ぶところによれば、小宮山さんも、岡村監督からの要請に応えて、今季から投手指導にあたってくださるそうです。

野球部は、まさに総力戦で頂点を目指そうとしています。

ということは、応援する私たちも、今年は総力戦でいかなければ。
それがファンの心意気というものです。
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今日の東伏見(1/7)

2012-01-07 20:22:57 | 大学野球
今日が早大野球部の練習始め。
そうです、東伏見グラウンドにお正月がやってきました。

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もっとも集まった部員は、全員というわけではありません。
この三連休の間に成人式に出席する部員が少なからずいるからです。
全員が揃うのは来週からとなります。

一方、ネット裏には常連ファン、プロ球団スカウト、スポーツメディアの記者等々が集まり、練習始めにふさわしい賑やかさでした。

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今日の最大のニュースは、長年の懸案であった投手コーチとして、安田猛さん(小倉高校-早大-大昭和-ヤクルト)が、就任されたことです。
投手コーチのことは、昨年末のブログ記事「十大ニュース」において、「岡村さんにお考えがあるようだ」と、さりげなく皆様に予告していたわけですが、練習開始の初日に安田さんのお姿を実際に拝見し、ちょっと興奮してしまいました。
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安田猛さん(1966年(昭和41年入学))は、学生時代には小坂敏彦投手(高松商業-早大-巨人)に続く二番手投手でした。
しかし、社会人経由でプロ入りするや、新人王となり、加えて2年連続で最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、精密なコントロールと多彩な変化球を駆使する技巧派として、ヤクルトスワローズの主力投手として大活躍されました。

現役引退後は、長らく編成部門で手腕を発揮され、2009年末に退団。
JR東日本で投手指導されていましたが、プロ退団から丸二年が経過したため、このたび学生野球でも指導ができるようになりました。
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安田さんは、「ペンギン投法」と呼ばれる個性的なマウンド捌きで人気を集めたのですが、マンガ「がんばれタブチくん」に、"ヤスダ投手"として登場されたことを記憶されている野球ファンも多いと思います。

画像が小さくて判りにくいかも知れませんが、左上が、ヤスダ投手
右下が、ヒロオカ監督です。
(*^_^*)

オオヤ捕手と組んで魔球を開発して大喜びしているヤスダ投手を、ヒロオカ監督が横目でジロリと睨むという、楽しい設定でした。

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安田さんは、JR東日本のコーチを続けながら、当面は週一回のペースで東伏見に指導においでになるとのこと。

朝一番で、部員たちに向かって訓辞されました。
「頭を使え」
「考えることで、普段の練習や生活も必然的に変わってくる」
「これまでの皆さんの理解と異なる指示を私が与えることもあるだろうが、その理由はいつでも説明するので、何でも質問して欲しい」
「目標はただ一つ。早稲田の優勝だ。皆で頑張ろう」

2012年の早稲田が、ますます楽しみになってきました。
Comments (4)
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SOUL TRAIN

2012-01-06 21:46:35 | 音楽
明日から三連休。
そして、野球部の練習も明日から再開されます。

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昨年、テレビ番組「セサミ・ストリート」を話題にいたしました。
過去記事へのリンク

私が中学から高校に進む時期は、VANやJUNといったファッション・ブランドが、海外の音楽やスポーツのテレビ番組のスポンサーとなり、日本の若者たちに向けて欧米文化を積極的に提案する時代でした。

例えば、アリゾナ州立大学とUSC(アリゾナ・ステートとサザン・キャル)
あるいは海軍兵学校と陸軍士官学校(ネイビーとアーミー)
そんな宿敵同士の組合せの白熱のアメフト中継に、私は大興奮しました。

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そんな時代に流れていたテレビ番組の一つがセサミ・ストリートだったのですが、もう一つ私が首ったけだった番組が、「ソウル・トレイン」です。
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「ソウル・トレイン」は、1970年から始まった音楽番組で、シカゴで制作されています。

R&B、ファンクと呼ばれるブラック・ミュージックを、最先端のダンスやファッションと共に日本に伝えてくれる、素晴らしい番組でした。
ソウル・トレイン公式サイト

「ソウル・トレイン」は、当代一流のミュージシャンの演奏、そして時代の最先端のステップを踏むダンサーたちのパフォーマンスていう二本立てで構成される番組でした。

例えば、若き日のマイケル・ジャクソンが、まだ子供ながらも、その才能の片鱗を既に発揮していました。
携帯用リンク
パソコン用リンク

ジャクソン・ファイブから「オン・ザ・ウォール」あたりまで、「漂白前」のマイケル・ジャクソンは最高です。
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さて、この「ソウル・トレイン」に私が注目し始めたきっかけ。
それは、ジャズの帝王と呼ばれていたマイルス・デイビスが、ファンク・ミュージックを熱心に聴いていると、ジャズの専門誌「スイング・ジャーナル」で知ったからです。

不朽の名作「ビッチェス・ブリュー」を発表し、伝統的な4ビート・ジャズから訣別して、急速に電子楽器に傾倒していったマイルス。
そのマイルスが、スライ&ファミリーストーンズの演奏に、聴き入っていたというのです。

当時のスライ&ファミリーストーンズの演奏は、こんな感じでした。

携帯用リンク
パソコン用リンク

骨太のチョッパー・ベースとバスドラが、タイトなビートをズンズンと送り出して、低音域を固める。

そこにリズム・ギターのカッティングとリズム・ボックスが中高音域から絡んでいく。
そんな複合的なリズムの「うねり」の上に、ブラスやボーカルが色合いを重ねる。

スライ&ファミリーストーンズのサウンドは、そんな仕掛けだという理解です。
そんなスライの演奏に耳を傾けていたマイルス・デイビスは、すぐにリズム・ギター専門のレジー・ルーカスをバンドに加えて、エレクトリック・サウンドへの変化を更に加速していったのでした。
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そのスライ&ファミリーストーンズの画像において、アフロヘアーで脇役に徹しているように見えるベース奏者が、ラリー・グラハムは、現代では当たり前のチョッパー奏法を、彼は1960年代後半に確立しました。

ラリー・グラハムは、
ベースを弾けば、誰よりも強く深く弦を叩いて、グルーヴ感のある太いリズムを送り出し、
歌えば、豊かな低音で聴衆を魅了し、
ステージに立てば、サービス精神に溢れるパフォーマンスで観衆を楽しませる

そんな生粋のエンターテイナーなのです。

彼がリーダーを務める「グラハム・セントラル・ステーション」のライブ・ステージをご覧ください。

例えば、ビートルズのポール・マッカートニーがベースを弾く姿が標準的だと思っていた当時の人々の常識を、完全にひっくり返してしまったのが、ラリー・グラハムなのでした。

携帯用リンク
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「これが70年代だ!」
「これがファンクだ!」
と、感激のあまり涙を流してしまう司会者の興奮ぶりに、私も共感してしまいます。
そして、日本人には決して真似のできない、畏敬の存在なのです。
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ファンク・ミュージックにおけるギターのカッティングの名手を挙げるとすれば、私はプリンスを推します。

プリンスをゲテモノのように受けとめている音楽ファンは少なくないのですが、彼のギター奏者としての力量、特にカッティングにおける技術とセンスは、飛び抜けています。

ラリー・グラハムのライブに飛び入り参加した際の、プリンスの演奏を聴いてください。
最近は活動ぶりが聞こえてきませんが、彼の切れ味は凄いとしか言いようがありません。
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カルテット

2012-01-04 23:22:54 | 音楽
今日は仕事始め。

早めにオフィスに着いて月初の報告書作成にいそしんでいると、後から出勤してくる同僚たちが、入れ替わり立ち替わりに新年の挨拶に来てくれました。

「明けまして、おめでとうございます。駅伝は残念でしたね」(京大OB)
「明けまして、おめでとうございます。私も早稲田を応援していたんですよ」(九大OB)
「明けまして、おめでとうございます。さぞayさんは悔しがっているだろうなと思いながら、テレビを観ていました」(慶大OG)
「明けまして、おめでとうございます。復路は失礼しました」(明大OB)

ことさように同僚たちが慰めてくれるのは、皆が私の性格を正しく理解してくれているということ。
これを、喜ぶべきか、反省すべきかは意見の分かれるところかと思いますが。
(;^_^A

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昨夜は、BS朝日で「カルテットという名の青春」という番組に見入ってしまいました。

日本のクラシック音楽界の明日を担うと期待される若手演奏家4人が主人公。
演奏の技術面では既に世界水準に達している天才肌の彼らが、ヨーロッパに留学して、音楽を表現することの難しさに直面して悩み苦しむという内容でした。

↓その番組の案内です
番組案内へのリンク

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邦楽、クラシック、ジャズ…
どんなジャンルの音楽であっても、道を極めた演奏者が奏でる楽器の音色には、それこそドレミと3つの音を出しただけで、聴き手を圧倒し陶酔させてしまう力があります。

譜面どおり演奏するだけならば、早熟な中高生なら可能かも知れません。
聴き手も、「こんなに若いのに上手に弾くね」と言ってくれます。

しかし、その演奏のCDを耳の肥えたファンの愛聴盤にしてもらう、あるいは高額なチケットを買って演奏会に来ていただくとなると、技術を超えた魅力が不可欠となります。
そこが、とてつもなく難しい。

その魅力を表現できる人が一流プロとして生き残り、それが表現できない人は例え演奏技術が上回っていても演奏機会が限定されてしまうというのが、厳しい掟です。

音楽で身を立てるということは、実に大変なことです。

そのことを改めて感じる番組でした。
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カルテットと聞いて、「風のくわるてっと」という本を私は思い出しました。

伝説のロックバンド「はっぴいえんど」が不朽の名アルバム「風街ろまん」を1971年(昭和46年)に発表した翌年、そのドラマーで作詞担当であった松本隆さんが書いた本です。

「風街ろまん」で描写される都会っぽい、それでいて優しい世界にシビれていた私は、「風のくわるてっと」を発売日に買って、繰り返し繰り返し読みました。
私が青山高校二年生の頃です。

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その松本隆さんが好んで訪れた喫茶店「まっくすろーど」があり、私たち青山高校の生徒たちの遊びの拠点でもあった渋谷。

その渋谷駅東口に新しい複合施設が今年4月にオープンします。
かつて五島プラネタリウムや東急名画座のあった東急文化会館があった場所です。

そこには最新鋭の劇場施設が入り、「ウェストサイド・ストーリー」を皮切りに、有名なミュージカルが次々に公演されます。
渋谷オーブへのリンク

「ウェストサイド・ストーリー」に続いて9月頃に予定される出し物は「ミリオンダラー・カルテット」
私が一昨年にニューヨークで観て、大いに気に入ったミュージカルです。

過去記事へのリンク

チケットは高価だと思いますが、絶対にお薦めです。
ブロードウエイの俳優さんたちの圧倒的な力量を、せひ楽しんでいただきたいです。
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