バカ犬

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惨めな日本の製造業

2021-06-19 | Weblog


この10年以上、日本の製造業の輝く経歴は全くないと言っていい。

片っ端からあげていくと、

日立製作所の車両の基本的欠陥がイギリス の新幹線で、800編成で発生。台車に関連する問題なので解決方法が見えない。

三菱系では

三菱重工の船舶では佐世保の客船製造において2回の大きなトラブルで、賠償金を払わされた。

航空機部門では鳴り物入りで始まった MRJ が失敗に終わってプロジェクトが放棄された。

三菱自動車は従来にも増して売り上げが減り、マーケット力がないことが明らかになってきた。

三菱電機も、一時期好調だった半導体ビジネスが、客先からのクレームで先行き不透明。 ロケット開発に失敗。 ブラック企業大賞受けた。

電気で見ると

シャープは売り飛ばされて外国の会社になった。皮肉にも外国の会社になって、活発な製品開発が進み、昔の名声を取り戻しつつある。不思議。

東芝はどうにもならない。 何を以て飯を食おうとしているのか、全く分かんなくなってきた。 唯一、金のなる木と思えたメモリも売りに出されているようだ。 では何を中心に打ってでようとしているのか、全く見えない。

パナソニックも、昔の成功は跡形もなく、小さな改良を重ねた電化製品を出しているにすぎない。 三洋の吸収合併も、大きな可能性を生み出すことはできなかった。お客を、アッと言わせるような製品は全く出てこない。なぜだろう?

例えばダイソンを見習ってほしい。画期的な商品を開発し全世界に売り出している。同じように、掃除機ロボット、ルンバは、なぜ日本人に開発されなかったのだろう?

ヨーロッパに行ってみるとわかるが、電気製品は全て韓国のサムスンとラッキーゴールドに市場支配されている。

自動車で見ると、

トヨタは完全に EV に乗り遅れた。 エンジンを動かして車を走らせるという時代は終わった。 関連企業を含めて一体どうやって飯を食っていくのだろうか?今はまだエンジン車が売れて利益も出ているようだが、近い将来は保証されていない。

一番ひどいのは、 エンジン関係の系列、下請け会社が、すべてが仕事を失うのではないかと心配している。

日産には全くヒットがない。 EVを始めたのはいいが、その先行投資をどう取り返すか問題となっている。 セダンの開発は全て中止した。

ホンダも全く元気がない。燃料電池車の開発も諦めたようだし、小型車部門においてもヒットが出ない。 軽自動車とオートバイで食っているに違いない。 F1からも引退するそうだ。

一番明らかな日本の失敗領域は、スマフォと PC だろう。

NEC、 富士通、日立、その他もろもろの PC は、全て今や Lenovo の OEM でしかない。 自社で物を作っているのは、今やソニーしかない。

スマフォは Android と iPhone に独占されて、市場は全て外国人に持っていかれている。


世界に打って出る製品群は全くない。

なぜこんなに悲惨な状況になったのかと考えてみると、この30年ほど日本は世界一と米国におだてられて、慢心していたのではないかと思う。 Japan is the number one と言われた事が根底にあるかもしれない。漫然としてこの30年間を過ごしてきたのではないかと思う。

新技術の開発という面で、十分な投資も行われてこなかったのが、今の状況 を作り出していると思う。

ICT 技術の遅れは、今回のコロナワクチンの接種管理のシステムの欠落(失敗以前)で明らかだ。本当に、何人が接種が終わっているのか、オンラインでは把握できていない。 びっくりもんだ。




<乱立コロナ関連システム by 増澤陸氏>


これでどんどん人口が減っていくことを考えると、先行きは本当に不安な日本と言えるだろう。現状を正確に把握し理解して、若い人がリスクを取って力を発揮してもらいたいものだ。


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