バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

2005年は日本の転換点

2005-12-28 | Weblog
アメリカにとっての9・11は、ニューヨークのWTCツイン・タワーへのテロ攻撃と、それに続く世界で唯一の超強大国家として、他を全く気にしない、傲慢な振る舞いの開始の日であった。

日本にとっての9・11は、小泉流のポピュリズムに乗って、
「政治がゲーム化」された年だった。

小泉さんは、明快に、「郵政民営化賛成か?反対か?」のみの誰にでもわかる、しかし、他のことなど全くコミットしない選挙で大勝した。
そして、若い人たちの大喝采を浴びた。

ある意味でのファシズムの底流が見えてきている。
いつの間にか、自分を誰かに委ねたいという無責任な流れの具体例が、「小泉チルドレン」であり、結果として「小泉劇場」を日本に登場させた。
これでは、今後日本は世界第二の経済大国(?)というような場所に、安穏とはしていられない時間にはいっていく。

さらに、世界をびっくりさせたのは、日本が持つと言われた美徳、まじめさ、安全、信頼が崩壊した年でもあった。
姉歯の事件が意味するところは、日本の基本的民族的特性の転換の証しでもある。

日本を、どんな国にしていくのかのビジョン構成が最初に行われなくては、このまま時間と共に流されていくことになる。
日本漂流の時代ということになるのだろうか。



NHKと韓国ドラマ

2005-12-25 | Weblog
普段は、めったにテレビ番組を見ることは無い。
家族が、大体見るものを選択しているからだ。

NHKの番組の中に見る物がないのは前にも書いた。
「総合」という名前からして、何でもありで、的が絞れていない。
繰り返しになるから同じことは書かないつもりだったが、
昨日、自分にとって大きな発見があった。「バカ」なと思った。

それは、NHKが公共放送の名の下に、強制的に見ようが見まいが、みんなから金を取っているにもかかわらず、韓国ドラマを輸入して、連続して流しているということだった。
「宮廷女官・チャングムの誓い」とかいうもので、1時間番組を
54回シリーズで流している。

民放は、視聴料を取っていないのだから、自分の判断で何を買ってもかまわない。
しかし、公共放送と自分を位置づけるなら、NHKはなぜ金を払ってまで韓国ドラマを買って、そしてそれを有料で視聴者に見せるのだろう。
全く理解できない。

契約者のみが金を払って見られるオプションに自分から動いて欲しい。
押し付けと、論理に破綻はもう十分だ。
NHKさん、何とかしてくれ。


1000兆円超えた債務と予算原案

2005-12-20 | Weblog
財務省の18年度予算原案が決まった。
80兆円弱の歳出総額で、そのうち30兆円が国債という名前の借金。

プライマリィ・バランスの崩れた予算を組んでも、誰もなんともおもわない世界に入ってから何年経つのか覚えてない。

財務省は、小泉さんの言うとおりの30兆円を下回る国債発行で収めたことに誇らしげだ。

日本の歳出の最大課題は、社会保障関係の費用だが、そこにはなかなか大鉈をふるえないでいる。

国と地方の責任のバランスをどうとるのかもはっきりしない。

もう誰が何と言おうと、消費税の増税は目前だ。

本当はちゃんとこの事と、国家公務員のたとえば5割削減のような条件を与えて、議論を詰めて欲しいと思う。行政の単位も国と、都道府県と、市町村なんて枠を外して、議論して欲しい。

悪いくせの、「問題を先に延ばす」のはもう止めよう。
このまま高齢化社会を迎えて、借金の先送りで子孫に迷惑をかけてはいけないところまで来ている。
他に財源が無いのだから、消費税に手をつけるしかない。
ざっと言って15%くらいの消費税になるのではないかと思う。

その際、基本生活に必要なものに対する税率と、生活には必ずしも関係ない高額品とかの税率を同一ではなく、区別して考慮しておくのは最低必要な配慮だ。

今も、一分一秒ごとに借金が増え続けている。

リアルタイム財政赤字カウンターを見て欲しい。

http://www.kh-web.org/fin/

アジアから手を引くつもりなのだろうか小泉さん!

2005-12-14 | Weblog
ASEANの各国の前で、中国・韓国とかっこよく張り合ったつもりの小泉さん。

マレーシアの首相からも、フィリピンの大統領からまで、助言を受けた小泉さん。
でもヤッパリ、格好悪いよ!頭が固としか見えない。
勿論、中国、韓国にへつらう必要など全く無い。

しかし、アジアを眼中から無くして、アメリカと心中して日本をダメにするというのか。

同じ言葉で、同じように、何回しゃべっても、内容が無ければ説得はできない。
日本の国内でも、説得力は無い。「A級戦犯を拝んでいるんじゃない…」と、いくら同じレコードを回しても、何の効力も無い。

オーストラリアとか、インドを巻き込んで、日本の立場をこの地域の中で強めようにも、ASEANを説得できなければ、日本は間違いなく孤立する。
もうそうなっているともいえる。中国とか韓国に完全に出し抜かれている。

たとえば、これから日本にはいなくなる若い働き手、インドとかオーストラリアから輸入しようというのか。そんなことは期待できない。
彼らは、自分たちを日本人と同じアジア人とは見ていない誇りたかい人種だ。

フィリピンの優しいメイドさんとか、マレーシアの日本に憧れた若い人とか、ヴェトナムの従順な柔らな身軽さを持った人たちを置き去りにしておいて、小泉さんは日本の将来をどう考えているのか全く分からない。

でも、そんなドンを崇めている日本の60%の人は、本当に日本の将来を考えているとは全く思えない。



地球温暖化とアメリカの態度

2005-12-12 | Weblog
京都議定書から離脱した、CO2の最大の排出量のアメリカが、
やっと対策会議に参加することになった。

アメリカは、自分の国の経済への影響、束縛になるとの立場で、
ずっと高みの見物だった。
そういう意味では、今回は一つの進展だろう。

しかし、よく考えて見て欲しい。京都議定書は、日本のイニシアティブで決定された。
同盟国といいながら、今まで日本はどこまでアメリカに、この問題で迫ったのか全く見えてこない。
逆に言えば、アメリカにはできるだけ、なにか機嫌を損ねることは
言いたくないと読める。

それほど、アメリカにくっ付いているのがいいと誰が考えているのか、不思議でしょうがない。

率先して、アメリカを説得するのが日本の役割だと思う。
自分を主張できないで何が対等だといえるのか。

国連ももめている。ボルトンを送り込んだところから始まっている。
ここでも、日本は「国連中心」といってきたのだから、アメリカに堂々と、にせまるべきだ。



12月8日は何の日だ?

2005-12-08 | Weblog
前にも書いたけれど、最近中学生あたりは第二次世界大戦の太平洋戦争の始まりの日だとは知らない様だ。
ジョン・レノンが25年前に射殺された日でもある。

太平洋戦争は、最終的な展開であって、その始まりは日露戦争に
日本が勝ったことにあると言われている。
貧しい極東の小国が、大国ロシヤを破ったのだからみんながぶったまげた。
そこから、小国日本の勢力拡大路線が、パワー・ポリティックスが日本を結果として貶める事になって行った。

最近、東京都の石原知事がおもしろい事を言っていた。
(本当はおもしろくは無いのだけれど)
本当のことだなあと感心させられた。

概略すると、
アメリカにくっ付いていれば安全だと大部分の国民は思っているようだけれど、それは間違いかもしれない。
アメリカは、日本のために血を流してまで日本を守るかどうかだ。
いや守らない。
アメリカは日本戦以外、朝鮮戦争でも、ベトナムでも、アフガニスタンでも、イラクでも勝ったことは無い。
将来、中国と戦争になるとしたら、間違いなく負ける。
そこまで、アメリカのアジアに対するコミットメントは無い。

ここからは、私の考えだが、いわんや日本を日米同盟に基づいて、
中国、北朝鮮の攻撃から守ってくれるはずも無い。
では、日本は誰が、どんな手立てで防衛するのか? 
中国とは戦力,人力では勝てない。
ではなんだろう。
それは、同一価値観に基づいた共同体の構成だろう。
その中では、お互いを平等に、必要な存在として頼りあえる共同体の構築だ。
そうゆうポジションをとっていく必要がある。

初期のEUという、いいサンプルがあるではないか。
だれか、頭のいい馬力のある人が考えてくれるとうれしい。


偽装問題に一種の明るさ

2005-12-07 | Weblog
姉歯一級建築士の構造計算書の偽造問題で新たな展開になっている。

一年半前も前に、構造計算書を見て偽装を見破った「アトラス設計」の
渡辺朋幸社長は、久しぶりに明るいニュースを提供してくれたと思う。
勇気を持って、事実をテレビの前でしゃべったのは本当に素晴らしいことだった。

本当は現場の監督者も施工者も、図面を見れば、おかしいぞと気づいたはずである。
何十年もの経験があれば、一発で分かると経験者は言う。
しかし現実は、姉歯一級建築士の不正を見ぬふりをした業者や現場の技術者がイッパイいるということを意味している。

不正に対する感受性が完全に鈍ってしまっていることの証左だ。
日本は、さびしい国になったものだ。

願わくは、勇気を持って発言した「アトラス設計」の渡辺朋幸社長が、
今後この業界での目に見えない、陰湿なボイコットに遭わないことだ。

日本では、正しいことを話すことが常には歓迎されるとは限らない側面もある。

もしそうなった時は、渡辺さんは再びテレビの前で、「現実にはこんなことが…」と語ってもらいたい。
みんながあなたを応援すると思う。



NHKの紅白歌合戦について

2005-12-03 | Weblog
今年もこんな時期が来た。とにかく不愉快な番組である。
金がかかっているが、中身は面白くも何ともない。
結果として、この10年以上見たことがない。
この馬鹿騒ぎがなくならない限り、NHKの改革なんて真剣とは思えない。
今までの金さかのぼって返せといいたい。

しかも、番組出演者の発表を全ての新聞が結果報告なんてやっている。
何故?いい加減にしろといいたい。
NHKの宣伝を何故新聞が大騒ぎをしてまで書くのか?

NHKは今年はゴマすりを強化して、「スキウタ」とかいって、視聴者に
ゴマをすっている。でも、どうするかを決めないまま結果だけ出てくる。
本当は、困っているはずだ。古い古いものばかりお年寄り中心に出てくるから。

でも、最初から怪しげだったのは、松○谷の出場だ。
はなから、番組のテーマ曲を与えて、この大古参の復活を図っていた。
二十年ほど時間が逆に回ってしまった。

もうこんな番組に金を払うのは馬鹿馬鹿しいと思うのが当たり前。
しかも「裏」も好い物は無くなったから、有料波に良いものを捜すしか
なくなってきた。

こうなるとネットとの融合ってことが本当にできそうだ。


NHKは自分を将来どうするのかを自分で考えるべきだ。
政府御用達の局に徹するか、はたまた教育とかに特化するとか。
民放との違いはどこにも今ない。



つじつま合わせ

2005-12-01 | Weblog
三位一体(本当の意味を知らずにこう呼んでいるようだ)の一環として、国の補助の削減と地方への財源の移管が検討されている。

国の中央集権的、事務量ばかり増やし、役人のえばる姿勢を増幅する国の補助金の削減には大賛成だ。

しかし、今回の「生活保護費」と、「児童手当の削減」のトレード・オフは許せない。
なんでもかんでも、数字あわせと関連省庁(今回は厚生労働省)に固執したやりかたは、根本から間違っている。

この少子高齢化の世界で、何故「児童手当」が削減されるのか、どう考えても結びつかない。
もっともっと役人達に切り込まなくてはならないはずだ。
しかし、結果はまったくポリシーを欠いた、妥協によるA官房長官の初仕事となった。

本当は、国の役割をちゃんと見直して、道・州制を将来の方向性と考えた上で、どの仕事を道・州に任せるのかを議論するのがあたりまえだろう。

国がやるのは、外交と、防衛と、基本教育と、国の将来ビジョンを作ることくらいだろう。
あとは、道とか州政府が自由にやればいい。

今回の妥協の産物は、改革でもなんでもない。
単なる、つじつま合わせと言うのだ。