バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

この9ヶ月間、政治は???

2008-03-25 | Weblog
この9ヶ月間、政治は一体何をしてきたのだろうか?
与野党とも、政治としてやるべきことを放棄して、姑息な手段での陣地取り合戦に終始しているとしか思えない。内向きの、しかも本当の問題を忘れたやりとりをやっている。まったく情けない。

こうした状況を受け、日本自体の国際的地位の低落が止まらない。
たとえば、洞爺湖サミットのイニシアティブが本当に取れるのか、疑問だらけだ。
京都議定書の達成についても、まったく心もとない日本が、その先の議論を先取りできるわけがない。
「欧米か?」と、日本内部で強がっていても始まらない。EUのように各国が積極的に、温室ガス削減目標を決め、それに向かって企業、市民を動かしていくことができるのか、非常に疑問だ。

政治がこの体たらくだから、官僚はほしいままに自由を謳歌し、国民の公僕なんて意識はまったくなく私利私欲で凝り固まっている。かってある一時期は、国の将来を築くと言う気概をもって、国の将来を見据えるというような役人もいた。しかし、今はそんなことは完全に放棄している。しかも大臣は、官僚組織に祭り上げられたお飾りにしか過ぎない。

民のほうはといえば、一流の国とはしては考えられない、偽、うそ、だまし、モラルの欠如を露呈し、BRICsの追い上げにウロウロし、大きな世界のうねりの中で先行きの見通しが定まらない。結果としては、外国人投資家の信用を失い、かつ米ドルとのお付き合いで他の通貨に対する相対的評価を落としている。こんな状況では、企業の社会的責任といった考え方は今や存在しない。企業は、社員をいかに安く使うかに、きゅうきゅうとしている。これでは人は育たない。

では、メディアはと見ると、しっかりした見識で政治に良い刺激を与えるような見識とか提言は見えてこない。国民の意見を的確に代弁しているともいえない。そういう立場にいるとの気概もないようだ。

こう見てくると、今の日本は非常に脆弱で、危険な状態にあると思う。
特定の支持政党を持たない浮動票層が40%をしめる現在、KY〔空気、読めない〕とかいっているうちに、ちょっと小泉さんのようなユニークな、人心掌握にたけた人が現れれば、あっという間に全体主義的な動きなって、「いつか来た道」へ戻りかねない。そういう兆候はもう現れているともいえる。

こうした危惧を、たんなる危惧とするためには、それこそKYが多数派になって、国民一人一人が自分自身を強く持ち、考え、そして発信しなくてはならないと思うのだが…。

ガンバレ、日本!



中国餃子問題について

2008-03-01 | Weblog
中国餃子問題について、日本は中国に対して、何も言っていない!

外交の基本、それは相手側にボールがあるとすることから始まる。

なぜ日本政府は問題の発覚時点で、きちっと中国政府に対して、「今回のギョーザ中毒問題は輸出国である中国側に原因あると考える。原因を究明して報告してほしい」と世界に向かってコメントしなかったのか。ボールは中国にあるという意思の表明だ。

国内問題、即ち、08年度予算、暫定税率、イージス艦問題など大切だが、同時に国際問題に対しても同時進行で政府は対応してもらわなくてはならない。この問題は、食の安全にかかわる国家の危機期管理の問題そのものである。

しかしこの件で、外務省なり、内閣官房なりが、問題の発生時点でオフシィアルに抗議の声明を出したとは聞いたことがない。

問題は輸入業者のJTと、コープの問題、そして警察庁の問題となって、矮小化されて国レベルでの対応はとられなかった。

方や、中国は政府レベルで、最初から、「中国側の問題にしてはならない」との政治的意図でこの問題の処理を図ってきた。

警察庁と中国の公安省の間で技術的検討とか、調査協力とかの小さな部分での共同解明には歩み寄るかのごとく振舞ってきたが、本音は「中国の問題ではない」と突っぱねて、「日本の作為的行動だ(?)」との印象をあたえようと意図を持って政府主導で、戦略的に動いてきたことは間違いない。

それに対して、日本は政治的、もしくは戦略的意図を持たぬまま、警察庁に技術的問題として託してしまったつけが今回ってきた。予定通り、中国は突っぱねてきた。それに対して、日本はどう動くのか?

このまま問題の解明はなされず、逆に中国は、日本への食品の輸出を差し止めるようなゆさぶりをかけて、問題のイニシアティブを完全に自分が握ろうという意図が明白だ。

政府レベルで、日本の見解を出すべきだと思う、いまさら遅いという感じは否めないが…。

中国首脳の訪日に気を使いすぎているのかも知れないが、これとそれは違う問題だ。