バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

オバマ新大統領の就任演説

2009-01-24 | Weblog

オバマ新大統領の就任演説を、英文で読み通してみた。長い英語への久しぶりにチャレンジだった。

読み終わって、浮き出てきた感情はやはり「羨ましさ」だった。

日本にいて、麻生さんの演説を聞いても、小沢さんの演説を読んでも、小泉さんのスピーチを聞いても、決して現れてこない卓越したパースペクティブ、すなわち視点の高さだった。

そのパースペクティブを感じさせたのは、彼の「自己認識、時代の認識、世界の認識」の言葉そのものだった。

高く宇宙に飛んで地球を眺め、過去を紐解いて歴史を語り、そして、今を見据え、さらに将来へのチャレンジを語る。

こんな高く広い視点での物の見方ができる日本の政治家がはたして、何人居るのだろうかと考えさせられた。

若くて、クールで、そしてエネルギーを感じさせてくれる。こういう選択肢をもたない私たち、日本の政治の偏狭さ、貧困さが浮き出てくる。
そんな政治に身を託している我々が非常に不幸かもしれない。

彼の演説で印象に残ったことをいくつか僕の視点で書き出してみると、こんなことになる。

・自分たちの責任:それは、自分たちすべてのアメリカ人が、自分たちに、国に、世界に義務を負っていると認識すること
・それこそが、アメリカ市民であることの値段であり、約束事
・現状の、将来の困難を希望(hope)と徳(virtue)の精神で乗り越えて行く
・求められるのは、煙の階段を駆け上がる「消防士の勇気」のある行動だ

もちろん、国際協調もでてくるし、モスレムへの呼び掛けもある。

将来を見据えて、市民に迫っていく言葉は心に響く。

ああ、アメリカは心のフロンティアをもっているのだなぁと羨ましい。

方や、日本の政治に目を転じてみると、全く現状認識に欠けた国会流の議論が果て
しなく続くのみ。

日本では、逆に下の方から、流を生み出せないものかと思う。

オバマさんの、評価は最初の3ヶ月で決まるというのがアメリカの政治の常識だそうだ。

麻生さんは、就任して何ヵ月になるんだっけ。もう誰も忘れている。

先ず一つだけでも前進してもらいたい。

「定額給付金」の廃止だ。これならすぐにでもできる。
公明党とに関係なんかにとらわれないで、大切な金、僕たちの税金は大切に使ってほしい

ガザ攻撃は本当に対テロ戦か?

2009-01-18 | Weblog
圧倒的な軍事力を持って、イスラエルが、ガザを攻撃している。今、一方的にイスラエルが攻撃を停止したとニュースがはいったが…。

攻撃の正当性について、イスラエルの公式見解は、ハマスというテロ集団が支配する街だから、イスラエルの存在に対して撃を仕掛けてくるテロ集団の街だから、イスラエルは自衛のために、対テロの戦いを戦っているのだという。

しかし本当にそうだろうか?これは、イスラエルによるパレスティナに対する「逆ジェノサイド」だと見える。これは明らかに、イスラエル軍による大量虐殺だ。こんなことを許している国際社会は完全になめられている。

古い歴史を見れば、確かに、ユダヤの民が、その地に暮らしていたことも記録にはある。
しかし第二次世界大戦の終焉に際して、パレスティナの存在を知りながら、国を持たなかったユダヤ民族にたいして、無責任にも英国がその地を割譲したことに本当の原因はある。

今回も、一方的な攻撃で多くのパレスティナの住民が死亡し、傷ついている。
エジプトが、何とかチャンネルを開いて、緊急物資の運び込みをやっているに過ぎない。

イスラエルのこうした攻撃を後ろで支援しているのが、ユダヤ人の金に動かされている米国議会であり、政治であり、○ブッシュだ。
9.11で、アフガニスタンを攻め、イラクを戦場にして今なを不安定な状況を作り出したのは紛れもなく、アメリカ。
そのアメリカは、「テロとの戦い」のスローガンに自分が縛られて、イスラエルを押さえられない。
状況はますます混迷化してくる。

やはりアメリカが、圧力をかけるしかイスラエルは方向転換はしない。
アメリカは金を振り払って、現状を直視しなくてはならない。

ふりかえって、日本の外交は何をしているのだろう?
アメリカに圧力をかけているのか?
国連のハン事務総長をバックアップしているのか?
何にもしているようには思えない。

島国で、単一(?)民族の日本から見れば、国境を越えて隣国が攻め込んでくるというような歴史を持たない。平和ボケで、国際的な紛争にイニシアティブを取れない。

悲しい存在だ。これでは、いくらODAで金を世界にばらまいても、尊敬は得られない。
いわんや、国連の常任理事国なんて夢のまた夢だ。

日本の、政局だけ見つめてコップの中だけで、ちまちま戦って(?)いる与野党の攻防などがいかに無意味に見えることか。

アメリカに迫ってもらいたい。そして、イスラエルに迫ってもらいたい、堂々と。


まったく面白くないテレビ

2009-01-08 | Weblog
今年の年越しは、比較的静かな、落ち着いたものだった。

年末、年始のテレビに期待したことは今までもなかったが、今回ちょっと色々な局を探してみたが、全く面白いものが無くなっているのに驚かされた。

みんなはどう思っているか知らないが、今のテレビは全て、独占的に国から免許を得て、公共的存在として位置付けられたものなのだ。
いわば独占的に数少ない電波を使用して、商売をしているのだ。

それにしては質がまったく悪い。全く面白くない。知恵がない。
どのチャンネルを試しても、出てくるものは、クイズ番組と、お笑いグループを揃えたバカ番組ばっかり。
しかも出てくるグループの大多数が関西系の、どこを切っても同じようなギャグを連発している短命な連中ばかりだ。まあ、消耗品といえばいいくらいで、生まれては消え、生まれては消えている。

彼らには、本当に中身がない。芸を磨くというような芸ではないから、飽きられればそれではいおしまい。そして、視聴者は馬鹿にされ続けて、同じような次のコンビが続々と現れてその穴を埋めていく。

いったいテレビ局は、その存在意義を何処に自分で感じているのか、しっかり考えてもらいたいだ。公共性ということをちゃんと考えるなら、バカなお笑いタレントを消耗品みたいに使って、視聴率を稼げば良いなんて言っていられないはずだ。そんな存在をみる方もそのまま認めているようなところがある。

おもしろくなければ、テレビを見ないのも一つの選択だ。テレビのない生活もけっこう楽しいものだとも知ることができる。しかしそれでは、テレビ電波の存在が無意味になってしまう。どうだろう、もっともっと自分の局の特色を前面に出してみては…。

そういう中で、NHKの教育チャンネルは、その存在感があるときがある。CMにおべっかを使うことなく、誰かの発案で地道に作っている番組を見つけて、面白かった、なんて経験もできた。結構、見ごたえのある番組もある。

たとえば、どこかの局は、外国では必ず存在しているニュース専門のチャンネルに転向しても良いだろう。7days24hrs、ニュースだけをやるのだ。

一時間のうち、最初の15分は、日本のニュース、次の15分は世界のニュース、次の15分は経済のニュース、最後の15分は地方のニュースなんて番組構成だって十分に面白いし、CMを取れると思う。時には、経済の部分をスポーツにしても良いだろうし、芸能ニュースにしても良いだろう。そこはオプション。そして、そこからインターネットの世界に入って、より詳しい情報に接することができるようになれば、立派なビジネス・モデルになるだろう。

とにかく、横並びを止めて、どこかの分野に徹底して特化して価値を見出してもらいたい。

最近の子供達の「将来の夢」調査で、お笑い芸人が増大しているとあった。
子供達にしてみれば、自分たちが日々やっているレベルのギャグや駄洒落で、テレビに出られて、金がいっぱい入ってくるとなれば、まじめに勉強するやつなんていなくなるかもしれない。そんな夢を語る子供が増えているのは恐ろしい。

それもこれも大人の責任。ちょっと大人は考えてはどうだろう。
テレビ局も考えてもらいたい。独占企業は、独善であってはならない。