いろんな機会に聞く安倍さんの言葉に感じること。
例えば、
・国会の施政方針演説
・ダボス会議の英語でのスピーチ
・インドの独立記念日での演説
・イルカ問題に対する考えの表明
などなど。
全く個人、人そのものが見えてこない言葉の連続だ。
これは不思議な現象だ。
つまり、安倍晋三という個人が感じられない言葉の使い方だ。
自己開示が全くされていない。
自己開示がされない結果、説得力がないということになってくる。
聞く人に伝わってくるものが希薄なのだ。リーダーとして、まずい言葉使いだと思う。
ダボス会議のその後の記者とのやり取りの中で、安倍さんが述べた、第一次大戦前の英独の状況と、現在の日中の状況が似ていると語ったことは、言葉に全く自分自身か乗っていないから、言葉のみが出てしまったのだと思う。後になって、真意は違うと言ったところで、一度語られた言葉は取り消せない。
そこには、こういう理由で、こう自分は考える、だからこうしていきたいというメッージがないわけだから、全くの他人ごとなのだ。
周りにいる人が悪いのかもしれないと思う。「裸の王様」になってしまっているようだ。
自分が表現されないから、自分が社会・人間社会・国際社会で何をどうしようとしているのかが他の人には見えないわけだ。その事実を彼は知らない。
逆に言えば、彼には周りは見えていない、見ようともしていない孤独な自画自賛の世界に住んでいるようにも見える。ある意味では滑稽だ。
こうしたコミュニケーション力のないリーダーを担いでいる日本は不幸だといえるだろう。
世界は今、東アジアで、戦争が勃発するだろうと心配している。
国内的にみると、その覚悟が安倍さんに、そして日本国民にあるとは到底思えない。思いたくもない。
下記、フィナンシャルタイムズの社説、注意深く読んでみてほしい。
戦争はすぐそこまで迫ってきているかもしれないのだ。
Financial Times 2014.01.27(月)
社説:東シナ海問題、戦争への漂流を止めよ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39780