バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

教育再生会議発案の三法案

2007-05-19 | Weblog
どうして、安倍さんはこのような法案を押進めるのか全くわからない。教育が現在直面している問題の根本原因に対する対応とはとても思えない。

10年に一回免許の改定をやるとどうして教員の指導力が上がるといえるのか?
どうゆう基準で教師を評価するのか?
国が教育に指導や指示を与えるようになるといい教育が実現できるというのか?
主幹教諭や副校長を作って、頭でっかちの学校が出来上がるのではないか?
道徳は教科として本当に評価なしでやっていけるのか?

今回、安倍さんの開設した教育再生会議がやったような浅い議論で、しかも全くの対症療法で教育の基本を改善しようなどとは、拙速の生んだ全くの思いつきでしかない。

どうも、諮問委員会とか、「ほにゃらら」会議とかは、安倍さんとそれを取り巻くグループが、自分たちの意見を正当化するために作った、国民に自分の主張を客観性に見せるかけるための仕掛けに使われているようにしか見えない。

教育の現状を変えていく必要性は存在する。
横並びの思考から方向転換し、個性を大切にして、独創的な人材を作るだとか、受験対策の学習ではなく、個人として国際的にも通用する普通の人を育成するためだとか、いろいろ希望はある。

教育の専門家とか、発達心理学者とか、現場の教育者とか、教育の深みを知った人を集めて諮問するならまだしも、安倍さんの好みと補佐官の好みで、人選して、浅い議論で結論を得たものをすぐさま国会で承認するなんて、本当に教育を考えているとは思えない。

教育をうまく使って、国民を国に従順なものに替えていこうという意図があるようにも見える。
国の権限を今以上に、国民の自由の上に押しかぶせていこうというのか。
教育基本法が改正されたことから、もう引き返せない流れになっているのかもしれないが、やはりこれからの子供たちが被害者になっていくのを見たくはない。

民主党をはじめとする野党は機能していない。ジャーナリズムも機能していない。
しかも、一方では皮肉にも国民の安倍政権への支持率は上がった。

どうにもやりきれないもどかしさを感じる。

「非国民」なんて言葉が

2007-05-14 | Weblog
国民投票法案が通過し、日本は再軍備した「普通の国」になる手続きがこれで完備した。後は憲法改正の建議を待つだけになった。

先日、テレビでグループ対抗のクイズ番組を見るともなく見ていて、ある言葉にハットして耳が反応し、目が釘付けになった。

4~5人の若い人や中年の人のいわゆるタレント達で3~5つのグループを作り、グループ対抗で解答を競い合う番組だ。

あるグループの代表の人が、他のクループの代表とのクイズ競争で敗れて、自分のグループに帰っていく。そのとき、そのグループの若い、名前も知らない、普通の女の子の口から出てきた言葉が、「非国民!」だった。グループを代表してクイズに出て、負けて帰ってきた人に向かって非難として、この言葉を使った。

「非国民」とは、戦争中、全体主義に染まった日本で、全体からはずれた人に対して、叱責の意味を持って使われた「レッテルを貼る」言葉だと聞いている。こうしたレッテルが貼られるのを恐れて、人々は自由に発言できなくなっていったと、歴史が教えている。そういう意味では恐ろしい言葉だとおもう。

そんな言葉が、今の10代の人に普通に使われているなんて、全く思いもしなかった。
その女の子は、軽い非難のつもりで言ったに違いないが、そんな波が、一般的な若者の間にも浸透していることを物語る一場面だった。

小泉さんの残した強い与党連合は、国民から白紙委任を受けたかのごとく、ドンドン、戦前への回帰を進めているかのようにみえる。