バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

力を出し切れないって…

2008-05-22 | Weblog
四川省の大地震、緊急に立ち上がった日本の緊急援助隊、ほんとうにご苦労さんだったと思う。
同時に、彼らが持てる力を出し切れなかったことに本当にいらだちと、残念さと怒りさえおぼえる。
本人たちが、一番悔しがっていると思う。かれらの言葉の端々にそれがにじむ。彼らの問題ではない。

なぜこんなミスマッチがおきてしまったのだろう。誰が、中国側と活動内容、場所な度を詰めてたのだろう。なぜ、本人たちが中国側と交渉してて働く場所を決めなくてはならなかったのか。
コーディネーターとか、マネジメントの人はいなかったのだろうか。
彼らは救助の専門家だ。その力を十分引き出すには、周りに力のある、中国語のできるマネジメントとか、コーディネーターが不可欠だ。

外務省とか、現地の総領事とかがこれに当たっていたのだろうか。
もちろん、急な話だから簡単に仕事のスケジュールや内容を、混乱なかで決めて、緊急援助隊の持てる力を効率的に発揮させるのは大変な難しさが伴うと思う。中国の国家の威信も影響しているとも思う。

しかし、本当に残念だ。

そして、後続の医療チームもまったく、同じように持てる力を発揮できる場所が決まらないようだ。力を発揮できる環境を作ってあげる人がいないようだ。力量のある緊急医療チームが、またしても、ウロウロ時間をすごすことになった。本人たちが、やはり一番いらだっていると思う。
気の毒でならない。彼らが持てる医療の力を最大限に発揮できるよう、周りにネゴシエーターが必要だ。

力のある専門家を適切な場所で、迅速に働かして上げられなかったことは、本当に残念。短にスペッシャリストを送り込めばいいというものではない。
話を詰めた外務省の当事者は、援助を受けられなかった被災者の人たちに対しても、力のある専門家がその力を発揮できなかったこと対しても、大きな責任を感じてほしい。

そして、今回のことをしっかり反省、検討して、将来起こりうるこうした状況で何をするのかを前もって計画を立てておいてほしい。

日本が、逆の立場に立つことだって容易に想定できるのだから。


EUは減反政策を放棄した…

2008-05-18 | Weblog
今日の日経ウエブ版によると、EUは完全に小麦などの減反政策を大転換したと報じている。
こうした食料高騰、逼迫からすれば、当然の動きだと思う。食料の域内増産に舵を切ったわけだ。
いかに各国の、農家の反対があろうと、やらなくてはならないことはやるのが政治だ。

しかし、前にも書いたが、日本の動きはすごく遅い。
食料の危機管理ひとつとってみても、政治家も政府もまったく自主的に判断して方向を出しているとは言いがたい。

農業政策には政治家への票と、官僚による利権関係がついてくるから、合理的な判断ができないのだ。ミニマムアクセスで外国から買い取った外国産の米を、逆ざやででも輸出しようとさえしている。そして相変わらず、日本政府は、農林水産省は、今も減反だ、減反だといっている。

オーイ、大丈夫かいといいたくなる。何だか、情けないとすら思えてくる。

メディアもしっかり噛み付いてほしい。


危機管理の能力

2008-05-16 | Weblog
危機管理の能力

相変わらず、政治は日本の内部の問題のみを争点にして展開している。

しかし、本当は、政治は今、日本のおかれている環境そのものに対する戦略設定をやることが必要だと思っている。

その環境とは、

・石油の高騰
・食料品の高騰
・原材料の高騰、
・世界経済全体を巻き込む不況
・異常気象・環境問題
・少子高齢社会の現実

などなど問題は山積している。

たとえば、四川省大地震。
この影響をどう判断し、日本の危機管理の対象と考えるのかどうか、どこからも聞こえてこない。

これだけの大地震が起きたのなら、きっと食料不足が大規模におきて、中国国内の問題ではとどまらず、きっと国際的な食料品の高騰を招くに違いない。
今でも、日本は中国に食料の70%位を依存しているのに、その中国で内部の食糧自給が切迫してきたら、おそらく食糧の輸出を止めるような決定をするかもしれない。そうなったら、日本はどうするのか。

これは取りも直さず、日本の危機であり、食糧確保の方策を国レベルで考え、その施策を実行できるように計画しておかなくてはならないはずだ。

しかし、こんな領域を今の危機管理担当相が考えているとは思えない。
また、官僚が先取りしてそんなことを考えているとも思えない。大体縦割りだから、担当相すらわからない。
農林省は、相変わらず減反で金を配っている。今は本当は増産で金を配るべきだろう。

ことは起こってから考えるでは遅いのだ。