バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

抽象性を如何に具体化するか

2006-11-16 | Weblog

教育基本法が改定となる。

今の教育に乱れは、家庭、学校、社会、本人の資質、政治など複雑な要素の結果である。
そこに対して、法律によって「日本文化と伝統を愛する国民」を教育して作るというのが本当の「解」なのかなと考えてしまう。

NHKや民放の番組作りも、そんな「風」を先取りして、日本の伝統、文化に焦点を当てた番組が増えた。

日曜日の楽しみだった「日曜美術館」は、最近日本物ばかりで、美術の世界に広さを感じさせない。
NHKが考える、日本の伝統と文化だけを選択的に見させても、それが伝統を愛することにつながるとは思えない。

絶対的な価値は宗教(一神教)以外にはなく、価値の高さは相対、もしくは他のものを知る中で生まれると考えるのが普通だ。NHKは、何だか政府の意向を先取りして番組を作っているように思えてくる。

広く、洋の東西を問わず、いろいろな文化のなかで見て、はじめて日本文化の素晴らしさが見えてくると思う。
狭く、日本の中だけでその価値を論じても、押し付けにしかならない。

抽象が誰かに具体化され、それが教育の目的であるとされると画一的で恐ろしい。


損害保険の所得税控除廃止、知ってましたか?

2006-11-08 | Weblog
損害保険の所得税控除廃止、知ってましたか?

最近になって、全く知らなかった増税があるtことを知った。平成18年税制改正によるものだという。

損害保険会社からの確定申告用の通知でわかった。
火災保険、家財保険料は、確定申告で控除の対象になっていた。しかし来年からは、その控除が無くなるという通知を貰った。今年が最後の控除の対象だ。地震保険等は控除の対象のようだが。

皆さん知っていましたか?

金額は3000円で、税金にすれば大したことはない。
しかし、国民にあまり知られていないところで、こんな形で増税が進んでいるのは庶民をだましているとしか思えない。

メディアもこのことを伝えていたのか覚えていない。
定率減税が廃止されるのは知っていたが。

企業減税、庶民増税が着々と進んでいる。バランスが大切だと思う。



ズルしても、居直れば勝ち!

2006-11-04 | Weblog
未履修問題に答えがでた。

その答えは、「赤信号みんなで渡れば怖くない」だった。
学校が、本当に、ズルしても見つからなければ良いんだということを明らかにしてしまった。しかもそれが進学校の本音で、本音にみんなが傾いた。

しかしこれでは問題は解決していない。
前回書いたように、高校という教育の位置づけを、義務教育も大学のあり方も含めて再定義をしなくてはならない。

高校の言う「現場」とは、大学進学の準備だと位置づけ、居直っている。
とんでもない。高校卒で、社会にでる若者だっているのだ。それも忘れて、現場、現場という。必須科目をきちっりやっている大多数の高校と生徒に対して、どう国は説明するのだろう。やっぱり、「ズル勝ち」とみんなに教えてしまった。

政治家も票稼ぎで、生徒に罪はないからとか何とか言って、ズルを公認する。

やっぱり、日本はどこかで狂ってきている。

教育基本法の稚拙な改定に血道をあげるより、日本の教育の基本デザインを再構築す議論をしたらどうだろう。