事故から2年5ヶ月が経った福島第一の事故。クリティカルな状況が続いています。
しかし、東電、東電任せの国。見ていてハラハラです。
汚染水の処理の問題で、東電は、問題の基本に対する作戦は無く、場当たり的に対応をやってきました。
基本的な問題の解決のゴールが見えないわけですよね。
・流れ込む地下水位対策 :未定 未実施
・流れ込んだ水の汚染原因の究明 :未実施
・発生した汚染水の浄化対策の確立 :一応実施しているけど、能力的に間に合わない
・臨時に貯蓄する地下貯水槽 :水漏れを起こしていますね
・地下貯水槽からあふれたものを鉄製のタンクに :タンクの性能を設計していない
・鉄製タンクからの水漏れ防止 :行われていなかった
・鉄製タンクの水位監視 :行われていなかった
・鉄製タンクから漏れたらどうするかという対方策 :行われていなかった
・汚染水の海への流出防止策 :後手後手 シールド工法の有用性は未確認(入札不可)
・汚染水の流出を把握する方法 :未実施 今、慌てている
・状況に関する情報 :東電内部に留め置く
・統一的な状況判断をする人が決まっていない : 東電も国も
・海の汚染状況の測定 :未確立 未実施だった
このままだと、汚染水は流出していって、日本近海のみならず、太平洋全体、長期的には地球上すべてに広がってしまうことが想定されます。
海外はこの問題にセンシティブになっていますが、日本国内では危機感を持って対応されているようには見えない。
日本人の危機管理能力は、意思決定をする人がいないので、結果として低いのでは…。
提案:
IAEAやNCRやフランスの専門家を連れてきて、危機管理をやってもらう。メンツだとか言っている場合ではない。
方や、東京オリンピック招致は、「安全」とか言っている。とても信じられるものではない。東北の復興も遅々として進まず。こんなことを考えないで、出陣式をやって、気勢を上げても信頼は得られない。
福島第一の場所には、もともと川が流れていたのを、流れを変えて、安全だと言って原発を作ったそうだ。地下水が流れているのは当然だったのだ。