バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

最近の危険な匂い

2008-02-19 | Weblog
最近気になる動きが目につくようになった。

突然降板した安倍さんの「戦後レジームからの脱却」のスローガンの下、推し進められていた戦前への復帰への動きが少し収まったかと思っていたら、どっこいそうではないと思わせる出来事が最近起こってきている。

ひとつは、改正教育基本法に基づく指導要領の発表で、その中身が問題だ。
・愛国心の高揚という抽象的で一般の人たちに反対も意見も言わせずその方向に持っていくことができる言葉の出現だ。国民をコントロールするにはとても都合のいいやり方だ。
・武道の必修化。なぜ武道なのか、まったく一部の人の思い込みでしかない。しかも男女を問わずだ。復古への思いが透けて見える。これも目上の者に対する敬愛の強制と精神主義に基づいた市民のコントロールの強化だ。子供たちは間違いなく戦前教育の一部の復活に遭遇する。
・道徳教育の強化。戦前の修身を最終的には狙っているのだと思うが、これも政府が国民をいかにうまく、たやすくコントロールするかが狙い目ではないかと思う。

こうして少しずつ、国民をじわじわと国のコントロール下に置こうという強い意図が見てとれる。

もうひとつは、憲法改正のための国民投票法案から出てきた成人年齢の引き下げの問題だ。
成人年齢を20歳から18歳へと引き下げようと狙って答申を待つという。
今の教育の状況で、高校を卒業したら、「ハイ、成人です」といわれたって、彼らが自分の権利と義務と社会性をちゃんと実行するだけの能力開発がされているかといえば、答えはノーだ。

若い人の意見など聞いていると、飲酒だとか、タバコだとか、結婚の自由だとか、権利サイドにのみ目が言っているようにみえる。
しかし、真の国の狙いはコントロールしやすい若い人をいかに多く取り込むかというところにあるように思う。ちょっとかっこいいスローガンかなんかを掲げれば、簡単に彼らを取り込めるのは小泉さんで証明済みだ。

若い人たちは、選挙権には同時に納税とか社会保障制度への参加の義務とかがくっついてくることも知らないし、国はそれを知らせていない。
おそらく、国の究極の狙いは、こうした未成熟な成人をたくさん作り出して、憲法改正を容易に行いたいと思っているのではと思えてくる。

そして、そんなに遠くない将来、自衛隊を徴兵制に基づく日本軍として、まさに復活させることを考えているように見える。18歳は兵役訓練には一番いい年齢ではないだろうか。しかも、社会経験もなく従順な彼らは、容易にコントロールできるだろう。

これらが、漠然たる将来への不安を掻き立てるいくつかの最近の出来事だ。



日本の現状を鋭く分析している…

2008-02-06 | Weblog

前回、1月27日に書いた「思考停止(?)の日本の政治」と同じようなことを危惧し、日本の現状を鋭く分析している経済評論家がチャンといました。

2月4日の日経のBPnetのニュスカラムの一本です。

タイトルは、 

さらば!「豊たな国日本」

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/

から選択ください


ほんとにまじめに考えて、行動しなければならないと痛切に感じます。

紹介まで。