バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

福島原発の総括レポートを発見!

2011-11-20 | Weblog
このコラムで、繰り返し取り上げてきた福島原発事故の真相に触れたレポートがやっとあらわれた。

最近のこのブログのコラムについては、下記を参照してください。
・#2臨界事故 : 11月3日
廃炉??? : 10月8日
・事故と今後のエネルギー: 9月23日

指摘してきた中心的問題は、メルトダウンし、メルトスルーした原子炉内部にあった、使用中の核燃料棒の存在が不明な点だ。

何処に在るかが分からないで、あたかも順調に冷温停止が進んでいるかのように発表する東電、および日本国政府に対する疑問だ。何処に在るかわからない核燃料のマグマを冷温停止状態にするにはどうすればいいか、誰もわかっていない。

これは、世界のすべての原子力研究者が、今まで遭遇したことのない状況にあるということなのに、そうした認識を隠しながら世論を封じてきたわけだ。

このコラムで提起した問題点を本当に問題だと裏打ちする、客観的な第三者によるレポートが出てきたので、その画期的なレポートをここにご紹介します。

それは私が尊敬する数少ないコンサルタントの大前研一さんが、自分の金を使って設立したプロジェクト・チームによるレポートの完成だ。

参照:
「復興ニッポン」の11月15日に書かれた記事:
大前研一:福島原発事故に何を学び、何を生かすべきか

『私は細野豪志環境相兼原発事故担当相と共同記者会見を10月28日に行い、私たちのプロジェクト・チームがまとめた報告書「福島第一原子力発電所事故から何を学ぶか」を提出した。』

と言うのが、そのレポートで、私と同じ問題提起をしている。

福島原発事故の真の原因、現状について、私見を挟まず、第三者による調査によるリポートである。

国は、こうした信憑性の高い情報を十二分に使って、東電、原子力安全委員会に迫って真実を国民に伝えるよう、行動すべきだと思う。

皆さんはこのレポートをお読みになって、どうお感じでしょうか?

国は、このレポートを生かそうともしていません。メディアも全く理解して報道しようとはしていません。全くの宝の持ち腐れです。



福島原発#2の臨界事故

2011-11-03 | Weblog
やはり気がかりだったことを、一ヶ月たって東京電力が発表した。

朝日および日経の記事によると、
「福島原発の二号機で核分裂反応が起き、臨界に達したようだ」
と報道された。

このブログの10月8日の「福島原発の廃炉???」で指摘したとおり、メルトダウンした核燃料のマグマが生きているという証だ。

またまた、日本国民は、「原子力ムラ」の意図的楽観論に騙されるところだった!!

メルトダウンした核燃料が、どこに、どのような状態であるのかがわからないと、東京電力が初めて白状した。

このことは、経済産業省の「原子力保安院」も、
国民を原子力の脅威から守る義務を持つ斑目氏が委員長を務める「原子力安全委員会」も
当然知っていたはずだ。

しかし彼らはその問題を取り上げはしなかった。
この問題の存在を無視したのは、意図的であろうとは容易に判断される。
単なる、事実認識の甘さのレベルではなく、恣意的に国民の目を事実からそらそうとしてきた証左だ。

事実に目をそらせた事故の状況把握で、冷温停止の工程表を発表されても何の説得力も持たない。

東京電力の言う「格納容器の温度は下がっているし、圧力も変化ない」から、
工程表通り、福島原発事故は収束に向かう」というのは、溶解した核燃料がどこにあるかわからないという状態での判断、でたらめの判断と確認されたわけだ。

東電の見解に基づいて、政府の細野原発事故担当大臣が、工程表達成に問題はないと言い切るのは、全くの間違いだと国民は判断しなくてはならない。

この危険はマグマの所在が明らかではない1号機、3号機でも全く同じ状況にある。

福島原発がコントロール不可能な状態にあるとメディアは強く認識して、国民にその真実を伝える義務がある。
臨界状態が連続すれば、大量の放射のがまきちらされ、本当に首都圏も高い放射能の汚染地域になると覚悟すべきだろう。

国会議員、行政、メディアへの国民の圧力を強めて、真実を知らなければならない状況にある。