私の好きな作家さん、梨木さんのカヌーエッセイです。
とても透明感のある文章で、
ああ、やっぱり物語りでもエッセイでもこの人の書く文章は好きだなぁと思う。
カヌーを通して見えてくるもの。
水辺のもつ風景、自然の移り変わり、風や雨の音。
そしてカヌーが好きな人々との触れ合い。
琵琶湖や北海道や日本のみならず、
学生時代の留学先のイギリスやスコットランドの湖水地方、
ハイランドのさびしい原野の風景やアイルランドの荒い海の物語など、
またカナダのユーコン川やアルゴンキンの紅葉の美しさなど、
文章を読んでてその光景が目に浮かぶようです。
それとともに、自然のちょっと怖い話もあり。
私達のすぐ身近で起こるかもしれないこと。
隣合わせの自然の持つ危うさ、現代社会の人間が忘れかけてた何かを感じさせてくれるお話がいっぱい。
私はアザラシの民話の話が好き。
日本の天女の羽衣と遠い海を隔てた外国ではそれがアザラシになるなんて、なんて素敵なんだろう。
これ読むとカヌーしたくなっちゃう。
葦の生える湿原をぐいぐいと、釧路湿原とか、カヌーでしかいけない場所や風景ってあるんだろうな。
それと作中で作者が動物写真家の故星野道夫さんについて色々ふれてるの。それがなんだかうれしかったりする。自分も星野さんの本とか読んだから、それがわかるし、カヌーと言う点で作者が星野さんのことを語るのが面白い。
下記のHPで作者のインタビューが見れます。なかなか興味深いです。
http://www.chikumashobo.co.jp/special/water/
●水辺にて● 梨木香歩 <筑摩書房>1400円
とても透明感のある文章で、
ああ、やっぱり物語りでもエッセイでもこの人の書く文章は好きだなぁと思う。
カヌーを通して見えてくるもの。
水辺のもつ風景、自然の移り変わり、風や雨の音。
そしてカヌーが好きな人々との触れ合い。
琵琶湖や北海道や日本のみならず、
学生時代の留学先のイギリスやスコットランドの湖水地方、
ハイランドのさびしい原野の風景やアイルランドの荒い海の物語など、
またカナダのユーコン川やアルゴンキンの紅葉の美しさなど、
文章を読んでてその光景が目に浮かぶようです。
それとともに、自然のちょっと怖い話もあり。
私達のすぐ身近で起こるかもしれないこと。
隣合わせの自然の持つ危うさ、現代社会の人間が忘れかけてた何かを感じさせてくれるお話がいっぱい。
私はアザラシの民話の話が好き。
日本の天女の羽衣と遠い海を隔てた外国ではそれがアザラシになるなんて、なんて素敵なんだろう。
これ読むとカヌーしたくなっちゃう。
葦の生える湿原をぐいぐいと、釧路湿原とか、カヌーでしかいけない場所や風景ってあるんだろうな。
それと作中で作者が動物写真家の故星野道夫さんについて色々ふれてるの。それがなんだかうれしかったりする。自分も星野さんの本とか読んだから、それがわかるし、カヌーと言う点で作者が星野さんのことを語るのが面白い。
下記のHPで作者のインタビューが見れます。なかなか興味深いです。
http://www.chikumashobo.co.jp/special/water/
●水辺にて● 梨木香歩 <筑摩書房>1400円