今週の月曜日の「徹子の部屋」のゲストは小沢昭一氏だった。そのことを知ったのは、とうに番組が終了した夕方4時頃だったが、「徹子の部屋」の時間帯はPTAの用事で奔走?していて、どちらにしても見られなかったかもしれない。でも、実に残念だった。
お正月、ということで、小沢昭一さんは「恵比寿さま」の格好で出演され、合わせて黒柳徹子さんは弁天さまに扮されたらしい。見たかったなあ、小沢昭一恵比寿!
実は昨年から「お正月になったら、書いてみようか」と心づもりをしていた話があったが、ほんの聞きかじりの、それも2年近く前の話なので、アップするのは気が引けていた。でも、他でもない小沢昭一さんが恵比寿さまで出演されたのも何かの縁だと考え直し、恵比寿さんにまつわる伝統券\についての話をしてみたい。
小沢昭一さんはずうっと「なんかエッチなおっちゃん」という印象があり、あまり好きではなかった。が、去年彼の「日本の放浪戟iオリジナル版)」(岩波現代文庫)を購入した。祝福撃フ項目があったので、どうしても欲しかったのである。
2年程前の朝遅く、見るともなくNHKの番組をたまたま見ていたら、徳島放送局制作、徳島に伝わる伝統券\「阿波木偶(でく)箱廻し」をする中内正子さんのドキュメンタリーに、ぐいぐい引き込まれた。
彼女はもともとOLさんだったが、最後の「箱廻し」倹l(このとき彼はすでにかなりの高齢だった)の技と撃ゥて、「これは絶対に残さないと。残すには、もう今しかない!」と、最後の「箱廻し倹l」のおじいさんに弟子入りし、彼について「箱廻し戟vに没頭する。師匠が亡くなるまで、彼に付き添い、家々を回り師匠を助けた。「箱廻し」については、以下に説明を引用する。
木偶を収める箱を天びん棒で前後に担いで行脚した姿からその名がある徳島の伝統券\「箱廻し」。起源は中世までさかのぼるともいわれ、「傾城阿波鳴門」をはじめとする外題を演じて全国に人形浄瑠璃芝居を広める役割を果たした。倹lたちが、正月などの晴れの日に家々を回って無病息災や家内安全、五穀豊穣(ほうじょう)や商売繁盛を予祝してきたのが門付(かどづ)け撃フ三番叟まわし。
しかし、そんな祝福撃フ担い手は、被差別部落の出身者だった。彼らは高度成長の頃、子や孫が差別され、いじめられる苦しみを味わわないよう「木偶」や「箱」を川に流して捨ててしまい、中世から続いた伝統券\が廃れてしまったのだ。
師匠が亡くなってから中内さんは、箱廻し仲間の女性と二人、プロの「箱廻し倹l」として、お正月など晴れの日に門付け戟u三番叟」「えびす舞」などを披露し、家々を回って人々に福を授ける。ここに至るまでは、いや、現在もたぶん、並大抵のことではなかったはずだ。しかし、中内さんはいかにも「福を授けるのにふさわしい」笑顔と人柄で、家々を回って行く。
ことに「えびす舞」の素晴らしい事ったら! まるで本当に生きていらっしゃるような恵比寿さまの輝く表情。ちょっと「ひょっこりひょうたん島」のドン・ガバチョに似ているかも。そんなユーモラスな雰囲気も漂う。
撃ェ終了したら、恵比寿さまは人々が差し出す両手に、ちょんちょんと手を置いて、あるいは頭をなでては、「福をどうぞ!」と順番に福を与えてくださる。ブラウン管ごしにみているだけでも、大変幸せな気分になってしまった。
中内さんたちは講演や箱廻しを、全国でされているそうである。同和問題の講演会や勉強会とセットになっている場合が多いので、こまめにチェックしていれば、福のカタマリのような恵比寿さまに、福のお裾分けをしていただくことも夢ではないかもしれない。
→阿波木偶箱廻しを復活する会のHP
お正月、ということで、小沢昭一さんは「恵比寿さま」の格好で出演され、合わせて黒柳徹子さんは弁天さまに扮されたらしい。見たかったなあ、小沢昭一恵比寿!
実は昨年から「お正月になったら、書いてみようか」と心づもりをしていた話があったが、ほんの聞きかじりの、それも2年近く前の話なので、アップするのは気が引けていた。でも、他でもない小沢昭一さんが恵比寿さまで出演されたのも何かの縁だと考え直し、恵比寿さんにまつわる伝統券\についての話をしてみたい。
小沢昭一さんはずうっと「なんかエッチなおっちゃん」という印象があり、あまり好きではなかった。が、去年彼の「日本の放浪戟iオリジナル版)」(岩波現代文庫)を購入した。祝福撃フ項目があったので、どうしても欲しかったのである。
2年程前の朝遅く、見るともなくNHKの番組をたまたま見ていたら、徳島放送局制作、徳島に伝わる伝統券\「阿波木偶(でく)箱廻し」をする中内正子さんのドキュメンタリーに、ぐいぐい引き込まれた。
彼女はもともとOLさんだったが、最後の「箱廻し」倹l(このとき彼はすでにかなりの高齢だった)の技と撃ゥて、「これは絶対に残さないと。残すには、もう今しかない!」と、最後の「箱廻し倹l」のおじいさんに弟子入りし、彼について「箱廻し戟vに没頭する。師匠が亡くなるまで、彼に付き添い、家々を回り師匠を助けた。「箱廻し」については、以下に説明を引用する。
木偶を収める箱を天びん棒で前後に担いで行脚した姿からその名がある徳島の伝統券\「箱廻し」。起源は中世までさかのぼるともいわれ、「傾城阿波鳴門」をはじめとする外題を演じて全国に人形浄瑠璃芝居を広める役割を果たした。倹lたちが、正月などの晴れの日に家々を回って無病息災や家内安全、五穀豊穣(ほうじょう)や商売繁盛を予祝してきたのが門付(かどづ)け撃フ三番叟まわし。
しかし、そんな祝福撃フ担い手は、被差別部落の出身者だった。彼らは高度成長の頃、子や孫が差別され、いじめられる苦しみを味わわないよう「木偶」や「箱」を川に流して捨ててしまい、中世から続いた伝統券\が廃れてしまったのだ。
師匠が亡くなってから中内さんは、箱廻し仲間の女性と二人、プロの「箱廻し倹l」として、お正月など晴れの日に門付け戟u三番叟」「えびす舞」などを披露し、家々を回って人々に福を授ける。ここに至るまでは、いや、現在もたぶん、並大抵のことではなかったはずだ。しかし、中内さんはいかにも「福を授けるのにふさわしい」笑顔と人柄で、家々を回って行く。
ことに「えびす舞」の素晴らしい事ったら! まるで本当に生きていらっしゃるような恵比寿さまの輝く表情。ちょっと「ひょっこりひょうたん島」のドン・ガバチョに似ているかも。そんなユーモラスな雰囲気も漂う。
撃ェ終了したら、恵比寿さまは人々が差し出す両手に、ちょんちょんと手を置いて、あるいは頭をなでては、「福をどうぞ!」と順番に福を与えてくださる。ブラウン管ごしにみているだけでも、大変幸せな気分になってしまった。
中内さんたちは講演や箱廻しを、全国でされているそうである。同和問題の講演会や勉強会とセットになっている場合が多いので、こまめにチェックしていれば、福のカタマリのような恵比寿さまに、福のお裾分けをしていただくことも夢ではないかもしれない。
→阿波木偶箱廻しを復活する会のHP