紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

むかつく二人

2007-01-28 20:21:32 | 読書
 昨日西友となりの本屋さんで、岸本佐知子さんの『ねにもつタイプ』を探してみた。いかに新刊とはいえ、きっとないだろうな、とあきらめ半分だったが、やはり案の定だった。大型書店か、都会の本屋さんでないとだめみたい。この辺では、まず注文入れないと無理なタイプの本なのかも。予想はしていたけど。

 でもこの本屋さんはお兄ちゃんのお気に入りで、最近よく出入りするようになった。「思想的に公平で、品揃えがいい」とのこと。なるほど、確かに。入ると必ず「これは!」という本があるのだ。サブカル系も、癒し系イラストエッセイ(まんが)も、郷土資料系もなかなか充実。
 
 店内の平積み最後の1冊だった三谷幸喜VS清水ミチコさんの対談、『むかつく二人』を見つけ、ばらばら活字の流れを見てみる。中程で二人が「ワンダースリー」や「クイズタイムショック」の話題で盛り上がっている箇所を発見し、立ち読みするまでもなく、購入決定!

 三谷さんとは、ほぼ同世代(私の方が学年が一個上)、清水さんとも、およそ同世代(私の方が学年が一個下)なので、当然のように世代的にグッと来る話が聞ける事になる。

 でもまあ、頭の回転の早い人の会話は、ほんまに面白い! 三谷さんと清水さんの、こうきたら、こう返す、というひねりを瞬時に思いつく鋭さには、脱帽です。うらやましい。
 夫とはたまになら、できるんだけどなあ。彼には、ずいぶん御指南してもらっているし。やっと彼から笑いをとれるようにもなった。長い道のりだった。

 だがKちゃんと夫の会話は、親子漫才みたい。日常的にナマで漫才が見られて、実に幸せ。卓球のスマッシュの応戦みたいなときもあり、笑い転げてしまう。やはり持って生まれた才能&育つ環境は大きい。
 
 Kちゃんの中学の面接練習用に「こうきたら、こう答える」シュミレーションの宿題があった。「どんな仕事をしたいですか?」と聞かれたら「お笑い関係」と書いていたKちゃん。「周りのひとを幸せな気持にしてあげたいから」という、至ってまっとうな理由であるが、幸か不幸か、この質問はされなかったようである。

 合格通知後、彼女は学習発表会(学潔?jの練習に打ち込む日々である。日常的な家庭内(学校でも!?)パフォーマーなだけあり、身体を使う表現力はお手の物である。

 話を戻して。『むかつく二人』には「どうして『ジュンク堂』は『ジュンク堂』と名付けられたのか」という謎の解明(しかし、ほんまやろか、この話?)も、杉田玄白についてのトリビアな話も載っています。小林秀雄風にいえば、「疾走する笑い」をご体験ください。