紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

落語と河合さん

2007-11-13 23:41:14 | 読書
 今日は午前中は合同読書会(とはいえ人数は15人程度)を仕切り、午後は中学校の参観とPTAで、一日外出のため、ぐったり。でもずっと懸案だった担当していた読書会が終了して、ほっとしている。

 ところで、読書会での課題本は故・河合隼雄さんの『縦糸横糸』。この15年ばかりの時事を論評したコラム集である。ここで彼は子育てや人生に必要なものは、人間関係、信頼関係、個性、創造性、責任感、判断力、ぼおっとするひとりの時間、共にあること、共に悩むこと、悩み続けること、考え続けること、などを挙げておられる。

 これらをひっくるめた、ものすごい人生を歩まれている人を、私は最近発見した。しつこいようだが、またもや『ちりとてちん』だ。弟子を持つ落語家さん、師匠を持つ落語家さんの弟子だ。落語家さんが、そんなにも濃縮された人生を歩まれているなんて、知らなかった。

 ドラマだけの話かもしれないのは承知の上。しかしあんなに本質的に生活し、核心をついた洞察をし、ピュアに生きている人達がいるなんて、人間国宝ものである。そういう人達に口伝によって脈々と伝わったきた『落語』というのものにも、人生を再生させる力のようなものが、隠れているような気がする。