今日11月30日、朝日の朝刊の「経済」のページに思わず見入った。
三面記事と家庭欄とテレビ欄は個人的なチェック必須項目だが、仕事以外でスメ[ツ欄と経済欄は、見出しすらスルーする。
ところが今日は、経済欄のど真ん中、サブプライム住宅ローン問題や東洋ゴム片岡社長辞表表明の記事にはさまれた場所に、注目の記事があったのだ。見出しはこうである。
「うまい棒 風呂であったかい棒」「バンダイ、人気菓子模し入浴剤」
『うまい棒』は、ほとんどの小学生が遠足のおやつに金額合わせで購入するのに、大変重宝する10円の駄菓子である。懐かしのテレビ番組『ガッチリ買いまショー』にならって言うなら、「グリコ ワンタッチカレー」的商品である。
菓子分類でいえば「麩菓子」というものだろうか。種類も豊富で30種もあり、選ぶ楽しさもひとしおだ。多様化する現代の子どもたちの味覚に答えようとすると、30種類も必要になる、ということなのかもしれない。
そんなこともあり、子どもの認知度は抜群で、遠足以外のおやつとしても、なかなかの人気を誇っている。駄菓子屋の定番商品かつヒット商品といえるだろう。
で、その認知度と人気に当て込んだ、バンダイの「うまい棒パッケージ入浴剤」企画であるが、これは「ふと、飛びついてしまう面白商品」以外に、企画の狙いを思いつかない。その「ふと、飛びついてしまう」にしても、「よく考えればたぶん買わない」というタイプの、いわゆる「魔が差す」感が漂う。
まずもって「うまい棒」と「入浴剤」がミスマッチ加減を考慮したとしても、いい組合わせとは考えにくい。「めんたいこ味」とか「チーズ味」とか「タコヤキ味」とか「バーベキューソース味」として刷り込まれた「うまい棒」イメージは、たとえまったく別の香りを組み合わせることにしたって、ちぐはぐ感や裏切られた感は払拭できないだろう。
しかも商品の写真を仔細に見れば、黄色△のなかに!マークが入った注意喚起記号と共に「入浴剤です。たべないでください」という一文がトップに入っているのだ。
それだけではない。真ん中の「入浴剤」ロゴの下に小さく「たべないでください」、最下段の張り合わせてある箇所にも「たべないでください」と、総数3カ所も記載されているのだ。
わざわざまぎらわしいものを作っておきながら、いっぱい注意を書くというのも、なんだかなぁ。
この記事のラストに「夏にもアイスキャンディー『ガリガリ君』の入浴剤を投入、100万個を売った」とあるから、2匹目のドジョウを狙ったのかもしれないけれど、これはあまりに守銭奴な企画なのではあるまいか。
ネットサーフィンをしてみても、やはり「いかがなものか?」という意見が多数をしめている。「うまい棒」にふさわしい商品を、もう一度検討した方がいいのでは? バンダイの企業イメージにも関わるので、ぜひ再検討をお願いしたいものである。あっと驚くひねりの利いた商品を、玩具の会社ならではの知恵で、ぜひとも開発していただきたい。
三面記事と家庭欄とテレビ欄は個人的なチェック必須項目だが、仕事以外でスメ[ツ欄と経済欄は、見出しすらスルーする。
ところが今日は、経済欄のど真ん中、サブプライム住宅ローン問題や東洋ゴム片岡社長辞表表明の記事にはさまれた場所に、注目の記事があったのだ。見出しはこうである。
「うまい棒 風呂であったかい棒」「バンダイ、人気菓子模し入浴剤」
『うまい棒』は、ほとんどの小学生が遠足のおやつに金額合わせで購入するのに、大変重宝する10円の駄菓子である。懐かしのテレビ番組『ガッチリ買いまショー』にならって言うなら、「グリコ ワンタッチカレー」的商品である。
菓子分類でいえば「麩菓子」というものだろうか。種類も豊富で30種もあり、選ぶ楽しさもひとしおだ。多様化する現代の子どもたちの味覚に答えようとすると、30種類も必要になる、ということなのかもしれない。
そんなこともあり、子どもの認知度は抜群で、遠足以外のおやつとしても、なかなかの人気を誇っている。駄菓子屋の定番商品かつヒット商品といえるだろう。
で、その認知度と人気に当て込んだ、バンダイの「うまい棒パッケージ入浴剤」企画であるが、これは「ふと、飛びついてしまう面白商品」以外に、企画の狙いを思いつかない。その「ふと、飛びついてしまう」にしても、「よく考えればたぶん買わない」というタイプの、いわゆる「魔が差す」感が漂う。
まずもって「うまい棒」と「入浴剤」がミスマッチ加減を考慮したとしても、いい組合わせとは考えにくい。「めんたいこ味」とか「チーズ味」とか「タコヤキ味」とか「バーベキューソース味」として刷り込まれた「うまい棒」イメージは、たとえまったく別の香りを組み合わせることにしたって、ちぐはぐ感や裏切られた感は払拭できないだろう。
しかも商品の写真を仔細に見れば、黄色△のなかに!マークが入った注意喚起記号と共に「入浴剤です。たべないでください」という一文がトップに入っているのだ。
それだけではない。真ん中の「入浴剤」ロゴの下に小さく「たべないでください」、最下段の張り合わせてある箇所にも「たべないでください」と、総数3カ所も記載されているのだ。
わざわざまぎらわしいものを作っておきながら、いっぱい注意を書くというのも、なんだかなぁ。
この記事のラストに「夏にもアイスキャンディー『ガリガリ君』の入浴剤を投入、100万個を売った」とあるから、2匹目のドジョウを狙ったのかもしれないけれど、これはあまりに守銭奴な企画なのではあるまいか。
ネットサーフィンをしてみても、やはり「いかがなものか?」という意見が多数をしめている。「うまい棒」にふさわしい商品を、もう一度検討した方がいいのでは? バンダイの企業イメージにも関わるので、ぜひ再検討をお願いしたいものである。あっと驚くひねりの利いた商品を、玩具の会社ならではの知恵で、ぜひとも開発していただきたい。