花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

初めて見る光景!

2015年06月04日 | 環境システム科
環境システム科の学校設定科目「起業チャレンジ」。
毎回小さな驚きを与えてくれます。
これは鉄パイプを切断しているところ!
水耕栽培には関係ないように見えますが
果菜の栽培装置は未完成の状態で彼らにレンタルしています。
したがっ照明装置などはついていません。
そこで各法人ともこのように手作りで照明装置の
取り付け台を作っているのです。
このパイプを切断する技術は工業の科目で教わったもの。
工業類型で学んだものと農業類型で学んだものが
協力しながら商業である水耕栽培経営の成功を目指す。
全国どこの農業高校、工業高校でも
こんな学習は見ることができません。
農業と工業の融合をまさに象徴する光景です!
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ライトマジックショウ再演

2015年06月04日 | 研究
チームの得意技のひとつに植物のポリフェノール含有量の制御があります。
ポリフェノールは抗酸化作用のある機能性成分ですが、
苦み成分でもあるためあまり多いと美味しくありません。
「良薬口に苦し」というのはわかりますが
無理して食べたいとは思いません。
チームは2010年からポリフェノール研究をはじめ
わずか1年で食用菊のポリフェノールをブルーベリー並みに
増やす方法や高機能性レタスの栽培法を編み出しました。
当時はまだ学者さんも詳しく研究されていなかったこともあり
これらの研究はさまざまな賞に輝きました!
一昨年も「ライトマジックショウ」という名で
セロリ嫌いのメンバーが無臭セロリを作って話題となりました。
さて今回、環境システム科1年生の2人組が
研究したいとフローラJr.に申し込んできたため、
得意技を伝授することにしました。
とはいっても以前先輩が行った題材と同じではやる気がでません。
そこでチームが提案したのは「ミツバ」。
香りが心地よい山菜です。
ここで目標にしたのは香りを残したまま
機能性成分であるポリフェノールを増やすこと。
もちろんポリフェノールが多すぎると香りも強くなりますが
苦みが出て食べられなくなります。
したがってちょうどいい具合に制御する必要があります。
これは左端は普通に栽培したものですが、
左の2つは赤いLEDを照射したものです。
目標である香りと成分がちょうどいいのは真ん中!
ポリフェノールを20%増やしています。
長年取り組んでいるチームは、ちょうどよい光の波長や強度、
照射日数がだいたい想像がつきます。
今回も目標とした結果を一発で出すことができました。
さじかげんがわかってきたようです。
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