花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

アナザーストーリー

2016年07月02日 | 研究
農クの大会も終わり、まもなく期末考査という慌ただしい中、
チームは農ク県大会の慰労会を開催しました。
集まったのは県大会に参加した2〜3年生の総勢10名。
それぞれが大会で感じたことを素直に話してくれましたが
なかでも興味を持って耳を傾けたのが3年生の声です。
この春でチームは結成8年目を迎えましたが、
今年の3年生ぐらい自分の気持ちを口にしない人たちは初めて。
いつも反応がないのでどう思っているのかよくわかりません。
そんな彼らですが、一生懸命練習したにもかかわらず県大会で負けてしまいました!
彼らは昨年、一昨年と先輩がプロジェクト発表で最優秀を受賞しているのを知っています。
したがって彼らがいったい何をいうのかとても気になっていました。
するとぽつりぽつりと話し始めました。
「悔しい」「悔しかった」「来年は・・・頼みます」
黙々と毎日練習してきた3年生たち。
出てきた言葉は胸の中にためていた素直な感情ばかり。
一生懸命練習したのでやっぱり負けて悔しかったんですね。
先輩の飾らない心境を聞いた2年生は「来年こそは」と応えています。
毎年、勝ち負けだけが注目されがちな農業クラブ。
しかし取り組むと勝負とは違う別のドラマが毎回誕生します。
今回もこの声を聞けて無理しても出場要請を受けて良かったと感じました。
偶然同じ課題研究班に所属している2〜3年生のグループが、
ひとつの目標に向かって歩みだすチームに変わる瞬間に
今年も立ち会えました。
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チーム は海兵隊?

2016年07月02日 | 研究
先月末、農業クラブ青森県大会がお隣三農で開催されました。
なんと大会は今年で67年目。すごい歴史です。
この回数はあの紅白歌合戦と同じなのです。
農業クラブは戦後の慌ただしい中、プロジェクト学習という
アメリカの優れた教育スタイルをお手本にして組織されました!
したがってどの農業高校でもプロジェクト活動がとても盛んで
農業クラブの大会でもプロジェクト発表会は最も重要な部門と考えられています。
なかには農業高校同士の戦いという人もいるぐらいです。
その県大会にチームもプロジェクト発表の名農代表として出場しました。
長年農業クラブの大会を見てきているため、
どのような内容だと評価されるかはだいたいわかります。
今年のチームの内容は農業クラブ向きではなかったため最初辞退したのですが
代替チームを選出できないお家事情やこのまま出場しないと不戦敗になるという
名農の不名誉を避けるため、チームは無理を承知で参戦したのです。
7年間で5回、それも一昨年からは3年連続出。
よくも毎年違うテーマでこんなに出場できるものだと
みなさん感心されますが、これも一人一研究のなせるわざ。
研究の質こそ年によって大きく変わりますが、テーマだけはもっています
さて結果はというと案の定、最優秀を逃してしまいました。
チームは研究内容を題材にしてプロジェクト発表や意見発表に
結成の翌年から7年間、毎年出場していますが、
今回の敗退で通算成績は5勝2敗となりました。
アメリカには後からやってくる本隊のために
まず先頭を切って敵陣に切り込んで陣地を確保する海兵隊という組織があります。
学習を軍隊に例えるのは不謹慎ですが、今回のチームは海兵隊と同じ役割。
名農本隊各チームが出動できる時間をかせぎ破れてきました。
来年の活躍に期待しましょう。

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