花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

日陰のバラ

2016年07月03日 | 学校
なんともいえない淡く優しいライトピンク。
どうしてこの花が日陰のバラなのでしょうか。
そもそもバラは日当りが大好きな植物。
日照不足になると花数を減らしてしまいます。
ところが中には辛抱強いやつもいるようで
この「ニュードーン」という品種は少々の日照不足でも
このとおり元気に花を咲かせます!
すべての家が南向きの庭を持っているわけではありません。
そんな時はこのバラを植えてみてください。
日陰でもちゃんと咲いてくれます。
「新しい夜明け」という名を持つこの花は
1930年にアメリカで育成されたつるバラ。
誕生してもう90年近く経つのですがまだまだ人気です。
さて草花には品種名があります。
しかし菊は菊、マリーゴールドはマリーゴールド。
いくら固有名詞があっても誰も知りませんし
知っていても呼ぶ気になりません。
ところがバラは品種「ピース」を始め歴史的な品種がとても多く、
それぞれの品種は興味深いストーリーを持っています。
人生はバラ色に例えられますし(La Vie en rose)、
口にくわえて踊るのも、100万本の花束にするのもバラ。
有名人の名を持つバラもたくさんあります。
その他の花ではこういきません。
数ある花の中でもバラは別格のようです。
コメント

男と女がいる理由!

2016年07月03日 | 研究
2年生が栽培しているかボチャの花が咲きました。
よく見るとこの花には、雄しべがありません。
立派な雌しべだけです!
このような花を雌花といいます。
逆に雄しべだけの花を雄花といいます。
普通の花には雄しべと雌しべがあって
虫などの力を借りて受粉します。
ところがカボチャなどウリ科はひとつの植物体の中に
雌雄別々の花を咲かせます。
これを雌雄異花といいます。
さらにホウレンソウやイチョウなどはもっとすごく
雄花しかつけない株、雌花しかつけない株があります。
雌雄異株といいますが、まるで人間のようです。
どうしてこのように面倒くさい進化をするのでしょうか。
これはなぜ男と女がいるのかという問いと同じです。
答えは遺伝的多様性の維持。
自分以外の遺伝子をもらうことで
さまざまな違う特性を持った個体を作り
子孫を残そうとしているのです。


コメント