花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

自ら学び自ら考える?

2017年06月07日 | 環境システム科
これも学校設定科目「起業チャレンジ」での様子。
3社に分かれて自由に野菜を栽培しては販売しています。
するとある会社の数名が電子天秤を持ち出しました。
何をしているのか見ていると
水耕栽培装置の中を流れる養液を作り始めました。
おそらく量が足りなくなったのか、
はたまた成分の一部が足りなくなったからだと思われます!
しかし誰にも聞かずに手慣れた感じで作っています。
それもちょっと別の成分も加えようかと仲間と話しています。
これこそ経験がなせる技。
自分で考え、自分で行動に移しています。
かつて「生きる力」を育む教育が行われる際
「自ら学び自ら考える」というキーワードをよく耳にしました。
彼らの姿を見ると、まさに生きる力そのものが
養われているのがよくわかります。
機会があったらみなさんにも見てもらいたいものです。
さてチームが県外遠征するのは毎年秋から春にかけてですが
4月は日本フラワー&ガーデンショウと国立科学博物館でのサクラソウフォーラム、
5月は宮城県のみちのく公園でのサクラソウ情報交換会と
今年はいつもより早いスタートを切っています。
そんなチームはまた明日、環境の汚染や修復など研究する学会
「日本環境化学会」に招かれ静岡に出かけます。
今年の高校の優秀環境活動として水質浄化研究が表彰されるからで
学会でのポスター発表もあり、代表の1名が参加する予定です。
静岡はチームにとって初めての地。楽しみです。
コメント

うらやましい学習環境?

2017年06月07日 | 環境システム科
環境システム科の3年生が取り組んでいる農業会社の模擬経営。
模擬とはいえども彼らは真剣に水耕栽培と
自ら育てた葉物野菜の販売に取り組んでいます。
彼らの学習を支えるのがこの水耕栽培装置。
2段式の立体型で上段は蛍光灯、
下段は波長を自由に変えることのできるLEDを搭載しています。
今、おそらく多くの農業高校で水耕栽培に
取り組んでいるかと思いますが、
私たちが知っている学校のすべてが
大きな温室で県などに収益をおさめるために稼働しています!
農業高校でとれた野菜やお米の収益は
みなこのように設置した県におさめることになっているのです。
もちろんそこで育てられている作物の一部は彼らの教材となるのですが
かといって自由勝手に育てて収入がなくなれば一大事。
したがって水耕栽培装置を自由に生徒が使うなどありえない話です。
ところが環境システム科の水耕栽培装置は違います。
彼らはこの装置の使い方を学ぶのも大きな学習の柱。
したがって彼らが自由に使えるような新しい考え方で導入されています。
技術を身につけるのに失敗はつきもの。
試行錯誤しないと学習者が本物の知識と技術を習得できないからです。
どのような波長の光をどれぐらい照射するか、
肥料の濃度はどうするのかなど考えて実行するのはすべて彼ら。
こんな学習、うらやましとは思いませんか?
コメント