花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

遺伝子組み換え問題?

2017年06月04日 | 園芸科学科
園芸科学科では草花の苗を販売していますが
先日、大きな事件に巻き込まれました。
それが遺伝子組み換え問題。
なんと購入したペチュニアの苗が
未承認の遺伝子組み換え植物だったのです。
許可を得ていない遺伝子組み換え植物は
栽培できないルールがあるのでこれは大問題。
国やメーカーからの文書も届き回収が始まりました。
メーカーの方が来て、問題の苗を袋に入れて
捨てるという作業を行ったそうですが、
すでにホームセンターなどでも売られていたようで
回収が呼びかけられています!
育種に用いたペチュニアの大元が
海外で許可なく遺伝子組み換えされていたらしく
それらを使って育種したペチュニアなので
栽培できないというのが理由のようです。
人間生活に問題を与える危険性は低いとはいうものの
人間が作り出した植物なので勝手に育ててはいけません。
苗も種子もあるようなので、心当たりある方はぜひご確認ください。
これに関するホームページもあるのでご覧ください。
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サクラソウの苗!!

2017年06月04日 | 研究
国営公園ではスタッフが人工受粉を行い
サクラソウの苗を育てていました。
民間の土地であればよくサクラソウを増やし
販売しながら保全活動の費用を捻出するという例がよくあります。
ここでもそうかと尋ねてみると、
やはり国の土地なので自由に販売できないとのこと。
したがってこの苗は公園に植え付けるためのものでした!
サクラソウフォーラムに参加したチームの3年生の共通認識は
一度でも人が育てるともう野生種とはいえないということ。
つまり苗を増やしても自生地に植え戻してはいけないのです。
しかしこの公園はダムを造る際に、この辺りはすべて草がはがされ
土砂が盛り上がっていた工事現場。
それを何年もかけて人工的に自然を作り上げた公園です。
そのため自然の花などを咲かせようと
このようにサクラソウをはじめいろいろな植物の苗を植えているのだそうです。
せっかく工事中に発見された自生地にもすでに育てた苗を植えたそうです。
スタッフの中には植物学に詳しい方がいないことが原因ですが
本来の自生地ではなくなってしまい残念な結果となっていました。
自然を守りたい気持ち、育てたい気持ち。
思う気持ちは同じでもいろいろあるものだと考えてしまうメンバーでした。
また逆にチームの考えにはみなさんびっくりされたようです。
3年生が作ってくれたサクラソウのネットワーク。
今後は情報を提供しながらお互いよりよい道を探っていきたいと思います。
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国営公園って?

2017年06月04日 | 研究
チームが招かれた通称「みちのく公園」。
国営公園という肩書きがついています。
国立公園、国定公園は聞いたことがありますが
国営公園は今まで聞いたことがありません。
伺ってみると環境省ではなく国土交通省管轄。
このみちのく公園も国土交通省が作った
大きなダムの周辺に作られた市民の憩いの場でした!
国の予算が入っているため20haと広大な敷地の中に
立派な施設がたくさん立っていました。
一般市民は入園料数百円をはらって公園内のキャンプ場や
体験教室などを利用するシステムのようです。
貸し出し用のケビンも見せてもらいましたが
とても大きな2階建。それも全棟温泉付きです。
夏はもう予約いっぱいとのことで
仙台市民の憩いの場になっているようです。
さてご覧ください。この広大な敷地。
生えている植物は絶滅危惧種のオキナグサ。
公園を造成した時に移植したものだそうです。
つまり自然のようですが流れる川、森林も
ほとんどが人の手で作られたものということです。
その点では名農と同じですがこの広大さは圧巻です。
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