花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

水質浄化システム2017!

2017年06月12日 | 研究
念願の全国デビューを果たしたバイオエンジン。
開発からもう4年も経ちました。
その間、いろいろなタイプが誕生しました。
もっとも話題となったのがタイプ2。
硝化菌をビーズに固定化し鉢底に搭載したアイデアは
とてもユニークでした。
もちろん窒素の浄化力はとんでもなく高く
地域で活躍したものです。
しかし現在のチームの3年が菌根菌という微生物を
サンパチェンスに共生させたて昨年誕生したタイプ3は
そんなもんではありません!
タイプ2の何倍も窒素とリン酸の浄化力があがり
史上最強のバイオエンジンとなりました。
ではタイプ1とは何でしょう。
実はまったく微生物を持たずサンパチェンスだけの
能力だけで浄化するタイプです。
もちろん最もエコノミーで最も古いタイプだから
現在はお役御免と思っている方もいるでしょう。
しかしこれがまだまだ受注があるのです。
というのはすでに浄化装置の入っている池や噴水では
浄化する必要がないのです。
したがってそんな水辺でバイオエンジンに求められるのは
水上ガーデニングという美的景観形成。
このようにチームはさまざまなタイプを
場所に応じて使い分けているのです。
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バイオエンジンの2つの心臓

2017年06月12日 | 研究
これは先日ご紹介した人工イクラ。
着色していないので透明なビーズのようです。
でも今回はビーズの中には硝化菌という微生物が入っています。
では何に使うのでしょうか?
もちろん水質浄化システム「バイオエンジン」の
窒素浄化のために使われます。
鉢底で硝化菌がアンモニア態窒素を硝酸態窒素に変換し
植物のサンパチェンスに吸収させるチームオリジナルのアイデアで
そのユニークさから高く評価されています。
まさにバイオエンジンのひとつ目の心臓。
先日、2年生が約5千粒作りました!
というのはまもなくバイオエンジンの設置日が近づいているから。
この記事が投稿された頃には各地で始動しているものと思われます。
でも今回チームの3年生が開発したのはリン酸浄化の新アイデア。
従来のものより格段に性能が向上しています。
こちらが新しいふたつめの心臓。
詳しくはまた後日ご紹介します。
バイオエンジンを地域で見かけることがありましたらぜひ
水に咲く花と美しい水をお楽しみ下さい。
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