花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

夢の引き出し!!

2017年06月27日 | 研究
チームフローラフォトニクスが本拠地にしている
馴化温室に昨年の暮れ、整理戸棚がたくさん入りました。
その中に貴重な実験材料などの財産がしまわれていますが
何といっても特徴的なのがこの引き出し。
すべて赤や青のLED電球です!
フォトニクスという名の通り、
チームはいろいろな植物に人工光を照射しては
その変化を9年間も探ってきました。
現在もチームの温室では5つの作物に照射されています。
「この作物に照射したらどうなるんだろう」というメンバーの
知的好奇心に応えるために徐々に買い込んだLEDは50個にもなります。
安くなってとはいえ1個2000〜3000円もするもの。
中にはたった1個で15000円もする電球もあります。
しかしその甲斐合って、これらのLEDを駆使し
今まで誰も知らなかった植物の世界を
誰よりも早くメンバーは目撃してきました。
つまりこれは彼らを不思議な世界に連れて行ってくれる
夢の引き出しなのです。

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白いイチゴ

2017年06月27日 | 研究
白いイチゴです 。
この状態でもう甘いイチゴになっています。
これはイチゴの原種のひとつで、海外のものです!
チームはある時期、イチゴの品種改良に取り組みました。
美味しそうな赤いイチゴにこの白いイチゴを掛け合わせたら
どうなるかとても興味を持ったからです。
しかし人工受粉の方法がわかりません。
そこで栃木県のイチゴ研究所に問い合わせしたら方法はいたって普通。
そこでいろいろなイチゴを交配しては苗を作りました。
ところが管理が悪くせっかくの苗を途中で枯らしてしまいました。
並行して食用菊の品種改良もしていましたが同じように枯れました。
確か長梅雨が続いた寒い年でした。
もし育っていたら、その苗をもう一度自家受粉させて
出来た種子から新たな個体を誕生させていたはずです。
でもどうして自家受粉させるかわかりますか。
Aa同士を掛け合わせて、いろいろな形質を取り出すためです。
管理不足はこちらの落ち度ですが
人工交配による品種改良は思ったより簡単。
世界でひとつだけのイチゴや花などを作ることができます。
今までいろいろな実験を行ってきましたが
一番面白いと感じているのが育種です。
一度取り組むとはまってしまう怖ささえ感じるぐらいです。
法的に問題とならないよう留意する必要がありますが
ぜひみなさんも一度挑戦してみてください。
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