花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Think Different !

2017年06月08日 | 研究
ユニーク研究の取組みはカボチャだけではありません。
2年生が土に埋めているのはなんとキノコの「ほだ木」。
ここでキノコ栽培しようというのです。
キノコの種類はみんな大好きな「舞たけ」。
しかし一般的にほだ木栽培は里山などの林の下で行われます!
ところがチームが選んだ場所は
これまたよりによってソーラーパネルの下。
「どうかしてるぞ」という声が聞こえてきそうです。
それでも彼らの取り組む姿は真剣そのもの。
まだ詳しい内容は説明できませんが、
常識を超えたチャレンジで社会に一石を投じようという
チームにしては珍しくメッセージ性の高い攻撃的研究です。

クレイジーな人たちがいる。反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。
彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。彼らの言葉に心を打たれる人がいる。
反対する人も、称賛する人もけなす人もいる。
しかし、彼らを無視することは誰にもできない。
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。彼らは人間を前進させた。
彼らはクレイジーと言われるが、私たちは天才だと思う。
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、
本当に世界を変えているのだから。

これはチームがたびたび引用するアップルコンピュータの
1997年に行った伝説的キャンペーン「Think Different」。
チームの馬鹿げた取組みが結果はともかく意義あるものだと
思える日が来ることを信じています。
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ワイルドだろ?

2017年06月08日 | 研究
チームの2年生がカボチャ栽培を始めました。
昨年、3年生が予備実験したものを受け継いだのですが
農業を専門に学ぶものにとってはかなりの掟破り。
なぜならまずソーラーパネルの間の空き地を畑にしているところ。
確かに環境システム科は畑を持っていませんが
もっと良さそうな場所があるはずです!
さらに栽培の様子もかなり変わっています。
なんと空き地一面に防草シートを張っているのです。
そしてその下の土はまったく耕起していません。
いわばカボチャの不耕起栽培。
それも超密植栽培で面倒な整枝作業も行わない予定です。
植えたら植えっぱなし、かなり荒っぽい取組みです。
チームは今までいろいろな研究をしてきましたが
ワイルドさならこの手抜き農業実験がNo.1。
そんな手抜きで農業ができるのか結果が楽しみです。
さてチームの誇るユニークな研究のひとつに
生物を用いた水質浄化システム「バイオエンジン」があります。
2015年に試行錯誤の結果、優れた窒素浄化力を持つタイプ2を
発表し、大いに話題となりました。
しかし昨年、後輩たちがさらに改善を加え、
リン酸と窒素の浄化力を大幅に向上させた
バイオエンジンタイプ3を完成させました。
嬉しことに日本の環境研究者が集う学会
「日本環境化学会」から優れた研究と表彰されることになり
今朝、チームの代表が学会が行われる静岡県に向かっています。
今年4度目の県外遠征。頑張っています!
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